市販の目薬は安全か?おすくりおじさんが論文を元に考える
冬ですね。この時期はパソコンを触ると目の乾燥がひどいものです。
おじさんも目が乾燥しているのか老眼なのか分からない状態になっています。
そういうときに使うのは当然目薬。しかし病院でも薬剤師さんはあまり市販の目薬は使いません。
なぜか?それは保存剤が入っているから。
でも保存剤が目に悪いか、おじさんはよく分かっていません。そこでこの機会に調べてみました。
今回も医中誌だけ調べてみました。
先に結論として
「まぁ、短期間で使う分には大丈夫じゃないかな?」「でも保存剤によっては角膜を痛める可能性があるかも?」ということが言えると思います。
市販の点眼薬には保存剤が入っていますが、衛生的に大丈夫なのか。それは調べられています。
市 販 点 眼 薬 の 微 生 物 汚 染 に つ い て - 布施 昌孝, 他
これによると市販薬でも15品目中、3品目で汚染が認められたそうです。なので、全部が全部無菌な目薬ではないというのは考えられます。
ビアルロン酸ナトリウム点眼液の角膜細胞に対する影響の検討 ー福田正道, 他
ヒアレインよりもティアバランスやアイケアのほうが角膜障害は少ないよという内容です。なので長年使うならヒアレインよりもティアバランスやアイケア使ったほうが良いのでは?とは思いました。
1.Evaluation of cytotoxic potential of cored soft contact lenses with adsorbed active ingredients from over-the-counter eye drops -Nobuhito Tabuchi,et al
2.市販点眼剤の角膜上皮細胞に対する影響 -福田正道, 他
これらの記事から見ても塩化ベンザルコニウムが入っている薬剤は良くないかなぁというのは見て取れます。
市販点眼薬の添加物であるクロルヘキシジングルコン酸塩による即時型アレルギーの1例 ー永島 和貴,他
この記事からはクロルヘキシジングルコン酸塩もだめな人がいるみたいです。
以上のことから、やっぱ医療者は保存剤(消毒剤)について気にしているようです。んで、保存剤(消毒剤)には角膜を痛める可能性がありますので、ずっと目薬を使うときは成分表をよく見て、気になることがあったら薬剤師さんに相談してみましょう。