【シティリーグ S2 優勝🏆ベスト4×2】 スボミーボムドラパルトwithぺラップ 解説、思考
はじめまして、普段は名古屋の大須を中心にポケカで遊んでいるおーすみと申します!
この度は12/7開催のシティリーグS2にて、友人のMMMT(@MMMT0607)とリストを共有(一部違い有り)し、自分が予選5-1で優勝 別会場で参加のMMMTが予選6-0でベスト4と好成績を残すことができました!
毎度のことですが練習してくれたみんなや、あったけぇ応援やお祝いのリプをくれた方々本当にありがとうございます!
また、翌日の12/8に行われた自主大会のチーム戦にて、同様のリストを3人で使用し準優勝(自分は4-4🤫)、12/11に友人のガッポイ風岡(@koyu_0629)もシティリーグでベスト4とアベレージの高い成績を残せています。
当noteではシティリーグで使用したスボミーボムドラパルト(スボムドラパ)の解説及び振り返り等を、構築経緯やデッキ選択の経緯などにもフォーカスして行っていきたいと思います。
一般的な構築やプレイングの解説が著されているようなnoteを目指すと、自分の技量では内容の薄い文章になってしまうという不安があるため、シティリーグで勝つまでの思考過程に重きを置いています。
大会で握るデッキの考え方や、大会への臨み方などの参考になれば幸いです。
文章を書くことに慣れていないので拙い箇所などあるとは思いますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです!
また、一部有料部分も設けてありますので、自分の文章に価値があると判断していただけた方はご購読も検討していただけるとありがたいです🙏
CL大阪のDay1で握るのもオススメです!
【自己紹介】
※長いので飛ばしていただいて構いません
自分のことを知ってる知らないに限らずどうでもいい内容が続きます。
改めましておーすみと申します。
ポケカは2015年頃(XY6 エメラルドブレイク)からサンムーンシリーズの終期までプレイしており、昨年の6月頃(SV2a ポケモンカード151)から以前より競技的にポケカをしたいと思い復帰しました。
ハンドルネームの「おーすみ」は小学生のときに参加した大型大会(今でいうCL)にて、イラストレーターの有田満弘先生のサイン会があり、そこで名入れをしていただいたところ本名の「おうすけ」の「け」が繋がって「み」に見えたことに由来しています。
大隅ではないです。
小学生の頃は本名の「オウスケ」をそのままハンネとして使っていたので、当時から仲良くしてもらっている方には今でも「オウスケくん」と呼んでもらえて、その度にめちゃくちゃエモくなってます。
ちなみにTwitter IDの 「@Be_a_Chompion」ですが「Chompion」は誤字ではなく、ガブリアスの英語名「Garchomp」を文字ってるので相当テクいです。
成績
とあまりパッとしない成績です、、、
サナでシティ出るとドローゴーしてたら1日が終わりがちです。好きなデッキなんやけどなぁ
公式大会の苦手意識が強かったので、今回優勝出来たのを弾みにアベレージ高く勝てるプレイヤーになりたいと切に願います。
ちなみに今シーズンの目標ですが「来シーズンはWCS目指して頑張ります!!」って言えることです。
具体的にはJCS優先権2枚以上持ち+来シーズンの初CLの優先権獲得、としています。
今回1枚目を獲得できたので、シティリーグでもう一度優勝orCSPレースorCLベスト32のどれかは達成したいです。加えて来シーズンのCL初戦をお祈りしなくて済むようにJCSでそれなりに勝ちたいですね。
そういえば、今回のシティ優勝でトレカキャンプのガンスリンガーバトルでのランクがハイパーボール級に昇格しました!タイムリーな話題だったので激アツです。
筆者のプロフィール
好きなポケモンは言わずもがなガブリアス
BW5のガブリアスはかなり思い出深いカードでして、ポケカを収集していた小学校低学年以来の相棒枠です。
対戦を初めてすぐの頃は、なけなしのガブチルとなけなしの白レックを握ってました。
次点でグソクムシャが好きなのでよくカバンに付けてます。
あとイベルタル、ディアルガ、アローラガラガラ、キリキザン辺りの厨二心をくすぐるポケモンが癖です。
当たり前にピカチュウ様も好きだし、ポッチャマとかクマシュンみたいなオモロい(かわいい)ポケモンも大好きです。
BW世代ではありますが、初めて触ったゲームのタイトルは「ポケットモンスター Y」です。
カロスキッズなのでLegendsが待ち遠しすぎます。
ポケカの対戦を始めたのは2015年の大型大会(レックウザメガバトル)のサイドイベントからになります。
当時はまだ1店舗しかなかったトレカプラザ55(大須店、赤い看板のとこ)に16席程のデュエルスペースがあって、毎週土日の朝10時からジムバに参加してました。
以前プレイしていたときも色んな大会に参加していたり、箱争奪などでの優勝経験もありますが、本格的に大会で勝つための練習などを始めたのは昨年復帰して以降なので、ポケカ歴は実質1年半程度といったところでしょうか。
VGC(ゲーム部門)をかじっていた時期もあり、ビエラさんのファンなので、剣盾シリーズ頃のビエラさんに憧れて現在もロン毛にしている節は多少あります。
流石にストレスが勝っているので、ロン毛を辞めるor続けるのに納得する理由、他にアツい髪型など募集しております🙇♂️
好きな飲食店は、大須のポケカ勢御用達「肉米」と緑区の家系ラーメン屋「萬来亭」、東京の代田にあるグリーンカレーソバという奇ラーメン屋の「バサノバ」です。
構築に幅が生まれる食べ物は擦れます。
どれも美味すぎて終わってるので食べた方が良いと思います。
肉米での推奨構築は柚子胡椒ミッドレンジからのワサビコントロールです。
他の趣味ですが、好きなバンドの曲とかは擦り倒してます。
[Alexandros]とサカナクションは一生聴いてて、BUMPとかamazarashi、休止前のミセスも相当好きです。色んな音がする曲は擦れる。
今回のシティでは会場の周りを散歩しながらBUMPのrayを聴いてました。
あと、新海誠監督の作品が大好きで、「言の葉の庭」のBlu-rayは観すぎてるのでめっちゃ元取れてます。
アニメや映画に限らず感情表現がテクい作品が好きです。センチメンタルバカです。
音楽にしろ新海作品にしろ咀嚼すればするほど味が出てくるのは肉米と同じですね。
だからサナとかリザみたいな渋いミッドレンジ山ばっか好んで握ってるんだと思います。
いつもポケカしてくれる皆様
普段は、今回山共有をしたMMMT(@MMMT0607)やなんか名前変わったちょれぎ(@karis008)の同い年の2人やガッポイ風岡(@koyu_0629)、公式大会でいつもタコ勝ちしてるりょうすけさん(@rinpokerin)、港のカドショで仲良くなったゆにさん(@uniorionpoc)とポケカしてることが多いです。
MMMTはポフィンのスタンプ集めてたときのジムバ終わりに「すみませんすみません!!フリーできませんか?」ってアグロしてくれた以来一緒に練習するようになり、その繋がりでよく遊んでるみんなとも仲良くなりました。
初め向こうには年上だと思われてたらしく、同い年とわかった後もしばらくは「おーすみさん」って呼ばれてました。
りょうすけさんとは23シーズンのシティリーグS2で奈良まで遠征した際に会場が被って「おるやんおるやん笑」ってなって以来仲良くさせてもらってますが、練習してるといつもエロい(上手い)プレイングを思い付いてボコりにくるので、この人とポケカするようになってからは自分のプレイスキルも明確に向上したなという実感があります。
また、練習の延長で誘われて、いちご杯などに参加するようになってからは、色んな東海のポケカ勢と仲良くさせてもらう機会が増えました。名前を覚えて呼んでいただく機会も増えて本当にありがたいです。
ゆにさんとは初め近所のトレリでお会いしたのですが、上手ぇミライドンがおるなぁと思ってTwitter聞いたらまだポケカ用のアカウントを作ってなくてフラれました。後に港のカドショの大会で再びお会いした際に仲良くなり、頻繁に練習するようになったのですが、やっぱり交友関係を広げるにはアグロが板ですね。
シティの練習でミライドンミラーをしてるときに、メリープでエレキボールを打って捲ったら本当に痺れてたので、以来いわゆる「壁」が好きになりました。
また、ゆにさんと初めてお会いしたトレリで、自分が小学生の頃に初めてジムバに出たときくらいから親切にしてもらってるしゃろんさん(@shalon_pm)たちと偶然再会し、歳が近い訳でもないのにクソガキがデカめのクソガキになるまで繋がれるポケカというコンテンツの素晴らしさを実感しました。
本名ではなくハンドルネームで呼びあったりするような界隈ではありますが、本当に温かい縁に恵まれていると感じています。
文章があまりにも飛躍してしまうので名前など割愛している方ばかりですが、日頃から仲良くさせてもらってるポケカで出会った皆さんには本当に感謝しています!
この場をお借りしてお礼申し上げます🙇♂️
お分かりかと思いますがカードゲーマー(しかも自称デッキビルダー)としてあるまじきパッション系の人間です。
お待たせしました、ようやく本題です。
【構築経緯】
テラスタルフェス発売以前の環境
〜超電ブレイカーの環境についておさらいします。
Tier1
タケルライコオーガポン(以下タケポン)
リザードン
レジドラゴ
Tier2
サーナイト
ドラパルト
ルギア
Tier1の3デッキがそれぞれ
タケポン▶︎レジドラゴ、レジドラゴ▶︎リザードン、リザードン▶︎タケポン
のような三すくみになっており、週によって通りの悪い1デッキがTier2に降格していたようなイメージです。
Tier2については、サーナイトがドラパルトとルギアに対して有利で、環境後半にはマナフィの2枚採用等でレジドラゴを克服したサーナイトがTier1のデッキそれぞれに対して有利寄りに立ち回れることからシェアを伸ばしていた印象です。
Tier3にはサーフゴー、ブリジュラス、テツノイバラ単、古代、カビゴンLOなどのデッキがあり、その中で通りの良い1~2デッキがTier2へ昇格し、それぞれの週のTier表が完成しているようなメタゲームでした。
Tier表を見ればよく分かる通り、デッキの数が極端に多く、全てに勝てる万能デッキはもちろん存在しませんし(強いていえばサーナイトはそうかも)、シティリーグの予選通過ラインの5-1を達成するためには少なからずマッチ運に恵まれないと厳しいと言えます。
会場のプレイヤーが皆同程度のプレイスキルや理解度であると仮定した場合、運の良いプレイヤーが勝ちやすいルールだったでしょう。
この頃に「ポケカは運ゲー?」といった話題が上がりましたが、少なからず否定出来ない要素はあると感じます。
対戦の結果を左右する要素のうちの3割がマッチ運、3割が初手の運、2割がプレイングで残りの2割がゲーム中の上振れ下振れ、のようなイメージでした。
「なぜ強者はレジドラゴを握るのか。」という話題がありましたが、アンサーはかなり単純で「マッチ運に見放されない限り最も勝率が期待できるデッキ」これに尽きると思います。
環境の15~20%を占有しているタケポンに(微不利〜)不利という事実を背負っているものの、他の多くのデッキに対して五分以上で戦うことができます。イキリテイクやにぎにぎドローによって下振れケアができているので、世間で言われてるほど安定感に不安が残るデッキでは無いとも考えています。レガシースターという唯一無二の特性によりゲームレンジのコントロールがしやすいという点でも、最も練度が勝率に反映するデッキと評価できます。
自分もシティS1でレジドラゴを握ったのですが、初戦からターボツキのジャッジマンに破壊され、タケポンと4回マッチングし、2-4とタコ負けでした笑
このときはタケポンを避ければ勝てそうなデッキとしてレジドラゴを選択しましたが、タケポンに有利なリザードンやサーナイトを握って、ドラゴを避けることで勝つアプローチもあったとは思います。しかし、リザやサナ等のミッドレンジ山には、マッチング運に見放されることとは別の不幸が付きまといます。下振れです。
以前(〜ワンダラー環境くらい)のリザやサナはポケカにおける捲り要素である
高耐久アタッカーの押し付け
非エクアタッカーの押し付け
カウンターキャッチャーによる裏呼び
ナンジャモによる手札干渉
などを組み合わせて綺麗に逆転していくことが可能でした。マッハサーチやリファインの思考回数が増えるという点でも、ロングゲームになればなるほど捲る展開に持ち込みやすいという強みがあります。ですが、ステラ環境以降はゲームが高速化し過ぎた影響で、捲れる程の余裕を与えられないまま負けてしまうワンサイドゲームを経験した人も少なくはないでしょう。
これはタケポンなどのアグロ山を、安定感や再現性の面で実践値の高さを評価できる一方、頻発するワンサイドゲームの原因でもあることからしょうもない要素も生み出していると否定できません。ポケモンキャッチャーが決定力の高いカードとして2~3枠程度デッキスロットを埋めているという事実も、人に寄ってはしょうもなく感じるかもしれません。
アグロ山同士のミラーマッチはもっと不毛ですね、、、
そして、この環境ではもう1つしょうもない要素を超える必要がありました。カースドボムです。
こちらも下振れが許されないという点では同じなのですが、ボムを使う側の明らかな上振れによって面が崩壊し、アタッカーの着地すらできないまま負けてしまう不幸も度々あったと思います。
当たり前ですが、ボムを打たれた上に攻撃されることは1ーンに複数回攻撃を受けたに等しいので、盤面が細いとそのまま負けるでしょう。
カースドボムという特性自体は、ゲーム性に幅を持たせてくれる面白いギミックですが、一方の上振れor下振れによってワンサイドゲームになってしまうという点ではしょうもない要素かもしれません。
まとめると、ステラミラクル発売以降では、タケポンなどのアグロ山の台頭と、リザやボムパゴスなどのボム山の台頭により下振れが咎められやすく、ワンサイドゲームが頻発する環境だったと考えています。
「ポケカは運ゲー?」という苦言を否定しずらい理由はここにあるかなと思います。
スボミー収録の影響
シティS1でタコ負けし、レギュ変更まではアグロ山の実践値に期待するorミッドレンジ山の理論値に期待する、の2択になるかなと踏んでいたところでしたが、11/9のYouTube ポケカ公式chにてスボミーのテキストが公開されたことで一気に考えが変わりました。
コイツのありえない(褒めてる)ところは、グッズロックまでのハードルの低さです。
バトル場のポケモンが逃げ1だと仮定して、むずむず花粉を宣言するために必要なカードは、ボール1枚とエネルギー1枚です。ペパーでなかよしポフィンと緊急ボードをサーチするだけです。
ポケカにはターン制限のないグッズという概念があり、グッズこそがポケカのゲーム性に幅を生んでいるのですが、後攻1ターン目からのむずむずかふんで相手の動きは強烈に不自由になります。
すぐにスボミーが環境に及ぼす影響を考察開始!
アグロ山のアグロが弱くなる
タケポンなどのアグロ山は豊富な裏呼びを用いて、最速で2-2-2とサイドを取り切ることが可能なデッキですが、グッズロック下では裏呼び手段であるポケモンキャッチャーとプライムキャッチャーを使えないため、前のスボミーを倒す以外のアクションを取りずらいです。
ポケカはサイドを6枚先に取ったプレイヤーが勝つゲームなので、アグロ山にとっては先にサイドを1枚先行するだけではサイドレース上有利になっていると言い難いという事実があります。
また、アグロ山は手札干渉への耐性を強化するためにゲームを通していわゆる「山作り」を意識する必要がありますが、グッズロック下では強い山作りに貢献するカードが軒並み使えないので、手札干渉への耐性が絶望的に低くなります。
カースドボムの成立が遅れる
ヨノワールは2進化ポケモンの特権である、ふしぎなアメを使って最速で先攻2ターン目からインチキをしてきますが、後攻1ターン目にむずむずかふんを宣言できた場合はヨノワールのカースドボムが確定で1ターン遅れるので、インチキをされる前に盤面を作ることが可能です。
とんでもないことが起きてますね。
〜超電ブレイカー環境で散々嘆いてた、下振れを咎められる2大しょうもな負けのアグロ理不尽とボム理不尽を、たった1枚のカードで克服できています。
先述の勝敗を左右する要素のうちの、初手の運による負けを減らせるポテンシャルを感じました。
少なくともゲームの平均ターンは1ターン以上伸び、ローテンポなゲームに戻ると確信しました。
今までのポケカのゲーム性が一気に崩れてカオスが訪れるとこまで秒読みです。
ほならどうしたらええんや
SM期からプレイしていた方ならわかると思いますが、当時のポケカは今と比べてプレイ人口が少なく、環境の開拓が進みずらい上に閉鎖的で、強いデッキのリストが出回りにくいカードゲームでした。そのため、CLではどこかの調整チームが秘匿していたデッキを持ち込んで勝つ、といった事象が見られていました。
メタ内の多くのデッキに対して理論値で勝てるデッキを組むことが可能なカードゲームでした。2019シーズンCL東京の「超バレット」がわかりやすい例かと思います。
対して近年のポケカは、SNSを漁ると強いデッキリストが転がっており、プレイ人口の多さ故に環境の開拓スピードが早いので環境が定着しがちです。
どんな環境でプレイしている人にも平等に勝つチャンスが与えられている、という点で健全だとは思いますが、SM期のCLでとーしん選手が配信に上がる度に使用カードが高騰する現象を見てきた自分にとっては少し寂しいことでもありました。
そんな中現れたのが彼ですね。
ドラゴを握ればマッチングに泣き、リザを握れば下振れに泣いていましたが、緑のちっこいアイツを見ていたらなんだかむずむずしてきました。
レギュ変更前の膨大なカードプールと、スボミーの登場によって訪れるカオス。
狙ってホームラン打つならこのタイミングしか無いなと思いました。
シティS1でタコ負けしてからの1週間「芳根京子かわいい」以外の感情を奪われていた自分が、真っ先にWordを開いて縮尺の合わないプロキシを印刷し、シティリーグ キャンセル待ちbotの通知をONにしました。
正直なところ、自分はポケカのプレイングにあまり自信が無いです。
基本的な対面プランや細かいプレイ順などは心得ているつもりですが、要所要所での詰めが甘かったり、ケアレスミスをしたりでそれが直接の敗因になった経験も少なくないです。
プレイ方針などの決定は、いわゆる「擦り」のフェーズが長ければ長いほど、その精度が上がるのは間違いないと思います。
ワイルドサイバー環境の頃のピジョリザこそそれなりに自信がありましたが、デッキ数が多い上にマッチ運や下振れに泣く直近の環境で、1つのデッキを擦ることのリターンが信用できないということもあり、ここ数ヶ月は色んなデッキを触っていました。そのため、「擦った」と豪語できるほど練度の足りるデッキはなかったと自認しています。
ですので、環境が定まった状態で既存のデッキを握り、プレイングで出し抜くことは難しいと考えていました。
しかし、デッキ構築はできる方だという自負と、ポケカの解像度も高い方だという自負が少なからずあったので、今回はスボミー登場直後に構築で出し抜くことで勝つ方向にシフトしました。
今思うと、ボムリザもリザのネジキも転送Proのサーフゴーも誰よりも早い段階から着手していたので、ポケカのデッキ構築に関する理論や勘のようなものは自信を持って良い部分なのかもしれません。
サナのラティオスは一生流行らんかった。
スボミー研究所
数日後、どうしても試したい(未練)サーフゴーがあって箱争奪に参加したとき、MMMTがリザで優勝して「スボミー出る前にリザでシティ出たいなぁ」とボヤいてて、リザ自信ニキになっていました。
リザに限らず上手いだけじゃ勝てないと思っているので、自分は「いや、勝つならスボミー使おう」と返しましたが😑こんな顔してました。
フリーを1戦して帰ったあと、しばらくして意外なLINEが来ます。
考察を始めてすぐに、スボミー×ボムというパッケージがやり過ぎてる事に気づきました。また、ロングゲームを構想するのであれば特性の試行回数も増えるため、中間進化がギリシステムポケモンのドラパルトは最も相性が良いポケモンだと確信しました。
多分みんな考えてることは同じだけど、60枚にする能力で勝っている自信があったのでボムドラパを煮詰めることに。(途中ディアルガとか火送りグレンアルマとかの寄り道はした)
ドラパはやり過ぎてる技で多くのデッキを蹴散らす性能がある一方、ワンパンする性能は無く、技を打つハードルが高いことからワンパン耐性も低いです。そのため、ワンパンできねぇしワンパンしてくるタケポンに対して不利という事実を抱えていました。ですが、スボミーが花粉を撒き散らしてる間に準備を進め、サイドを取り切られる前にサイドを取り切れる分のダメカンをのせることが可能なら、タケポンに有利を主張できると考え「タケポンに有利なドラパ」をテーマに組むと決めました。
実際はほとんど淘汰されてしまったが、環境初期こそまだシェアが多いと予想していました。
通話しながらデッキを考えていると、MMMTが何やら大発見をして声を上げてました。
「花粉1回打ったらファントム2回と大ボム1回でダメカン足りる!!」
10+200+60+200+60+130=660
天才かと思いました。
バトル場にライコ(240)とベンチにオーガポン(210)×2が盤面に出ている想定での合計HPがピッタリです。
対面プランの項で後述しますが、この時点で既存のタケポンに対しては有利が取れていると確信したため、このデッキを煮詰める価値が高いと判断しました。
「むずむずかふん」という技には
ペパー1枚でグッズロックが成立する
実質1ターンをもらえており進化権が生まれる
といったポイントがあります。
進化権生まれてるなぁ、、、エヴォじゃん!!
どうやら要求の低いエヴォっぽいです。
そして、ドラパである最大のメリットがワタルです。
後攻1ターン目にポフィンでドラメシヤを展開しながら花粉を撒き散らし、後攻2ターン目にワタルを使えたときエヴォリューション+そくせきじゅうでんのバリューがあります。
花粉を撒き散らした際にネックになる、手札細ぇ問題とそれに伴う進化先持ってねぇ問題を、1枚で解決できるパワーカードです。
使えると爆アドを取れるカードなので、デッキスロットをペパーとワタルでだくだくにした方が良いという仮説が産まれました。
4枚採用からスタートして調整を始めましたが、使用感は抜群で、むずむずかふんへの耐性が低いデッキとの相性差は大きく開くことがわかりました。
また、むずむずかふんを使われる側の場合でもワタルがポフィンと同じ役割を果たしてくれるため、過剰なくらい採用するべきカードと考えています。
そして、ドラパである更なるメリットとしてスボミー環境であるということが挙げられます。
相手にスボミーを使われた場合、終盤までそのスボミーを無視し続けることでファントムダイブのばら撒きにより容易にサイドを詰めることができます。
スボミーの登場で相対的にも1番強化をもらったデッキはドラパではないでしょうか。
よって、スボミー環境一発目のシティリーグで、解像度の高いドラパを握ることが最も勝ちに近いと考えていました。
余談ですが、環境がスボミーに順応すればする程刺さりが悪くなることは自明なので、シティリーグは環境初日程に出ると決めましたが、キャン待ちbotビーチフラッグにタッチの差で勝ってたみたいです笑
気持ちの問題
実はシティS1でのタコ負けはそんなに意外じゃなく、プレイは的確だと仮定すると「運が良ければ勝つし、運が悪ければ負ける環境」というセンスの無い見方をしていました。
しかし、先述の通りスボミーの登場により排除できる運要素があることに気づきました。
初手の運を誤魔化しやすく、膨大なカードプールを利用してメタ内の多くのデッキに対して理論値で勝てるデッキを組むことで、マッチ運もある程度排除できると考えました。
もちろん同会場の全てのプレイヤーにも同じ権利が与えられているので、自分の想像の範疇を超えてスボミーに適応した環境である可能性も考慮しました。
しかし、スボミー収録前の環境でシティに出場してマッチ運や下振れに泣き、やるせない気持ちで終わるよりは、構築やプレイングが追いついていなかったことが原因で負ける方が生産的だと感じたので、今回のシティリーグは「構築で勝つ、それで負けたらドンマイ」というマインドで臨むことに決めました。
ポジティブな割り切りが功を奏し、優勝という結果に結び付いたので、今回は狙って勝ったという自己評価をしています。
クソデッキじゃなくて本当によかったぁぁぁ!!!
以上が構築経緯とその思考過程です。
長々とお付き合いいただきありがとうございました!
ここから先は具体的な構築及び対面プランの解説になります。また、大会で使用したリストや対面プランなどの追記も行う予定ですので、興味のある方はご購読もお願いします🙏
まだ未開拓の部分も多い環境なので、皆さんから共有していただいた知見を元に、集合知で良いデッキにしたいとも考えております。
価格設定についてですが、自分自身がレベルの高い(信用に足りる)プレイヤーでないこと、そもそもプレイングにあまり自身がないこと、当初は環境初期でのみ強いデッキであると考えており、デッキ自体の賞味期限が短いと踏んでいたこと(意外とまだいけそう)から、モンスターエナジーが買えないくらいとしています。
また、冒頭で「CL大阪のDay1で握るのもオススメ」と書いた理由ですが、今回のCLは環境が環境なだけあってカオスが予想されます。自分が環境初日程に勝てたことと同じように、メタ内の多くのデッキに対して理論値で勝てる宇宙山を、自分よりもずっとレベルの高いプレイヤーたちが温めに温めまくっている可能性を否定できません。Day2ではそんなデッキが活躍するのではないかとワクワクしています。宇宙山と対峙した際にはやられる側であるという見解があるので、Day2でも勝率が期待できるかどうかについては未知としています。
めちゃくちゃあっさりサナが勝ってもオモロい。
それぞれシティリーグで使用したリストについては先に貼っておきます。
また、ちょっとウケたぺラップについては既にTwitterで解説をしておりますのでそちらをご覧ください🐦
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