野洲のおっさん「子ども塾」レポート 6/13(木)「おにぎり見学」
野洲のおっさん「子ども塾」レポート 6/13(木)
「おにぎり見学」
今週は、5年生7人、4年生2人、2年生3人の合計12人が来てくれました。
先週通常の木曜日開催を私の都合で金曜日開催にしたところ、6人しか来てくれなかったので、今週通常の木曜日開催で12人来てくれてホッとしています。
やはり、金曜日だと習い事で来られなかったという子どもが多かったようです。
習い事が多くて今の子どもは忙しいようだと先週書いたら、多くの方から「常識だよ」と教えていただきました。
何故そんな状況になっているのかと考えたら、
子育てに熱心な親御さんは、できるだけ子どもの可能性を伸ばしてあげたいと思っており、逆に言うと可能性を伸ばしてあげられなかったとなるのは避けたいという思いから、ご自身が良いと思うものや子どもさんがやりたいということを積極的にさせてあげた結果、スキマがない状態になっているようです。
これは、間違いなく親御さんの愛情の表れであり、子どもさんにとって幸せな状態であるのですが、本当は適度のスキマがあった方が猶いいだろうと思います。
と言うのは、前に「不足で育つ」というお話をしましたが、与えることは子育ての土台ですが、与えることができないスキマ(不足)に対して子どもが考えて動いて結果を受け取るという経験から主体性は育つからです。すべてはバランスで、共に大切です。
同じように、時間的なスキマも子どもが主体性を身に着けるのに必要だと思われます。
子育てにとって「不足」と「スキマ」にも意味があることを知ると親も子も少し気が楽になるかもしれません。
子ども塾は、スキマだらけです。
何をしないといけないということがありません。
ルールは「少しずつ、かしこく、つよく、やさしくなる」ことと「いつもゴキゲンでいる」ことだけ。
ルールに適ったことなら、何をやってもいいし、何をやらなくてもいいです。
それで、いろんなことが突然発生することがあります。
「おにぎりを握っているところを見たい!」と2年生の女の子が言い出しました。
それで、私が階下のおにぎり食堂の握り手あらたさんにその旨お願いすると、二つ返事で快くご了解してくださいました。
あらたさんは、おにぎり食堂の「花握り手」で、その手さばきは軽やかで正確で美しく見ただけで只者ではないことが分かります。パリオリンピックにおにぎりという種目があれば、金メダル候補だと私は考えています。
「見学できるよ。」と言うと、2年生の女の子は飛び跳ねて喜びました。
他の子に「今からおにぎりを握っているのを見学に行くけど・・・、行く人!」
と訊くと、5人が行きたいと立ち上がりました。
総勢6人の子どもと私で、お客様のじゃまにならないように静かに、あらたさんの名人芸を見学しました。
子どもたちは真剣にじっと観ていました。
教室に戻ると、ちょっと興奮して「すごい早かった!」「おいしそうだった!」と口々に子どもが言いました。
「握ってみたい」という子と「手がべとべとになるから握りたくない」という子もいて、しばらく盛り上がりました。
思いがけずプチイベントが出来て、「やるやん子ども塾!」と私は思いました。