趣味が人生の点と点をつなげてくれる。
すごく偏った考え方だけど、昔は「趣味」とは一番になるのを諦めた人が、仕方なく楽しむものだと思っていた。
しかし、かまだんごとの話がきっかけで、「一番にはなれないけど、やってて楽しいことってあるよね」というのが言語化できたときに、趣味というものの尊さが腑に落ちたので書いてみる。
趣味のバス釣り
結果からすると、僕は多趣味な方だと思う。しかし、ほとんどのものが最初は「趣味としてはじめよう」としたのではなくて、「◯◯で食っていこう」と思って試してきたものである。
趣味を仕事にしようと思っていた10代
中学生時代は釣り、高校ではバンド、大学では演劇と映像制作。
当時はルアーを作って釣具屋さんで売ったり(ほんの少しだけども)、バンドではチケットを手売りして友達にライブに来てもらったり。演劇も同じくひたすらチケットを手売りした。インターネット(当時はガラケー)のサービスも友人と作ってみた。この頃は、とにかく好きなことで食べていこうと思ってやっていた。一向に儲かる気配はなかったけれども。
趣味のギター
だいたい2年くらいやって、こりゃプロにかなわない、なんて思って次の趣味へと軸足を移してしまった10代だったけども、続ける人がプロになるわけで、僕にはそれができなかっただけのことだ。
いや、バンドに関しては女の子にモテたかっただけなのかもしれない。
趣味は趣味、と諦めはじめた20代
結果的には、新卒では映像制作の仕事に就いた。就職活動なんてアタマの片隅にもなかった僕にはすごくラッキーだったのだろうと思う。ただ、実際に映像に仕事で取り組んでも、テレビの歴史を作ってきた天才的な先輩ディレクターを目にし、一番にはなれない気がしてしまった。同時に、今の時代ならもっと面白いものがインターネットでつくれる、なんて思いもあった。結局、1年で辞めてしまい、インターネットの広告代理店で少々修行させてもらった。その後、起業してWEBサービスを運営できているのも、なんとか趣味で食べていこうとした結果だ。
また、とにかく満員電車が苦手な僕は、通勤のためにロードバイクに乗り始めた。凝り性なので、これも趣味の1つになった。
趣味兼移動手段のロードバイク
やたら詳しい友人に薦められ、ワインにハマったこともある。彼は、ワインのマンガの編集者なのでそれはそれで仕事になっているのがすごい。
今の嫁と出会ったのも、社会人になってから知人のバンドの助っ人ギタリストに呼ばれたのがきっかけだ。プロにはなれなかったけど、音楽やっててよかった。このバンドサークルは理念が強く、今や音楽教室の経営をはじめて拡大を続けている。一時はこの会社のマーケティングを手伝ったりもしていた。
自分でWEBの会社をはじめてから、これはプロにはならないけどやる、と決めて始めたのがゴルフ。きっかけは、友人たちにゴルフやろうぜ、と誘われ、単純に楽しそうだと思ったからだ。
先輩方とゴルフ
いや、女子アナとハワイでゴルフ、という夢を叶えたかっただけなのかもしれない。
30代になって活躍しはじめた趣味たち
僕はオタク気質なので、興味をもったものは徹底的に調べる傾向にある。その趣味が産まれた背景から道具から、コミュニティまで。なんだか、その世界に浸れることが、日常と違った世界を見せてくれるような気がするのだ。
また、人と話をするときに、共通の趣味があればそれが共通言語となってくれた。ゴルフも普段あまり接することのない先輩経営者との間を繋いでくれるし、釣りも一日濃密な時間を過ごさせてくれる。誰もが好きなことをやっている時間は、非常に楽しく会話ができるから。もちろん、美味しいごはんを一緒に食べる、というのは人類ほぼ共通の趣味だと思う。
いや、僕はただ、友達と楽しい時間を過ごしたいだけなのかもしれない。
好きなことは続けられる
趣味というと、時間や余裕が必要になる。時代や人によってはそんな余裕もないかもしれないし、僕も「仕事が趣味」だった時代がある。
しかし、「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、仕事を趣味にするよりも、趣味を仕事にしてしまったほうが続きやすいように感じる。ゴルフ、みたいないわゆる趣味をテーマにするのもよいと思うし、プログラミングが大好き、デザインが大好き、人と話すのが大好き、みたいな技能でもよいと思う。
つらくても頑張れるのは、僕の場合2年。だけど、好きなことは、5年でも、10年でも、一生でも続けられるかもしれない。
前述のかまだんご、そして共同創業者のゆーすけべーはボケてを2008年から8年運営している。僕も4年前にアプリ化する際にチームに加わったのだけれども、それは彼と新卒の同期で出会ったのが縁だ。(当時はお互い映像の仕事をしていて、一緒にインターネットの会社をやることになるとは思ってもいなかった)
そういえば、最近また仕事仲間の影響で趣味が1つ増えた。それも仕事になってしまう予定なのだが、これから僕が取り組む事業は、ずっと続ける趣味になるだろう。
好きなことを続ければ、結果が出やすくなると思うから。
いや、僕はただ、面白い仲間と、面白い仕事がしたいだけなのかもしれない。
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