陰嚢(いんのう)湿疹と戦った男の話【第7話】~病院でも治らない?~
男性の5人に一人がなるといわれる「いんのう湿疹」。
陰嚢湿疹を患ってしまった私が、男としての困難を乗り越え、無事完治した話を何話かに分けて綴りたいと思います。
陰嚢(いんのう)湿疹に悩む方への参考になれば幸いです。
(「第6話~皮膚科へ~」はこちらを)
病院で処方された薬「リンデロン」。
塗ったからといって速攻性があるわけではありません。
フェミニーナのように神経を麻痺させるわけでもないのです。
かゆみを抑える成分はあるのでしょうが、こじらせてしまったカユ美の強さは尋常ではありません。
一日3回~数回という説明だったように思いますが、
私は、カユ美から逃れたい一心で、何度も塗りました。
薬を塗った後は、かきたい気持ちを抑え込んで、必死に耐えます。
今さらですが、「かく」という行為は、症状をどんどん悪化させてしまいます。
いんのうに限らず、どんな湿疹でも同じですが、
かくことで、皮膚表面が傷つき、傷つくことでさらに刺激に敏感になります。
衣服などとの摩擦で、かゆみ、痛みが発生しやすくなるのです。
とにかく、かかずに皮膚が正常な状態になるのを待つしかありません。
しかし…
お風呂に入った時など、薬が塗られていない状態だと、
つい気が緩んで、無意識のうちに玉袋に手がいってしまいます。
カチカチになっている玉袋は常に違和感がある状態なので、つい手で触ってしまうのです。
そうすると違和感が次第にくすぐったさに変わり、徐々にかゆみになり、
指でちょっとでも袋表面をつまんでしまうと…、
もう最後。
カユ美大爆発。
いままで抑え込んでいた反動で、もう止まらない…!
「もういいや!今日だけかいちゃえ!」と開き直る。
この時の気持ちよさといったら、悪魔にでも憑りつかれたかのような快感…。
自分が自分じゃないかのように取り乱して
「つまむ」強さがどんどん強くなり、ひねりつぶすようになり、
自分の袋を痛めつけます。
ひとしきり、かきまくった後にまたリンデロンを塗るのですが、もう後の祭り…。
こんなことで本当に治るのだろうか…。
特に症状も変わらず、2週間が過ぎました。
リンデロンもなくなり、また病院に行こうかと思いました。
そんな時、何気なくインターネットで「いんのう湿疹」について調べていると、
こんな記述が…
いんのう湿疹は体内環境にも関係しているので、塗薬では治らない。ステロイドも効果はない
なんと。。
たしかに病院から処方されたリンデロンを塗り続けましたが、
良くなるどころか、カユ美を抑えられないので、かいてしまい、余計に症状が悪くなっている気がします…。
それにステロイドはホルモン剤なので、長期間にわたり使用するのはあまり人体に良くないらしいのです。
私は再度、皮膚科診療を受けることをやめました。