蝉が豊作
今年はセミの数が多い年なのではないかと感じている。
毎朝起きてからベランダを見ると
床に1、2匹転がっている。
——子どもが嬉しそうに救出という名のなにかをしている
外壁を見れば同じく1、2匹張り付いている。
日中外を眺めていると
窓の外に生える背の高い木々の間を
数匹が飛び回っている姿が見える。
あとはベランダの我が家の植木にとまって
休憩しているとか。
こんなことはこれまでになかったこと。
たまに外壁にやってきて
家族で大騒ぎになっていた頃が懐かしい。
今年は「またいるよ」くらいの存在価値になってしまった。
そういえば子どもが塾からの帰り道に
連日羽化の最中の蝉を見たとか。
そういうのもこれまでになかったなぁ。
面白いけど
気候の変化で爆発的に数が増えたとか
コロナで人気がなくなって集まってきたとか
そういうことはないだろうか?
来年はどうなるのか
一時的なのか風物詩になるのか
気になるところだ。
しかし集まる蝉には共通点があって
ほぼ全てがメスだということ。
だからうるさいことはなく
近くにいても気がつかない。
我が家のベランダは
少し先で飛び回るオスを眺める場なのだろうか。
麗しきレディがオペラグラスで観劇を嗜むかのように。
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