手袋
最高気温は10度半ばに達しても、午前中や日が落ちた後は寒い。
風は冷たく、日陰も寒く、陽射しだけが暖かい時間帯に外出するも、何度繰り返せば学ぶのか、毎回手袋を忘れてしまう。
出掛ける準備を終えて、コートを着て、靴を履いて靴紐を結んで、さぁ出発だというときに思い出す。
面倒だからとそのまま出掛けてしまうのだが、体は温かくても手だけがかじかんでうまく動かない。
今日は歩きで、大回りをしながら隣駅まで行ってきた。
かなりの距離を歩いたため、体はすっかり温まっている。
帰りはさすがに電車で帰ろうと、再び早歩きをしている最中にすごくお腹が空いてきた。
そういえば出掛けにバナナを食べたきりで、朝からまともな食事をまだお腹に入れていなかった。
最近はスタバのスコーンが気に入っており、スタバに入ってはカフェラテと一緒に頂いている。
そんな流れでスタバを探して歩いたのだが、どこにでもあるイメージとは裏腹に、いざ目的地に設定してみるとこれがなかなか見つからない。
いい加減空腹も限界が来たため、視界にちょうど入ったドトールに入ることにした。
昼食のピークは過ぎていたようだが、それでも店内にはたくさんの人がいた。
なかなか席が見つからなかったが、レジカウンターに背中を向けて座る窓際の席が空いていたため、そこにすることにした。
サンドイッチとドリンクを受け取って席に戻り、必要な荷物を出してからコートを脱ぐ。
このときボタンを外すのに手がかじかんでいて手間取ってしまう。
またしても手袋がないことを後悔する。
どれだけ体を温めても手は温まることがない。
今日気付いたことなのだが、これって誰もが同じだろうか。
それなりに長い人生歩んできた中で、今になって知るような事ではないように思う。
体の先端が温まりにくくなるって、これも加齢特有の症状なのではと疑う。
いずれにしても、早く手袋を出さなくては私の手が温まらない。