【防災】大隅鹿屋病院の災害実働訓練の紹介!臨床工学科の役割とは?
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それでは記事本編をどうぞ!
災害実働訓練とは?
2024/10/5。
年に一度の災害実働訓練が実施されました。
今回のnoteは、災害実働訓練の解説と、大隅鹿屋病院の災害実働訓練の風景、そして私たち臨床工学科の役割を紹介します!
災害実働訓練が載っているインスタクラムはコチラ!
災害実働訓練の目的
災害実働訓練とは、病院が地震や台風、火災などの災害発生時に、患者や職員の安全を守り、スムーズな医療提供を維持するための準備を実際の行動確認する訓練です。
シミュレーションではなく、スタッフ全員がその場で動きながら、想定された状況に応じた対応を訓練するのが特徴です。
具体的な目的は主に以下の4つが挙げられます
迅速な初動対応の確認
災害発生直後の初動(避難誘導・情報共有・危険地域の特定)の訓練。災害時医療の継続確保
患者の安全を守りつつ、可能な限り医療を提供し続けるために、役割分担と業務の優先順位を確認。多職種連携の強化
医師、看護師、副診療部、事務職など各職種が連携し、コミュニケーションを図るための練習。課題の発見と改善
訓練中に生じた問題を洗い出し、次回の災害対応計画や災害対策マニュアルに反映させることで対応力の向上。
災害実働訓練の主な流れ
1.訓練の準備
災害のシナリオを作成(例:被害6の地震が発生、エレベーター停止)
各展開に役割分担を通知
使用する機器(救護用品・無線機など)の確認
今回のシナリオは13:00 日向灘(M8.0)、鹿屋市震度6弱、志布志津波警報、鹿児島太平洋側大津波警報が発令という設定でした。
南海トラフを想定した訓練となっています。
2.災害発生のシミュレーション
サイレンや館内アナウンスで災害発生を知らせます
エレベーター停止や停電などの条件をシミュレーション
3.各部署の行動
避難誘導:患者と来院者を安全な場所へ避難
医療対応:ICUや手術室の患者対応の優先順位確認
情報共有:本部へ被害状況を迅速に報告
今回の実働訓練では避難誘導のシナリオではありませんでしたが、病院の倒壊や大火災など、診療継続が不可能な場合は避難誘導の動きの確認が重要となります。
4.本部の設置と指揮
災害対策本部が立ち上がり、各部門からの報告を月間
優先的に対応するエリアや手順を指示
災害対策本部とは、病院で災害が発生した際に迅速かつ迅速に指揮を執るために設置される組織です。
災害時の状況を把握し、各部門へ指示を出して全体の対応を統括します。
5.医療活動の継続
臨床工学技士は人工呼吸器や電源確保を担当
看護師は患者のバイタルサイン確認、必要な対応急遽実施
必要な医薬品・物資の調達
上記はほんの一部であり例に過ぎません。
実際は多くの班や担当があり、指揮系統と連携を図りつつ診療の継続を続けます。
6.終了後の振り返り(アフターレビュー)
実際の行動と計画とのズレを確認
改善点をリスト変更、次回の訓練に反映
大隅鹿屋病院の災害実働訓練の風景
災害実働訓練前日の全体説明会の風景
災害実働訓練当日の風景
災害実働訓練における臨床工学技士の役割の紹介
医療機器搬送班
災害実働訓練において私たちに与えられる任務は、主に医療機器搬送班となります。
医療機器搬送班とは、各診療エリアや入院病棟に必要な医療機器を運び設置したり、医師の指示下において操作を行う班です。
医療機器搬送班は臨床工学科で構成されており、班長は臨床工学科の責任者となっております。
診療部門のサポート
発災時、Opeの最中であったり、透析中であったりする可能性はあります。
その時に臨床工学技士がサポートに入り、診療の継続あるいは中止した際の避難誘導などの役割を持ちます。
私たちは臨床工学科は普段から
透析業務
心臓カテーテル業務
Ope業務
ペースメーカー業務
内視鏡業務
上記の診療部門のチームを構成しており、各業務チームのリーダーが統率を取ってます。
院内の生命維持管理装置や医療ガスの点検
病棟で使用している人工呼吸器や、CEタンクや院内の吸引・酸素ガスを駆動している医療ガス室の点検も私たち臨床工学技士の重要な役割です。
何かしらの問題があれば迅速に連携し問題解決に当たります。
さいごに
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