【ナイトワンダラー環境】ホエルオー学入門
ホエルオー大好き、おそざきです。
前のnoteではジャンボサイズのホエルオーのこれまでの軌跡をまとめました。
今回のこのnoteではポケカのホエルオーに関する理論をまとめ、思考を整理します。
構築論、ダメージ計算論、プレイング論、エーススペック論に分けて議論をします。
黙っていてもホエルオーはレギュ落ちしていくのです。
あと半年、それまでの間にホエルオーの考え方を残し、ホエルオーここにあり、といつまでも思えるようにしたいのです。
そしてホエルオーを握る人口を最後にたくさん増やす、そのきっかけとなるようなものとしてこのnoteが働いてくれることを期待しています。
それでは……
1人残らず全員
ホエルオーを握れ!!
ホエルオー最高ォ!!
はじめに
ホエルオーについて
現スタンダード環境には2種類のホエルオーがいます。
ホエルオーといえば前者のジャンボサイズかもしれないのですが、構築をするにあたって後者も考察する必要があるため、両方とも頭に入れつつ議論をしていきましょう。
ホエルコについて
ホエルオーを議論するにあたって切っても切れないのが、ホエルコの存在です。
そこで現スタンダード環境にいる2種類のホエルコを紹介します。
ホエルオー構築論
ホエルオーを用いたデッキ構築を行う上で役に立ちそうな理論を紹介します。
ホエルオーを採用したデッキの分解式
ホエルオーはルールをもたない進化ポケモンのため、リバーサルエネルギーと相性がいいです。
リバーサルエネルギーだけで最後のサイドまでとりきることは非常に困難なため、最終盤においてはリバーサルエネルギーによらないアタッカーを準備することが必要です。
ホエルオーとともに戦えるポケモン
リバーサルエネルギーによる場合、ホエルオーを起動させるためには絶対に手ばりをホエルオーに割く必要があります。
したがって分解式における第2項にあたるアタッカーは1手ばり以下で起動できるポケモンに限られます。
ホエルオーに最適なシステムポケモン
ホエルオーを立てる方法としてはハイパーボールやカイなど比較的豊富ではあるものの、リバーサルエネルギーに触れることは非常に難しいと思います。
今はアクロマの執念がありますが、アクロマの執念をうつとホエルオーや他のポケモンの準備が進まないためあまり相性はよくないと思います。
博士の研究やナンジャモでもリバーサルエネルギーに触れられないことも多く、それすなわち攻撃ができないことにもなるので死活問題です。
サイド1ポケモンで場を埋めることでゆっくり対戦を進めると考えればビーダルが最適です。
しかしながらエネルギーや進化ポケモンなど手札が詰まる要因が多いので、ビーダルだけでなくホシガリスを採用してたくさん引いてリバーサルエネルギーを探しに行く必要があります。
サイド2ポケモンの採用も許容するならばリバーサルエネルギーを直接サーチできるピジョットexが最適です。
ホエルオーのシステムとしてピジョットexを採用する際の注意点
ホエルオーと真正面から戦うのは非常に大変です。
ホエルオーを避けたいと思う相手も多く、ボスの指令を2回使っての2回攻撃でもいいからピジョットexをとろうとされることも少なくありません。
したがって、ホエルオーとピジョットexだけが盤面にいるのはあまり推奨されません。
ピジョットex以外にヘイトを買うようなポケモンがいることが望ましく、構築段階でそのようなポケモンを入れることを意識しましょう。
ホエルオー以外のアタッカーの枠にヘイトを買うポケモンを入れておくのが自然だと思います。
ヘビーインパクトホエルオー
ホエルオーの相方も特性をもっており、オーガポンいしずえのめんexやアローラロコンVSTARがデッキ単位で苦手な場合、ホエルオーの分岐進化として特性なしのヘビーインパクトのホエルオーを考察するときがあります。
ただし、ジャンボサイズのホエルオーを多投して戦うようなデッキにおいては、ジャンボサイズを優先するためにヘビーインパクトの採用を見送ることが多いです。
ホエルコ論
ホエルコを選ぶ基準は、逃げ4を採用する必要があるか否かです。
基本的に逃げ3のHP120ホエルコが優秀です。
おとぼけスピットを耐える
トライフロストを耐える
ワザの要求エネが無色でどのデッキに入れても活躍しやすい
ギリギリ逃げられる
逃げ4ホエルコにも一応利点があるので紹介します。
ヘビーバトンに対応している
ワザが攻撃しつつ回復できるので耐久向き
ホエルオーダメージ計算論
対2進化ex戦
HP330あたりである2進化exと戦う上で特に気を付けるべき方程式が次のものです。
90ダメージを与えるポケモンとしては、かがやくゲッコウガ(セグレイブ軸)とファイヤー(炎軸)が候補に挙がります。
サマヨールで50だけHPを下げることにより次項で紹介するVSTARの理論が適用できます。
対VSTAR戦
HP280あたりであるポケモンVSTARと戦う上で特に気を付けるべき方程式が次のものです。
残りHP40を詰める方法としては次が考えられます。
パニックマスク
リベンジパンチ
まけんきハチマキ(またはこだわりベルト)+レッスンスタジオ
くさりもち
サマヨールのカースドボム
対たねV、ex戦
ホエルオーにとってたねV、ex戦はお手の物です。
VSTARをデヴォリューションによってきぜつさせたり、たねexもあとから勇気のおまもりなどをはがしてきぜつさせたりと後から回収する手段を入れておけばホエルオーの打点を活かして戦うことができます。
ホエルオープレイング論
常にアタッカーを切らさない
ホエルオーをリバーサルエネルギーで起動させる関係上、バトル場に攻撃できないホエルオーが残ることがよくあります。
どのポケモンが倒されようとも次のアタッカーが準備されていなければなりません。
そのためには緻密なサイド管理が必要で、優先してサイド2よりサイド1をとってホエルオーが起動し続けられるようにすることも場面によってはあります。
ホエルオーが基本アタッカーなら2-2-2を追う
ホエルオーの相方のアタッカーの相性によってはホエルオーがメインアタッカーとして最後まで戦い抜く必要があるときもあります。
その場合、最後のサイドをとりきるためにこちらのサイド2に対して相手のサイド1でリバーサルエネルギーを発動させてサイドをとらなければならないため、できる限り2-2-2を追うように戦うことが重要です。
それができない場合は最後のサイドのとりきりに相方のアタッカーを使用しなければならないことに気を付けて戦う必要があります。
ホエルオーは非エク戦を担当する
非エクのアタッカーが存在するデッキとの対戦においては、できる限りその非エクアタッカーの処理にホエルオーを当たらせるのが強いと感じます。
ホエルオーを非エクで処理することが難しいため、必ずと言っていいほどホエルオーの処理にサイド2ポケモンが押し付けられるのでサイドレースが離されず、場合によってはここで逆転をすることができます。
ただし、対サーナイトex戦ではその限りではありません。
ホエルオーはサーナイトexに不利
サーナイトexの戦術は時代によって大きく変化していますが、基本的にホエルオーはサーナイトexデッキに対し不利をとっています。
というのは、サーナイトexデッキはサイド1アタッカーの押し付けによりリバーサルエネルギーを主軸としたホエルオーではサイドレースを逆転させることができません。
ホエルオーではどこかでサーナイトexを一撃で倒し逆転することができないうえで、リバーサルエネルギーの発動条件としてサイドを追いかけることしかできないからです。
対サーナイトex戦ではホエルオーをできる限り使わないで相方のアタッカーで攻撃していくことが重要になります。
対2進化ex戦ではホエルコも重要なアタッカー
逃げ3ホエルコは無色3つで70ダメージ出すことができるので、これで小突くだけで相手からするとかなりの圧力を与えることができます。
無視するわけにもいかないが、サイド1でしかないという点が問題で、盤面展開をしっかりすればどこをとられても一定のアドバンテージがとれるようにできます。
リバーサルエネルギー+何かエネルギー2つで攻撃し、サイドが逆転した段階でホエルオーに進化する、という動きも強力です。
対リザードンex戦ではとったサイド0、1でホエルオーを押し付ける
こちらがとったサイドが0枚→リザードンexのバーニングダークのダメージ=180
こちらがとったサイドが1枚→リザードンexのバーニングダークのダメージ=210
のため、ホエルオーを一撃で倒すことができず、サイド1-2交換のような状態を作ることができます。
この状態のホエルオーはバトル場で攻撃し続けられ、しかもリザードンex側からは無視したいアタッカーになるためかなり強力なアタッカーになります。
ホエルオーエーススペック論
プライムキャッチャー
強力な呼び出し札であると同時にいれかえ札であることがホエルオーにおいては重要です。
ホエルオーはリバーサルエネルギーの効果が発動していないとワザに必要なエネルギーが揃わないので、攻撃し続けることができるとは限りません。
そこでベンチに控えている別のアタッカーがバトル場に出る、というためのリソースとしてプライムキャッチャーは優秀です。
ただし、バトル場のホエルオーが攻撃し続けたい、という場面では少し使いにくいかもしれません。
ヒーローマント
「ホエルオーにヒーローマントをつけて実質耐久値330!」
強そうに思うかもしれませんが、実際は使える場面は限られています。
そもそものホエルオーの耐久230ですら避けたいと思われる対面が多く、ヒーローマントをつけたところでホエルオーに攻撃がとんでくることはあまりありません。
ヒーローマントを押し付ける場面としては対リザードンex戦の終盤が挙げられます。
サイドを4枚とっていても300ダメージでリザードンexではワンパンすることができません。
ピジョットexやホシガリスなど、システムポケモンにつけて倒しづらくする使い方の方が適していると思います。
マキシマムベルト
スペシャルウェーブ240ダメージに、ex相手なら50ダメージ追加で290ダメージ出すことができます。
勇気のおまもりつきタケルライコexをちょうどきぜつさせることができるほか、サマヨールのカースドボム込みで340まで見ることができます。
無難に強いエーススペックですが、マキシマムベルトを採用することで劇的に強くなる対面が存在しないのが難点です。
ハイパーアロマ
ホエルオーは1進化ポケモンなので、他の1進化ポケモンと同時にもってこれると強そうです。
特にビーダルホシガリス軸採用の場合、ビーダルをもってくるのにハイパーボールのコストがない、という場面も多く、コストなしでビーダルに触れられるのも魅力的です。
アンフェアスタンプ
リバーサルエネルギーからのカウンターを前提とするならば、アンフェアスタンプの手札干渉性能で相手を足止めするのは強力です。
ホエルオーのデッキはカイやペパーを採用するデッキが多いので、アンフェアスタンプに触る手段が多いのも相性がいいです。
レガシーエネルギー
「ホエルオーは特殊エネルギーをつけるとワザのダメージがあがるし、サイド0になって強そう!」
と思うと思いますが、リバーサルエネルギーに頼って攻撃する場面が多く、サイドが進行しないことによってリバーサルエネルギーが発動しない=待ちのターンが発生するという場面も少なくありません。
待ちのターンが発生してしまうとサイド0で作ったアドバンテージが無に帰すので使い方はかなり難しいです。
ただ、相手視点だとかなりホエルオーをとりたくなくなるようなので、圧力としては十分だと思います。
ニュートラルセンター
1回きりのスタジアムのチャンスを通すために構築がかなりニュートラルセンター側に寄ることになります。
相手のリソースをはかせるために他のスタジアムが若干多めに採用され、できる限り非ルールでデッキが構成されることになります。
かがやくポケモンですら場に出すことをためらわれる場面もあります。
相手によっては出すだけで詰ませることもできるので、非常に強力なエーススペックだと思います。
おわりに
これまで理論としてはちょこちょこと紹介していたものの、こうしてまとめたことはなかったので、一度整理をしてみる意味合いで書き上げました。
前回のnoteで発表した分解式の考え方から、改めてリザードンホエルオーに帰着させる考察もしましたが、現環境は少しずつサーナイトexが勢力を伸ばしつつあり、そこをどのように超えていけるかが課題でもあるため、相方をうまく変えながらホエルオーを活かせる構築へと到達したいと思います。
このnoteの後に、ナイトワンダラー環境をどのように戦い抜くかを練って、またよい戦績をあげられたらTwitterなりnoteなりで紹介したいと思います。
ところで、ここまでホエルオーに関する一般論の展開しかしていないと思うのですが、それでも最後まで読み切ったあなたはホエルオーの素質があります。
是非、残りの半年をともに歩んで、いや走っていきませんか?
ホエルオーの相方の選び方は何通りもあるうえで、それを選ぶ方法、基準に関して今回のnoteではまとめました。
参考になることを祈ります。
最後に、しんどいながらも私を支えてくれる身近な人、急な呼びかけにも応えてくれ練習をさせてくれる友人たち、そして、相方を変えながら戦い続けるホエルオーとそのデッキたちに感謝の気持ちを込めて、この記事を締めさせていただきます。