メンタルぅううううう
懐かシリーズ38
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原宿、ラフォーレ前。
やはり、コロナ前よりも人が少ないと感じる。
名刺と携帯片手に私は、俳優の卵を探していた。
芸能事務所の研修1日目。
スカウトという仕事は、ナンパと似ている。
今までナンパしたことなかったから偉そうに言えないけど普通に怖い。
いや、コミュ障とか言っている場合じゃないな。
心理学者アドラーもトラウマは存在しないと言っているし、コミュ障を利用して自分が楽しようとしているだけかもしれんと己の心に鞭を打つ。
ティッシュ配りの人の心を敬う今日この頃。
このスカウトという仕事は話しかけても断られ、話していても断られることが多い。
シンプルにメンタルの修行。
話しかけて断られた我を周囲は好寄の目で見てくる。...ような気がする。
恥ずかっしい。
原宿でオシャンのカップルにジロジロ見られる気がするし...
誰でもできそうで、でも、中々人はやりたがらない仕事でもあるからそこに下克上感は勝手に感じている。
これさえ乗り越えられれば私は何だってできそうな予感がする。
私の人一倍強かった羞恥心がだんだんと削られていっているように感じる。
最近思う。
羞恥心ほど邪魔だと感じるものはない。
プロおごさんも、「どうすれば有名になれますか?」と聞いてきたリスナーに対して、人権を捨てろとか言っちゃってるし。
羞恥心と見栄を高く持たなければ人は何だってできるのではないだろうか。
それを手放すのがどれだけ大変なことか...
ナンパのコツを知りたいと思う午後23時。