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【子ども塾レポート1/30】「諦めは大事」
今週は、5年生7人、4年生1人、3年生6人、2年生1人の合計15人が来てくれました。
先週8人で今週15人、15人はほぼ定員いっぱい。
人数が倍になると三倍くらいガチャガチャします。
よく言えば活性化した感じ、実際は混乱した感じになります。
「先生パソコンが変!」
「先生〇〇ちゃんが△△します!」
「先生□□してもいい!」
と私を呼ぶ声も三倍くらいになります。
初めの頃は全部自分でやろうと走り回ってましたが、今は、
「今〇〇してるし、ちょっと待ってな。」
「□□ちゃん、ちょっと見てあげて。」
「自分で考えて決めて。」
等々言うようになって、だいぶ楽になりました。
これは、私が楽になっただけでなく、子ども達にとってもいいことかなと考えています。
子ども塾の理念である、少しずつ「かしこく」「つよく」「やさしく」なるのに適っている気がします。
ずっとワンオペにしているので、これがを言いやすいです。
「環境は作って手は掛けない」方が人は育つのかなと思います。
15人になるとお菓子の減る速度が凄まじいことになります。
先週8人の時は今自分の食べたい分だけを取って食べていましたが、15人の今週は「今食べないと無くなるかもしれない。」という感じで明らかにオーバーペースです。また、その雰囲気が「無くなる!」という危機感を加速させて、少しパニック状態です。
「先生、ポテチがない!」
「チョコ、食べれんかった!」
「パイの実、もうないの?」
と次々に私に訴えて来ます。
「慌てんでもいいよ。いくらでもあるしな。」
と言うと、パニックは沈静化しそうですが、如何せん今出てる分しかありません。
「これポテチよりオイシイよ。」
「このお菓子チョコ味やで。」
「これどう?一緒に食べよか。」
等々その場凌ぎを重ねますが、子どもは治まりません。
「えー!なんで!」
と言う子もいます。
「ないもんはない。諦めも大事やで。あるもん食べて。」
と開き直って言いました。
そや、諦めも大事や。
そもそも諦めは絶望やない。承認や。
だんだん何かいい学びになっている気がしてきました。
その内、きれいさっぱりお菓子が無くなりました。
「今日は全部なくなったな。ほなみんなでご馳走様しよう。ごちそうさま!」
何人か小さい声で「ごちそうさま」って言ってくれました。
「全部なくなると、なんか気持ちいいな。また来週買っとくしな。」
これは図らずもいい学びになったと思いながら、私は明るく言いました。
帰り際、ファッションリーダーもえちゃんは「ポテチもう一袋忘れんといてや。」と私にくぎを刺し、
井上尚弥の大ファンで井上尚弥のいろいろな姿がいっぱいプリントされた帽子をずっと被っているアキナちゃんは「今日のお菓子、バランスが悪かったな。」とボソリと言われました。
ずっと前にアキナちゃんに「井上尚弥のどんなところが好きなん?」て訊いたら「無敗なとこ。」って言ってたこと思い出しました。
アキナちゃん、ごめんやけど、子ども塾は無敗目指してないしな。