陰嚢(いんのう)湿疹と戦った男の話【第3話】~下着を疑う~
男性の5人に一人がなるといわれる「いんのう湿疹」。
陰嚢湿疹を患ってしまった私が、男としての困難を乗り越え、無事完治した話を何話かに分けて綴りたいと思います。
陰嚢(いんのう)湿疹に悩む方への参考になれば幸いです。
(「第2話~カユ美との秘密の生活~」はこちらを)
【第3話】下着を疑う
ちょっと厄介なことになってきたなと思い、カユ美がどこからやってくるのだろう?
と本気で思案し始めました。
まず疑ったのが下着。
パンツのゴムの部分が痒くなることはよくあったので、同じ原理かと思い、
玉袋の部分をよく見てみると、縫製の縫い目がありました。
古いパンツは縫い目が毛羽立っていて、そこがチクチクしています。
「もしかしたらこれが原因なのかしら…?」
そう思った私は、すぐさまユニクロに走り
新しいボクサータイプのパンツを数枚買ってきて履き替えました。
結果…、
履き心地は最高。
毛羽立ちによる刺激もなく、かなり改善されました。
…と、思ったのもつかの間。
数時間後、
カユ美が何食わぬ顔で訪ねてきました。
それでも縫い目疑惑がぬぐい切れなかった私は、再びパンツと袋との関係性に着目し、観察を続けた結果、次の仮説にたどり着きました。
「トランクスタイプなら、袋がぶら下がっているような状態なので、縫い目が袋に密着しないのでは…」
そう思った私は、すぐさまユニクロに走り
新しいボクサータイプのパンツを数枚買ってきて履き替えました。
結果…、
蒸れる感は軽減されたものの、トランクス特有のファサファサと袋の底辺をさするようなフェザータッチがカユ美を助長してしまうのです。
また、寝ている時は、袋がホールドされないので、
ベロ~ンと、煮込みすぎた餅のような状態になり、股周辺との密着度が高まり、余計に蒸れることに…。(このあたりの感覚は男性なら分かります)
このほか、パンツはいろいろ試してみました。
・ポールポケットとボールポケットに分かれてホールドできるセパレートタイプ。
・縫製部分が工夫されて、縫い目が肌に触れない敏感肌用パンツ。
・蒸れないし、締め付けもない、越中フンドシ…。
など、ありとあらゆる下着を試してみましたが、
いんのう湿疹の根本解決にはならず…。
(第4話「市販薬」に続く)