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おくすりは効く?実はうそでしたー。そんなおくすりもあります。おすくりおじさんの昔話

今日は昔話。おくすりを飲むから効いて欲しいですよね。それは医師も薬剤師も同じです。

しかし、実は処方されているおくすりの効果がなかったとしたら?

そんなんことあるの?

あるんです。

その昔、ダーゼンという薬がありました。
商品名「ダーゼン」という名前で売られていました。
一般名は「セラペプターゼ」ですね。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/201102/518605.html

効果効能は
次の疾患、症状の腫脹の緩解手術後及び外傷後、慢性副鼻腔炎、乳汁うっ滞(乳房マッサージ及び搾乳を行っている場合)◇痰の切れが悪く、喀出回数の多い下記疾患の喀痰喀出困難気管支炎、肺結核、気管支喘息◇麻酔後の喀痰喀出困難
と書いてありますが、風邪でよく出ていた薬です。

1968年11月から販売、使用されている薬で誰もが何も疑わずに効果を信じていたのですが、2011年2月21日に自主回収となり、販売終了となりました。

自主回収の理由として
1.慢性気管支炎
2.足首の捻挫
いずれにおいても、プラセボ(偽薬)との差がありませんでしたー。という内容でした。

40年以上、効果がない薬が販売されていることもあるという奇異な例ですね。そんな薬がちらほらとあります。エレースとかもそうですね。

一般の方は疑わずにおくすりを飲んで欲しいのですが、そんなくすりがあるという情報は知って欲しいですし、医療者は常に効果を確認する姿勢が必要だと思います。

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