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【子ども塾レポート11/21】「対等な目線」

今週は、5年生4人、4年生1人、2年生3人の合計8人が来てくれました。
先週、先々週とほぼ同じメンバー(7人が共通)です。
この7人は、出欠、出入り完全自由の子ども塾としては、超常連さんです。
ファッションリーダーの3年生、もえちゃんが家からゲームを持って来てくれました。
もえちゃんは以前も何度かトランプを持って来てくれたことがあり、しばらく子ども塾で「ババ抜き」がブームでした。
今度のゲームは「お箸の練習」で、つるつるのプラスチックの「おむすび」や「ひょうたん」をお箸でつまんで移動させるというシンプルなものです。
もえちゃんが「これムッチャむずいから」と言いながら一人でやっていると、さっちゃんが「やりたい!やりたい!」
さっちゃんはいつでも何でも好奇心旺盛で積極的です。
「つとむくんもやろう!」ともえちゃんの命令がくだり、「えーっ!」と宿題をしていたつとむくんが渋々立てあがり、三人で競争をすることになりました。
まずは、こちらの箱に入っている全部のコマをすぐ横の箱に移す競争。
先陣を切ったもえちゃんは1分31秒で全部移すことができました。
素振りから、かなり家で練習して来たことが分かります。
次は、さっちやん。
「あれっ、あれっ」と最初は苦戦していましたが、途中からコツを掴んだか、1分17秒で全部移し終えました。
「うっそー!私負けたん。」もえちゃんちょっとショック。
「つとむくんやって!」もえちゃんはつとむくんを急かします。
つとむくんは、もえちゃんの期待通り1分51秒でした。
「つとむくんガンバッたやん。」もえちゃんニコニコ。
「ぼくやりたくなかった」とつとむくんボソリ。
「もう一回やろう!」といつも明るいもえちゃん。
「じゃ、今度は、もっとムツカシクしてみたら。」と提案する私。
二つの箱を3mくらい空けて置いて、「ここからここに移すのはどう?」
「おもしろそう!」ともえちゃんとさっちゃん、気乗り薄のつとむくん。
ところが、実際にやってみると、途中でポロポロ落とすもえちゃん、さっちゃんに対して、つとむくんはしっかり掴んで殆ど落としません。
結果、つとむくん優勝、さっちゃん二位、もえちゃん三位となりました。
ルールを変えると結果が変わるのがオモシロイ。
その時点で、実は私はとってもやりたくて、「先生もやろう!」って誰か声掛けてくれんかなと思っていましたが、三人は夢中で私は眼中にないみたい。
すると、5年生のアッコちゃん、あきなちゃんの二人が、
「先生やろー!」
えーっ、私の心の声が聞こえたんやろか?
それは、日本地図で赤く表示された都道府県をタイピングする速度を競うというものでした。
「都道府県は大丈夫だろう。問題はタイピングやな。」と思いながら3人同時にスタート。
まずは「千葉県!」
「ちばけん」、「ち・ば・け・ん」、「チ・バ・ケ・ン」と入力しますが正解になりません。
あっ、これローマ字入力になってるんや!
日本人である私は当然ひらがな入力です。
慌てて、Windowsの入力設定で「かな入力ON」にして、
もういちど、「ち・ば・け・ん」と入力してもやはり×。
その間二人はどんどん正解を重ねている様子。
仕方ないので、日本人の誇りを凍結して「ti・ba・ken」と入力し、やっと一問正解!
結局、あきなちゃん51問正解、アッコちゃん37問正解に対して、私の正解は堂々7問でした。
「あっ、先生、7問、ムッチャ少な!アハハ!」と笑うアッコちゃん。
「ふだんひらがな入力やし・・・」と言いかけた私を遮るように、
「先生、いい訳はカッコ悪いよ。」とあきなちゃん。
その通りです。
いつも上から目線でなく子どもと対等でと心掛けていますが、実際は何の努力をしなくても対等になっているようです。逆にこれからは、上から目線で見られない為には、相当の努力が要りそうです。やれやれ。

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