絆光記　深夜テンション浅め書き殴りネタバレ感想

光は必要

　昔からよく言われるのが、「光があれば闇（影）も生まれる」。
　これ、まさにその通りだと思うし解決し得ないことでもあると思うんだけど、今回のコミュ読んで思ったのは、「いやそもそも光がなかったら一面闇でしょ？」ってこと。光があっても闇は消えないけど、光がないと確かに人間は生きていけないんだよね。
　そして今回のコミュはまさしく光＝イルミネーションスターズ、そうなるわけだ。

持たざる者について

　シャニマスって個人的に何か夢、目標を追いかけて挫折してしまう人や現実を悟ってしまう人を描くのが上手いと思っていて、今回はまさにその描写があった。途中のイルミネ、特にめぐるを目標に頑張っていたアイドルの子もそう。こういう人らは、言っちゃえば「持たざる者」とも括れちゃう。こういう現実の残酷さを普通にお出しするのがシャニマス君って感じ。だけどこれをそのまま残酷終わらせないのが今回のコミュ（他コミュは今回置いといて）であって、他の道を見出したり救いのある感じになっている。
　ともかく、今回はイルミネが才能と運に溢れた、「持っている者」側として、ルポライターやなんだか捻くれた奴ら、体験で居合わせた女の子らが「持たざる者」側として立っている。ここの溝に今回は「言葉」という出力方法、僕らが普段使う手段を用いてスポットを当てたと思ってる。

言葉について

　持っている者と持たざる者は、使っている言葉が一緒でもその意味合いや重みっていうものが全くと言っても違う。イルミネの漁業体験において、めぐるの発言に少々噛みついた女の子の場面がまさにそうだと思う。めぐるが本心からそう思っていることが、女の子には自分たちの日常がエンターテイメントの一つとして消費されている（というほど重くはないとは思う）ように捉えられた、と見えた。そこで既に生活の違いからくる価値観の違い、言葉の価値の違いが感じられた。
　もう一つ灯織が道端で人を手伝ったシーンであるが、ここは正直初見手伝ってもらった側の無神経さに苛立ったものの、常に人から助けられているばかりの自分が嫌になった結果灯織に対してああいった発言をしてしまったと考えると理解ができる。毎度毎度人に助けられてばかりで、人に感謝ばかりしていると自分が惨めになってくるんだよな。だから自分で収集ができる範囲であれば自分の力でなんとかしたくなる。ただ助けてもらった相手の灯織にあそこまで言える？流石に口に出す前にわかるだろ。

ルポライターについて

　第一印象は今回の闇担当の方。正直嫌味ったらしい湿った性格だなって思ったけど、いやそういうわけでもなさそうだなと。理由はともあれ、何かがあったに違いない。逆に何もなかったか。
　思うところが多すぎてまとまらないんだけど、ルポライターは言葉に囚われすぎた人間だと思う。コミュ全体を通して、「百聞は一見にしかず」な話ではないが、言葉に全ての出力を託すとかえって視界が狭まってしまう。
　さて、持たざる者、闇にいる人間を持っている者の言葉では救えないと、最初ルポライターは考えているようなんだが、これがイルミネへの取材を通して変わっていく。苦手としていた持っている者であるアイドル三人が自分が諦めていた問題と真摯にぶつかっていく姿を見て、ライター自らの考えを思い返すきっかけとなった、ように見える。うわべだけでなくて、正面から問題や探している言葉に向き合おうとしていたイルミネを見て、自分を客観的に見れるようになったのかもしれない。最終的にルポライターは言葉に執着していた時の世界や言葉の解釈に余裕や自由が生まれたように感じられた。

イルミネってすごい

　ともかく途中で色々問題提起したわけだけど、これが最初に言った光があれば闇も必ずあるみたいな感じと一緒でスパッと解決しないわけ。だけどイルミネはこれに目を背けずP含め色んな人で色んな答え（言葉）を探していこうとしているんだよね。
　これがイルミネが光たる所以だと思った。正直全てのコミュどころかだいぶ多くのコミュを読めていないんだけど、イルミネのアイドルとしての在り方がこのコミュで結構わかった気がする。（ここまで書いてて思ったけどルポライターに全然触れてないな、途中で挿入するから話ごっちゃになるかも、なったわ）
　イルミネは売れっ子アイドルなわけで、ただの一般人とはもう違う視界があるわけだけれども、あくまで本人たちは色々な人の光であろうと模索している。これが今回は「言葉」という形で表現されたわけだね。
　そもそもを言えばシャニマスって等身大の女の子の面も強く出してきているから、イルミネとコミュの登場人物たちとメチャクチャに価値観が乖離しているかと言われれば別にそんなだと思うんだけど。でも今まで打ち出してきたシャニマスのそういった一面も今回のコミュだと結構効いてくるかも、とか思ったり。
　うわべだけじゃなくて、本心から様々な人に光や笑顔を届けたいと思っているイルミネーションスターズは、本物のアイドルなんだなと思いました。

とりあえず打ち込んだから色々終わってるし書ききれない！口頭で色んな人の感想聞きたいよね。