野洲のおっさん「子ども塾」レポート 6/27(木)「マシになる」
野洲のおっさん「子ども塾」レポート 6/27(木)
「マシになる」
今週は、5年生5人、4年生1人、3年生が1人、2年生3人の合計10人が来てくれました。
私が子ども塾の塾長になったのが去年の12月。
すぐに理念(子ども塾のお約束)を決め、立て看板を作り来てくれた子どもに説明しました。
それが、12月の終わり頃、あれからちょうど半年になります。
この半年で、何が変わったか、何が変わってないかを考えてみます。
子ども塾の理念は大きくは2つ、
①子ども塾は、少しずつ「かしこく」「つよく」「やさしく」なる塾です。
②いつもゴキゲンでいます。
「かしこく」「つよく」「やさしく」は、人を支える三本の柱です。
モチロン一人一人の個性により、どれが強くてどれが弱いはありますが、この三本柱はどれもなくてはならないもので、自主的に少しずつ成長するようになることが教育の目指すところだと考えます。
「いつもゴキゲンでいる」ということは簡単ではありません。不機嫌になったり、不安になったりするタネは至る所にあるので、それを完全に避けることはできません。人間は何も意識しないと、すぐに不機嫌になったり不安になったりしてしまいます。いつもゴキゲンでいる為には、ゴキゲンでいようと決めて、不機嫌や不安のタネを意識的に避け、それにプラスの意味を見出したりする必要があります。
無理やりなんとかゴキゲンとなれたら白帯で、無理なく自然に軽々とゴキゲンになれたら黒帯です。
白帯から黒帯となるのは一朝一夕にはいきません。修練が必要です。でも修練で必ず少しずつ上達します。
少しずつ「かしこく」「つよく」「やさしく」なり、いつもゴキゲンでいることは、幸せに生きるコツです。
また同時に、人に好かれるコツでもあります。
現在、子ども塾に来ている子ども達は概ねゴキゲンです。自主的に子ども塾に来て、それぞれが自分がしたいことやっています。そして、上手く行かないことがあると私や友達に助けを求めて、上手く行くと喜び、上手く行かなくても不機嫌にはなりません。当たり前のようですが、だんだんそのような場になりました。後から来た子もそのような場として馴染んでいます。
少しずつ「かしこく」「つよく」「やさしく」なっているかは、そうだと思う瞬間と、まだまだと思う瞬間が交互にあります。おにぎりが消えた時は「まだまだ!」と思い、おにぎりの数が合うようになったら「おっ、いいやん!」と感じ、安心していると今週は久々におにぎりが3個か行方不明になりました。でもこの半年で考えれば、確実に少しずつ「かしこく」「つよく」「やさしく」なっているでしょう。
最近、宿題をしてから遊ぶがスタンダードとなりました。私から言ったことは全くありませんが、誰かがそうして、そうする子が増え、今は全員そうしています。と言っても、モチロン全員が宿題を全部してはいません。全部やって遊ぶ子と途中までして遊ぶ子、ちょっとだけやって遊ぶ子がいます。これは、そんなもんでしょう。人間のオモシロイところです。
この6ヶ月間言い続けて、最近はホワイトボードに標語として書いてますが、挨拶はまだまだです。する子しない子、する時しない時があり、3対7でしない方が圧倒しています。また、帰った後に掃除をするのですが、机の上にお菓子の包装紙が散乱し、机の下は踏みつぶされたお菓子の破片が床にくっついています。
でも、グミ争奪戦も、おにぎりミステリーも、挨拶苦手も、汚したい放題も、この6ヶ月で確実にマシになりました。
人の世に完全はないので、マシになっていることが何よりも大事だと思います。
幸せも希望もそこに育てることができます。
という訳で、子ども塾は、6ヶ月を越えてこれからも試行錯誤の迷走を続けながらも、理念の目指す方向に少しずつ進み続けます。
今後とも温かいやさしい長い目でお見守りください。
PS
ノートPC急募
ノートPCが不足気味です。
お使いになっていらっしゃらないノートPCがあれば、子ども塾にご寄贈いただけませんか。
よろしくお願いいたします。