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【資格】体外循環技術認定士のメリットとは?大隅鹿屋病院CE科の取り組みも紹介!
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それでは記事本編をどうぞ!
体外循環技術認定士ってどんな資格?
お疲れ様です!
大隅鹿屋病院CE科です。
今回の記事のテーマは私達のInstagramで紹介しました『体外循環技術認定士』について書かせていただきます。
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体外循環技術認定士は、医療現場で非常に重要な役割を担う資格です。
この認定士は、ECMOや人工心肺装置の操作を通して、患者の命を支える専門家です。
手術中や集中治療室で、これらの機器を管理・運用し、心肺機能が一時的に停止している患者の代わりにその機能を補います。
例えば、心臓手術中には一時的に心臓を停止させて手術を行うため、患者の血液循環を人工的に行う必要があります。
このときに活躍するのが体外循環技術認定士です。
認定士は高度な知識と技術を用いて、機器を操作し、患者の命を守っています。
この資格を取得するためには、まず臨床工学技士としての経験を積み、その上で資格試験に合格する必要があります。
体外循環の現場での経験はもちろん、専門知識も要求されますが、その分やりがいも大きい資格です。
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体外循環技術認定士の資格を取得するメリット
体外循環技術認定士の資格を取得すると、医療現場での価値が大きく向上します。
このセクションでは、資格取得がもたらすメリットについて詳しく見ていきましょう。
高度な技術の習得と現場での信頼性向上
体外循環技術認定士の資格は、ECMOや人工心肺装置の操作に関する高度な知識と技術の習得を意味します。
これにより、患者の命を支える重大な役割を果たすことができ、医療チームの中で重要な存在となります。
たとえば、緊急時にECMOの操作が求められる場面では、認定士としてのスキルが発揮され、医師や看護師と連携して迅速な対応が可能になります。
チーム医療における貢献度が向上
資格取得後は、単に機器を扱うだけでなく、医療チームの一員としてより積極的に貢献できるようになります。
特に、手術中や集中治療室での患者ケアにおいて、医師や他の医療スタッフと円滑にコミュニケーションを取り、状況に応じて適切な判断を下す力が身につきます。
これにより、チーム全体の信頼度が向上し、重要な決定を任される機会も増えるでしょう。
キャリアアップの機会が広がる
体外循環技術認定士は、キャリアアップを目指す臨床工学技士にとって非常に有利な資格です。
資格を取得することで、病院内での昇進や、専門的なポジションへの道が開かれます。
例えば、体外循環を専門とする部門のリーダーや、後輩の指導者としてチームを牽引する役割に就くことも可能です。
昇進や専門職への道
病院内で昇進する際、体外循環技術認定士の資格は非常に強力なアピールポイントとなります。
例えば、循環器や集中治療部門におけるリーダー職、あるいは新しい治療技術の導入を担当するポジションに就くことも夢ではありません。
このようなキャリアパスに進むことで、業務の幅が広がり、さらに高いスキルを身に付けることができます。
他の医療機関での転職にも有利
さらに、この資格は他の病院や医療施設への転職を考える際にも大きな武器となります。
特に、地方の病院や専門クリニックでは、体外循環技術に精通した技士が不足しているケースが多く、資格を持つことで即戦力としての評価を受けやすくなります。
そのため、地元に戻って働きたいと考えている技士にとっても、この資格は非常に有益です。
指導者としての役割を担う機会
体外循環技術認定士は、単に技術を持つだけでなく、若手技士を指導する立場に立つ機会も得られます。
特に、病院内で体外循環の教育プログラムを担当したり、後輩のスキル向上をサポートする役割を担うことが期待されます。
教育者としての充実感
後進の育成に携わることで、単に自分の技術を高めるだけでなく、病院全体のスキルアップに貢献することができます。
教育プログラムを通じて、新たに体外循環技術に興味を持つ技士を育成することは、非常に大きなやりがいとなるでしょう。
また、自身の経験を基にした指導は、若手技士にとって貴重な学びの場となり、医療現場全体の技術レベルの向上に寄与します。
医療チーム全体のレベル向上に貢献
指導者として、病院全体の体外循環技術を底上げする役割も担います。
新人技士に対する教育や研修プログラムを実施し、現場で必要な知識やスキルを伝えることができれば、医療現場全体がより強固で安全なものとなります。
これにより、患者に提供する医療サービスの質も向上し、病院の信頼性がさらに高まります。
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大隅鹿屋病院CE科の体外循環技術認定士への取り組み
体外循環技術認定士を取得する目的
大隅鹿屋病院において体外循環技術認定士を取得する目的は2つあります。
まず、1つ目は各種施設認定の基準に必須だからです。
・ 心臓血管外科専門医認定修練基幹施設
・ 植込型人工心臓管理施設
・ IMPELLA実施施設
そして2つ目は、Off-jobトレーニングの目的もあります。
Off-jobトレーニングとは、職場を離れて行う研修やトレーニングのことです。
通常の業務から離れて、セミナーや研修、ワークショップなどに参加し、専門的な知識やスキルを習得する機会を提供します。
人工心肺業務は高度な知識と技術を要するため、経験を積むだけではなく、専門的な知識やスキルを習得する機会が必要になるからです。
体外循環技術認定士が目的というよりは、必要な技術を得るために認定士を目指してもらうというイメージが強いです。
体外循環技術認定士を取得するための環境づくりに注力
試験合格のために特別行っている事はありませんが、受験できる環境作りは行ってます。
体外循環技術認定士を取得するためには
体外循環のセミナー受講:3講義受講
人工臓器セミナー受講:2講義受講
実技セミナー受講
症例が30例経験
上記の条件が必要になります。
病院に必要な資格なので、当院は3名在籍を基準に出張費を申請しています。
『第38回体外循環技術認定士試験』に挑戦!
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そして当科から新たに一人、体外循環技術認定士になるべく、9月にありました第38回体外循環技術認定士に挑戦してきました!
会場は早稲田大学西早稲田キャンパス。
実際の試験は、2時間で100問の選択問題でした。
受験したCEから
「日頃の体外循環の経験を、試験で出せれたらと思います。合格発表は11月の上旬ですので、良い報告ができるようにと、祈っておきます」
と、不安ながらも手応えがあった様子で語ってくれました。
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体外循環技術認定士について今後の展望
最後に、CE科の手術室リーダーの臨床工学技士から今後の展望を聞かせていただきました!
「循環のエキスパートととして、集中治療領域や手術室(麻酔)、人工心臓で活躍でき、安全で質の高い治療が提供できる技士の証明と言えるような存在としたいです。また、取得者は技術提供だけでなく、教育や学術にも携わってもらい、医療の質向上に貢献してもらいたいです。」
さいごに
いかがでしたでしょうか?
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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!