ドリカムが好き

去年のいつ頃だったか。
「ドリカムはオワコンだ」という文章をネットで見掛けた。
テレビを観ないから歌番組も当然観ないし、CDは買わずAmazonMusicで聴くから店へ足を運ばないしで、今何が流行っているのかは正直よくわからない。
それでも昔の様な勢いがないことは感じていて、そうした文字を見掛けて淋しさと、あぁやっぱりと感じてしまった罪悪感があった。

所謂全盛期の頃、ドリカムが大好きだった。
当時はCDが発売される度に買って、全曲覚えるまで繰り返し聴いた。
年齢を重ねるに連れて、歌声は変わらず好きなのだけど、あの純真な世界観が徐々に合わなくなり、徐々に聴かなくなってしまった。
私は大人になってしまったのだ。

たまに耳にすれば、いいなと思う。
でも聴きたいとは思わない。
そんな気持ちで数年どころか１０年以上も年月を重ねてしまった。

ふと、昨日聴いてみようと思った。
昨年末に奮発して音質のいいイヤホンを買い、音楽っていいな、歌っていいなとしみじみ感じられる環境が整い、あの歌声を聴いたらどんなに素敵だろうかと思ったからだ。

そして今日もまたドリカムを聴いている。
純粋に、真新しい気持ちで。
私は大人になったけど、あれから成長もしている。
あの純粋で真っ直ぐな歌詞を、改めて受け入れられるような。

私はやっぱりドリカムが好き。