歌 Dragon Night
歌手:SEKAI NO OWARI
タイトル:Dragon Night
作詞:Fukase
作曲:Fukase
編曲:SEKAI NO OWARI・Nicky Romero
発売日:2014/10/15
曲について調べてみれば、結構古い曲だったことを知る。
この曲は流行っていた頃にもちろん耳にしていて、
テンポのよさや、独特のリズムが心地よくて好きだった。
昨日だったか、AmazonMusicに好きに流させていたら
久々に聞くことになって、
やっぱりリズムがよくて聞き入ってしまった。
こんなにじっくり聞いてみたのは初めてのことで、
いざ聞いてみると歌詞に深みがあることに気が付く。
軽快なリズムで、このタイトルで、
途中「ヘイ!」とか言っていて、
ただ楽しいだけの歌だと思っていただけに
余計に歌詞の世界にはまってしまい、
今日は繰り返し聞いて過ごしていた。
要するに世界平和の歌だ。
ぼくと彼とは別の人間で、
考えていることも感じていることも違う。
異なる正義の前に争いが起こるのは仕方がないけど、
結局のところ互いに傷つけ合っていた。
太陽であったり、夜であったり、
そして神々しいドラゴンであったり、
人間がどうこうできない存在や次元の前では
誰もが等しく受け入れられる。
争うのを止めようとか、
人を傷つけてはいけないとか、
そういった否定や制限ではなくて、
ただ祝い、歌い、踊ろうと語る。
相対する存在であった彼は友達のようであり、
やがて戦いは終わるのだと。
聴いていて頭に浮かぶのは、
たき火と、夜と、古代人が踊る様子だ。
ドラゴンがファンタジーを連想させるから
そうした想像になってしまうのだろうけど、
受け取りようによっては
争いとはそれだけ昔から続いている
テーマだということなのかもしれない。
自分と他人とは別の存在であること。
それは至極当然のことで受け入れることができたのならば、
人との間に争いなど起こるはずもない。
ただ気になるのは、この特別な日というのは
百万年に一度の頻度だということ。
それだけ稀な日に、人は生きているだろうか。
だから祝い、歌い、踊る日は
決して来ることがないのかもしれない。
そう思うとなんとも儚い歌だろうか。