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昨日の雨から打って変わって今日はとてもいい天気だ。
肌をじりじりと照らす日差しは、夏を思わせる強さがある。
そろそろ日傘を差さないとと思いながらも、
すっかり忘れて出先で思い出すことがほとんどだ。

春の花は散り、黒く変色した花びらなどが地面に落ちている。
緑の葉はずっと前からこんなでしたと言うように、
もう当たり前の風景に落ち着いている。

今日はほんの短時間だけ外出したが、
あまりの天気のよさに長く歩きたい気分になった。
歩くことは好きだ。
ゆっくりと流れる景色を眺めて、
耳に入ってくる人工的な音と、自然の音とを聞くことは楽しい。

最近新しい靴屋に出会い、
今、自分専用の靴を作ってもらっている最中だ。
私の足は大きく、細く、柔らかく、
百貨店などで売られてる靴では足に合わず、
いつも足を痛めていた。
いつかは作ろうと思っていたオーダーメイドの靴を
いつかではなく、とようやく決行したのだ。

足の採寸を終えた後、歩き方を教えてもらった。
使えていなかった足の指を使って、地面を蹴るように歩く。
「踏む」とはこういう感覚なのかという驚きとともに、
歩く行為自体が楽しい、気持ちがいいと感じることに、
また歩く楽しみが増えたことに喜びが溢れてくる。

いい日和には、またもう少し、歩く時間を増やしたい。
一歩一歩大地を踏みしめて、前へと進んでいく。

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大須絵里子
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