一人旅沖縄で最初に買ったもの
懐かシリーズ31
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暑い、暑すぎる。
「まだ、3月中旬だしそんなに暑くはないだろう」
ヒートテックにロングTシャツを着てきた私は、自分の予想が間違っていることに、沖縄の立地を舐めていたことに身を以て気づかされた。
(こんな暑い格好じゃ国際通りを歩く気分にもならん!)
そう思った私は、宿にチェックイン(300円宿)してからまずはTシャツを探すべく国際通りに出陣した。
美栄橋駅から国際通りの方へ歩っていくと、大きな通りにぶつかる。
ステーキ、ドンキ、呑み横丁、平和通り、スタバ、そば屋など色鮮やかな建物から年季の入った建物まで多くのお店が並んでいる。
(早くTシャツが欲しい)
立ち行く若者達を掻き分けながら服屋を探す。
この際、安くてダサいTシャツを探していた。
よく、観光地とかで売られている「こんなの誰が買うんだ?」という変なTシャツで良い。
いや、それがいい。とても素敵ではないか。
旅にいかない限りそうしたTシャツに出会えない。
そのTシャツもこの旅を思い出させる良いアイテムになるはずだ。
大通りにはなさそうなので、一本変な通りに入る。
すると、そこにあった。Tシャツ屋さんが。
シーサーやOkinawaと書かれた様々なデザインのTシャツが所狭しと並んでいる。
店に入り一番かっこいいシーサーを探す。
目に止まったのはブラックのシーサーが白い線で描かれているTシャツ。
シーサーの下にはしっかり「Okinawa」と入っている。
(これなら、他のTシャツよりも着やすそうだ、これにしよう!)
早速そのシーサーTシャツをレジまで持っていく。
700円を払って、大通りにあるドンキの女子トイレで着替える。
(ああ、スッキリ)
Tシャツに着替えて気分も通気性もスッキリした私は、上はシーサーTシャツに下はデニムでルンルンと今日の晩ご飯のお店を探索しに行った。
時刻はまだ19時。
あちこちに観光客らしき若者やカップル、地元の民が活発に入り乱れている。
国際通りでシーサーTシャツを着こなしているのは私だけだ...!
シーサーTシャツが戦闘服化し変な優越感を持って、他人の目線などお構いなしに歩いていく。
シーサーTシャツを着た女一人旅。
なかなかシュールで笑えてくる。
沖縄の国際通りの夜はこれからだ。