【子ども塾レポート12/5】「Scratch」
今週は、5年生3人、4年生1人、2年生2人の合計6人が来てくれました。
ほぼ常連さんですが、初めて来てくれた子が一人います。
私は朝一番で長浜での仕事があり、気になっていた彦根の案件に決着を付けて3時に子ども塾に着くと、小学校の制服を着た見たことがない男の子がちょこんとPCの前に座っていました。
「スクラッチできる?」とその子は言います。
「スクラッチ?」カードを引っ搔いて隠れている文字や絵を出すゲームが頭に浮かんだ私は、「スクラッチはないなぁ。」と応えました。
その子は全く表情を変えず、「パソコンつけて。」と言いました。
私がパソコンを点けると、自分でちょこちょこ操作して何やら立ち上げました。
どうやら、スクラッチはプログラム言語の「Scratch」のようです。
プログラム言語の「Scratch」というものがあることは知っていたのですが、まだ低学年見えるこの子と「Scratch」が結びつきませんでした。
「何年生?」
「2年生」
うーん確かに2年生の年恰好やけど、「Scratch」使えるんやろか?
その子の指示するままにパソコンを操作してあげると、その子が「Scratch」で作りかけている「ゲーム」が画面に出てきました。
「こうすると動くよ。」その物体は前後左右に動き、時々何か特別の動きを見せます。
「へー、スゴイな。よく作ったな。」と言うと、コクリ。あまりしゃべらないタイプのようです。
「名前は何て言うん?」
「としたか」
「子ども塾のこと誰に聞いたの?」と私が訊くと、
「お姉ちゃん」
「お姉ちゃんは誰?」
「つちやまき」
「あーっ、まきちゃんの弟さんか。『おもしろいから来たら』って?」
「ううん。」
「『先生がやさしい』って?」
「ううん。」
「なんて言ってたん?」
「お菓子があるって。」
「そうか。うん食べられるよ。でも4時からな。」
まだ丸々1時間あります。
その内5年生のジャイアン、アッコちゃん、あかねちゃんのパワーユニットがワイワイ言いながら来て、次いで2年生のさっちゃん一人でが来ました。
さっちゃんに「今日初めてのとしたかくん、2年生やで。」と紹介すると、
「初めまして、よしださちこです。」とお手本のような挨拶。
「うん。」
とこちらは、照れくさいのか、気のない返事。
その時、エレベーターが開いて、まきちゃんが降りて来ました。
まきちゃんは、部屋に入るなり、
「えっ、としたか?なんで?なんでおるん?」と思いっ切り驚いている。
「なんでおるん?」と今度は私にほぼ詰問。
「まきちゃんが子ども塾のこと話してくれたからやろ。」
「まさか来ると思わんかった。」
「仲悪いの?」
「そんなことないけど。」
「ならいいやん。」
「いいけど。もービックリした!」
その間も席に戻ったとしたかくんは黙々と「Scratch」でゲーム作りに励んでいました。
現代姉弟事情を垣間見た気がしました。
先週の英雄的な活躍で一気に株を上げたアッコちゃんが(詳細は【子ども塾レポート11/28】「命ってスゴイ!」をお読みください。)今週は、教室に来るなり、12個あるミカンの内7個を両手で抱えるようにして自分の机に持って行きました。
「アッコちゃん、それは多いわ。」と私が言うと、
「エーッ!」と言いながらアッコちゃんは、これぞ不承不承!という感じで、小さいのを選んで2つトレイに戻しました。
「ミカンも個数制限かけようかな。」と私が言うと、
「エーッ!やめて!わたしミカン好きやねんから!」
ってどんな理屈やねん!