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【ナイトワンダラー環境】ホエルオーデッキの変遷【リザードンexでない相方を求めて】

2024年シティリーグS3ベスト4、ホエルオーにリザードンexが完全にマッチしたあのデッキから、なんとかして離れたい、その一心でデッキの開発をしてきた。
「ホエルオーにはホエルオーの強さがある」
「リザードンexはもはや一強ではない」

その信念に従い、研究を続けてきた。
ここ最近、2つ、このnoteを入れて3つのnoteを投稿したのは、リザードンexからの逃避を望み、それに挑んだ、その証拠である。
今回は、対戦環境としてステラミラクル発売後の環境を考察の中心に据えることにしたので、これまでのナイトワンダラーでのホエルオーの考察を残すべくこのnoteを著することとした。

ホエルオーはまだ、終わらない。


はじめに

このnoteの前に2つのnoteを書いた。
1つ目はジャンボサイズホエルオーデッキの今までの軌跡を著したものである。

そして、2つ目はホエルオーデッキにおける諸理論の整理をしたものである。

特に2つ目のnoteの考え方を用いて書かれる部分、考察する部分もあるので、詳しく知りたければ参照されたい。

2024年6月8日 ニュートラルセンターホエルオー

ニュートラルセンターを軸にした古き良きセグレイブ軸ホエルオー

もととなるポケカ考察

はじめにことわっておくと、すべてはポケカ考察が発端であり、それを構築にし環境と戦っていけるようにしあげる、あるいは戦えるかどうかを判定することが私のしてきたことである。

ナイトワンダラーのエーススペックで唯一強い、非ルールの味方

ニュートラルセンター、それは非ルールポケモンがex、Vからワザのダメージを受けない、というあまりにも非ルールポケモンを強化するスタジアム。
そんな非ルールポケモンの筆頭だったホエルオーとニュートラルセンターの組み合わせはなんとなく強そうな気がした。

基本的な動き

構築自体はセグレイブホエルオーを基盤にしたものである。
先攻をとり、ベンチでビーダルを育てつつホエルコに手ばり、バトル場のポケモンがやられるとともにホエルコをバトル場に出してホエルオーに進化と手ばりをして攻撃。手ばりで育てたホエルオーで時間を稼いでいる間にセグレイブを育て、ホエルオーを継続的に押し付けて勝利を目指す。
ホエルオーはリザードンexが特に苦手なので、ニュートラルセンターの押し付けで完全に相手を詰ませてしまいたい。
非エク特有の長い戦闘を押し付けることでリソースを少しずつはかせ、妨害スタジアムであるジャミングタワーの採用によりスタジアムはりかえを誘発させつつ、クセロシキのたくらみで手札からスタジアムをトラッシュできる可能性を追い、その果てにニュートラルセンターを押し付けて勝利へとつなげる動きをとる。

コメント

ニュートラルセンターは非エクデッキでしか採用が難しいので、ホエルオーの構築の中でも非エクのみで構成されたセグレイブホエルオーの形を採用した。
ホエルオーはポケモンとして基本的に最強なのだが、セビエやらビッパやらホシガリスやら小さいポケモンを取り巻きとして採用せざるをえず、したがって構築単位でドラパルトexに不利をとる。
したがって、ジャミングタワーとはアンチシナジーではあるがハンディサーキュレーターを採用してドラパルトex対策とした。
また、リザードンexに対する勝率を担保するためにはビーダルが立ち続けることが必須なので、ビーダルが2ライン必ず立つようにするべくビーダルラインを3-3で採用すると同時に、ベンチ枠の余裕がないことからマナフィ、ジラーチ等のポケモンを一切採用しないこととした。

結果

結果は3-3である。
ニュートラルセンターが刺さらない対面(サーナイトex、古代バレット)と事故を起こした対面(レジドラゴVSTAR)で敗北した。

考察

ニュートラルセンターは強かった。
ニュートラルセンターをワザなりペパーからのロストスイーパーなりではがして番が終わるというような仕方で勝利をもぎ取ったのであるから、実際にニュートラルセンターが刺さる対面においては圧倒的な力を発揮すると言ってもよいだろう。
しかしながら、環境デッキの一画にサーナイトexが居座り、ニュートラルセンターが刺さらないマッチングがある程度発生してしまう問題がある。
また、ホエルオーはカウンター型のデッキであるから、非エクアタッカーで戦うようなデッキに対して不利をとる。
以上よりニュートラルセンターが刺さらない相手に対してはとことん勝てないことも実証されたと言ってよいだろう。
ただし、ナイトワンダラー発売直後ということもあり、当時のリザードンexデッキはまだヨノワール搭載が当たり前ではなかったので、ヨノワールによるサイド調整とダメカンばらまきがどの程度ニュートラルセンターホエルオーに対する優劣に影響するかは定かではないが、予想としてはサイドの進みが早いためそれまでに比べればヨノワール入りの方がホエルオーに対し強く立ち回れると考えている。

2024年6月15日 サマヨールホエルオー

「理論上最強の噛み合い」のはずだった、サマヨールホエルオー

もととなるポケカ考察

サマヨールのカースドボムをすると、ホエルオーについているリバーサルエネルギーが発動してスペシャルウェーブがうてるようになる。
しかも、240ダメージにカースドボムのダメカンが乗ることで290まで到達するので、当時特に強かったタケルライコexに勇気のおまもりをつけていても一撃できぜつさせることができる。

結果

全敗。
だいたいは思っていた動きが2、3ターンで決まる、確かに決まるのだ。
しかしながら、4つ問題点が挙げられる。

1つ目が「最後まで走りきれない」。
例えば2ターン目にカースドボム、スペシャルウェーブを決めてサイドを2枚とるとすると、ここでサイドが逆転してしまってホエルオーがワザをうてない状態が出来上がってしまう。
一撃で相手を倒したとしても、そのあとが続かないのだ。
2つ目が「ダメージが足らない」。
290までは余裕で出せるが、リザードンexをはじめとした330あたりのラインにどうしても届かない。
これはヨノワールが採用しなかったのが原因だと思われる。
3つ目が「詰めきれない」。
上の2つとも関連するが、最後にホエルオーで全力を集めてサイドを複数どりし、勝利するのがあまりにも難しい。
ダメージを集中させるためにはサマヨールの数および相手に献上するサイドの数が必要なため、そう簡単には複数どりに到達することができない。
フィニッシャーのようなポケモンが入っていないことも問題である。
4つ目が「リバーサルエネルギーに触れづらい」。
最速の2ターン目でホエルオーを起動させようと思うとリバーサルエネルギーに触れる手段が素引きしかなく、これはかなり厳しい。
リバーサルエネルギーへの触れづらさは、ピジョットexの採用へとつながっていく。

考察

ヨノワールの採用をしなかったことが大きな間違いだったと思われる。
1進化ポケモンで構築を固めることで進化の難しさを減らすとともにデッキ枠の捻出を図ったのだが、結果として打点不足を招いてしまった。
ダメカン13個を合わせれば370まで見ることができることを思えば、ヨノワールの採用は大きな力になったであろう。

どの試合だったか定かではないのだが、サマヨールのカースドボムを決めカウンターキャッチャーで狙うポケモンを引っ張り、あとはリバーサルエネルギーさえあれば攻撃できる!というナンジャモ(しかも直前にも2回博士の研究をうっていたはず)でリバーサルエネルギーを引かずそのまま敗北した試合があった。
リバーサルエネルギーに触れる手段が大量ドローでの引き込みしかないのはあまりにも厳しいと感じた。

このデッキの構築段階で、リザードンexの導入は検討した。
しかしながら、リザードンのパワーを借りることが癪だったし、早期にホエルオーを起動するという目標でデッキを作るとリザードンは明らかに不純物だった。
先2でV、exを一撃で倒すことができる、これに全力をかけたデッキがこのサマヨールホエルオーだった。
だが、終盤の詰めなどどうしてもうまくいかない点を考えれば、やはりリザードンが必要なのではないか、その諦念とともに次のデッキが出来上がっていったのだった。

2024年7月4日 リザードンホエルオー

なん十周も回った妥協点、リザードンホエルオー

ホエルオー学からの考察

「はじめに」にも載せた前回noteの考察をもとに考察を進めていく。

(そもそもこのホエルオー学入門の内容は、前項のサマヨールホエルオーの実験の結果をもとに考察された部分が大きくある。)

リバーサルエネルギーに触れる方法として、サポートによるドローに寄るのみでは安定感にかけるため、システムポケモンを採用して安定して必要パーツをかき集めることが重要である。
そこで、リバーサルエネルギーに直接触ることができるピジョットexを今回は採用することにして考察を進める。

ホエルオーはリバーサルエネルギーで動くポケモンなので、最終盤までの詰めを行うことが難しい。
そこでホエルオー以外に終盤の詰めを担当するポケモンが必要である。
その終盤の詰めを担当するポケモンはピジョットexよりも優先してとる価値のある終盤にかけての征圧力が高いポケモンで、0または1手ばりで起動できるポケモンが望ましい。

もっと言おう。
ピジョットexと相性が良くて、ホエルオーのエネも供給してくれるようなポケモンがいいなあ。

リザードンやないか。

なんて都合のいいポケモンなんだ

リザードンexを軸に構築をするならば、今のトレンドであるヨノワールを自然に採用することができる。
ホエルオーとヨノワールは相性がいいし、リザードンexとヨノワールも相性がいい。

やはりリザードンからは逃れられないのか。
諦めのような気持ちで構築を行い、調整をしてきた。

結果

とてもいいデッキだった。
カースドボムのダメカン、サイド献上でホエルオーを起動させることができれば、リザードンexでは即座には取れないVSTARのラインにダメカン込みで、たねV、exのラインにそのままホエルオーなら到達することができる。
また、ホエルオーの耐久も非常に優秀で、例えば対ディアルガVSTAR戦では博士の研究などをうちながらディアルガに5エネ揃えたとてバトル場にホエルオーがいると、スタークロノスでホエルオーがきぜつしないためかなり戦いにくい。

レジドラゴVSTARが環境トップにのし上がってくるまでは、非常に強かった。
しかしながら、レジドラゴが頭角を現した途端に、ファントムダイブは刺さる、リザードンはオーガポンにやられる、リザードンではほとんど勝てない状況に陥った。
レジドラゴがいるこの環境を戦い抜くのは、難しい。
私は、リザードンから手を引くことを決心した。

考察

このデッキはかがやくリザードンが入っていないが、かつてと同じように序盤に使えるかがリザのようにホエルオーを運用することが重要である。
逆に言えばかがリザで倒していたようなポケモンはホエルオーで相手をする必要があるので、育成を頑張らなければならず、少し大変な部分もある。
理想としてはかがやくリザードンも採用して非エク軸で戦うことができればよいとは思われる。
序盤はピジョットexの力を借りつつでもホエルオーを動かしながら山を圧縮して、終盤にはそういった力を借りずとも戦えるような盤面を築けることが理想であり、今後はそのような方向でホエルオーを考えていけたらよいと思っている。

おわりに

リザードンexは強い。
それゆえに対策され、非常に戦いづらく、それでも戦っていかねばならない環境なのである。
ホエルオーは戦いづらいものと組む道理はない。
ホエルオーらしく戦っていけることが一番なのだ。
ホエルオーの良さを活かして、今度はレジドラゴをも超える最強デッキへと到達したい。

シティS4でおまつりおんどを握ったときに、やはりすごくしんどかった。
ホエルオーと戦っていられることがとてもうれしい。
環境を冷静に見て、戦えるかどうかをしっかり判定しながら、最適なデッキの形を見極めていこうと思う。

最後に、また1つ問題を乗り越えて私を支えてくれる身近な人、さまざまな対面をひたすら練習させてくれる友人たち、そして、環境と向き合いながら最後まで戦い抜いてくれるホエルオーとそのデッキたちに感謝の気持ちを込めて、この記事を締めさせていただく。

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