美しい履歴書
私の数ある趣味の中の一つ、生け花。↑の写真は、最近のではなく、夏の写真だが、一応花材は、全部庭から持って来た物。テキサスは暖かいので、グラジオラスがとても元気に咲くのだ。この花も、アルディーで買って来たセールの球根から出てきたお花なのだった。
和洋どんな空間にも合う生け花。生け花でちょっとやりたい事があるので、こちらもオンラインで勉強できる方法はないかと探してる。やりたい事が山とあるのだが、時間が足りないと感じる、今日この頃。笑
さて、最近昔を思い出すと言う話をしたが、ああそう言えば、あの子は今何をやってるのかしらね?と、過去同時期に、同じ国に赴任してた、娘や息子のお友達をネットで探したりすれば、もう皆さん、大人、LinkedInなどの履歴書のページに飛んだりするのだよね。
へーと思ったりする事が多いのだが、子供って、小さい時には何になるか分からないので、意外だったりすると、へーってなる。
ところが、うちの娘、まずまず、子供の頃の娘とさほど変わりない方向に進んだなと言う感じだろうか?娘のLinkedInに行くと、昔のまんまな、娘らしい履歴書なのだ。笑 娘の子供の頃を知ってる先生がそれを見れば、ああ、やっぱり!と、微笑むこと間違いなし。
これを、三つ子の魂百までというのだろう。娘曰く、LinkedInには、最低限のものが書いてるだけで、実際の履歴書はもっといいよ!と言っていた。
今、娘は他州の大学院へ通ってるのだが、その学費から、生活費まですべて彼女が出費している。お金に関しては、私たち親は何もお手伝いしいない。たまに、「どうやって、奨学金などをもらうの?」と、他の生徒に聞かれることがあるらしいが、「自分で興味を持って調べればいいだけなのにね。大体、そんな事を人に聞くってところがダメなんだよ!」(ごもっとも)と、厳しい意見。笑
私も娘に同感で、医学部でうんと学費が掛かろうが、法学部で勉強が大変だろうが、自分で選んだ道なんだもの、そのお金の工面も、人を当てにするんではなく、どうやったら、奨学金を貰えるか考えたらいいのだと思う。そして、そんな苦学生には、大学側は大変親切にいろいろと教えてくれるだろう。お金ではなく、やる気だと言う事だと思う。
それ故に、進学プランは早めに計画し、学部在学中から勉強だけではなく様々なことにチャレンジしてないといけい。突然、○○になりたいと進学を希望しても、大学院にすぐ進学できるわけではないから。その勉強に進むための下地の勉強/経験も大事。じゃないと、アクセプトもして貰えないだろうし。
息子はと言うと、娘の、一本筋の通った 美しい履歴書 に比べると、経験値低めで、卒業するのが大変な学部だったという言い訳もあるが、学士止まりなので、ぱっとしない履歴書なまんま。転職か大学院を考えたらどうか?と聞くが、いい返事は返ってこない。笑
が、そう言えば、息子の将来を当てた人が1人いたわ!と思い出した。笑 当時は、FBもSNSもなかった時代だったので、もう、コンタクトがとれないのだが、クロアチアに赴任になった時にお友達になった、イギリス人のママ友が居た。その方のお子さん2人は、子供達の通ったナーサリーに興味があり、それで知り合ったと記憶している。子供の遊び相手が必要だと言ってたので、ザグレブにある動物園に子連れで一緒に行ったりした。
まだ3歳の息子が、途中で立ち止まって、道端に置いてある、金属のパイプなどをじーっと観察してるのを見て、彼女が大笑いしながら、He's gonna be an Engineer! と見事に当てたのだ。まあ、ジョークで言っただけだったのだが。笑
その家族は、その後半年くらいでイギリスに帰って行った。彼女曰、イギリスに置いてきた家が恋しいと。とても気に入った家だったので、引っ越すのが凄く嫌だったと。彼女が話す、その家のキッチンの話が印象的で、イギリススタイルのキッチンっていいな!と、その時思ったのだった。次に買う家はイギリス式のキッチンもいいなぁと思うのだ。
イギリス式キッチンとは、キッチンとダイニング、そしてリビングが一体化したようなキッチンらしい。キッチンには大きな窓があり、真ん中にダイニングテーブル、両端にキッチンというような食堂っぽい感じで、そこで寛げるデザインなんだそうだ。
そして、彼女は続け、「ここ(ザグレブ)には何もなく、子供達にも良くないから」と。(当時英語の良い保育園がなかった)彼女たちが去った後に、うちの子供たちが通ったバイリンガル(クロアチア語/英語)の、寺子屋みたいな小さな保育園や、アメリカ人奥様たちに人気だった、モンテッソーリ教育の保育園ができた。
彼女が国に帰ると聞いて、「良いな、選べるんだ!」と私は思った。外交官は任期が終わるまで、嫌でも帰れない。笑 それこそ、今回のウクライナのように、Emergency evacuation や、健康上の都合がない限り、どんなにボスが*ソでも任期を終えなければならない。ここが外交官家庭と違う所。民間はいいなぁってね。とても羨ましかったのと、彼女の希望が通って良かったな~って嬉しく思った。
彼女の予想通りに、エンジニアになった息子。元々、シニア時に勉強してたのは、プラントデザイン(ケミカルプラントのデザイン)だったので、大学でのディグリーを大いに活用してるなら、今頃、ケミカルプラントのデザインをしてるわけなんだが、どういう訳か、バイオテック系の会社で、薬を作る作業員をしてる。笑
この辺が、行き当たりばったりの息子と、計画性のある娘との違いなんだろう。実に面白い。まあ、コロナが始まってすぐの就職活動だったのも要因と言ったらそうかもしれないが。当時は、大企業から内定見送りと言われた、息子の友達も山と居たからね。
基本同じように育てたつもりなんだが、娘曰く、親が息子には甘いからそうなるのだと言う。私なりに、言い訳をさせてもらえば、息子は娘の様に出来ないから仕方ない だ。笑 同じ家庭の子達でも、こんなに性格が違うんだからしょうがない。
[同じ制服を着て学校に行ったんだけどね。姉は、しっかり者、弟は、宿題を2か月間全く提出しなかった、うっかり者。笑]
けど、共通点もいくつかあり、2人共芸術に関心があり、故に得意。これは神様からのギフトだと思う。芸術に理解あると言う事は、人間としての器が大きいと言う事に繋がると私は思う。特に、音楽は、スピ系の言語 だと私は思っている。だから、人は、音を聞いて情景が思い浮かぶのだと思う。個人差はあれど、似た情景を思い浮かべる人などが居て、それがある意味面白いなって思うのだ。音楽が持つ意味に理解があると言う事は、生きていく上でプラスになるだろう。
だからだろうか?音楽が出来る人は、言語も得意な場合が多い!これホント。耳が良いのもそうだが、習得力に優れている人が多い。海外にいる方で、音楽をされてる方を良ーく観察してみて欲しい。皆さん、言語力もかなりあると思うのだが。(長年の海外暮らしでそう思った)
絵画や写真などの、技術や感性も、世の中にその瞬間を伝えると言う点では、言語ではないけど、人々に何かを伝えるための手段であるから、これもただ単に上手いだけでは、何も伝わらない。そこには、鋭い感性と言うものが備わってないと伝わらない。また鑑賞する側も、感性がなければ、ああ、とても上手いね!で終わってしまうだろうし。
幼少期の子供達を思い出すと、今の2人の履歴書に私は驚かない。因みに、キンダーガーテンの時の子供達を見て、将来何になるだろう?と言う、私のゲス(予想)は、娘は、学校の先生。息子は、カーデザイナーだった。笑
[今はもうなくなってしまった?横浜元町の家具屋さんの前で。↑この椅子に座らせて写真撮ってよかった!何年か前に見に行ったら、この椅子は、もうなかったのでね。]
2人共、まだまだ若いので、もしかしたら、私の予想が大当たりになる可能性もありだね。人生どこでどう変わるか分からないので、長生きして、その目撃者になりたいものだ。笑