60過ぎたら終活を考えよう
また、マイアミに行くかもしれない。夫の伯父さん夫婦に会う為に。義伯父は、PCを持たない。エンジニアリングのディグリーがあるのに、パソコンが家にないのだ!だから、夫と文通でコミュニケーションしている。電話もあるのだが、手紙で写真などを同封してくる。もちろん手紙は、手書き。信じられん頑固者。
そんな頑固者のおじさんが、最近になっ、良く弱音を吐くようになった。当たり前だよね、子供もいないし、あんな風なんで義母からも、嫌われていた。が、最近になって、義母もあきらめたのか、兄であるおじさんと連絡を取ってるみたい。だけど、これまた、義母もボケが始まっていて、夫が一度教えた、おじさんの電話番号を夫に再び聞いてくる。テクストしたのになぁと夫は言う。80過ぎると、どんなにしっかりしてた人でも、こうなるものかな?って思うのだよね。
おじさんの奥さんが、盲目になるのは時間の問題。もともとキューバ人のおばさんは、時間が止まったような暮らしをしている。マイアミだし、英語も話さなくっていい環境。Little Havanaまでは徒歩圏だし、周りは、スペイン語を話す人ばかりだろうし、おじさんもスペイン語を話すから。つまり、アメリカに居ながら、アメリカ(世の中)から切り離された状態で、今まで暮らしてた。それで良かったのは、彼女が健康であった時までだったのだろう。
おばさんは、自分の顔にある出来物が、癌細胞と知らず、長い間放置していたらしい。皮膚癌が進行して、除去したにもかかわらず、視神経までやられてしまったらしい。鼻はすでに手術して除去した段階だった。外に出る時は、穴だけになった鼻をガーゼと絆創膏で隠して外出していた。
おじさんの家に訪問したのは、1回しかないが、また行きたいかというと、答えはNO。見てて悲しくなる家の中だったから。掃除ができないのに、保護した猫が10匹くらいいて、去勢手術なしなので、あちこちにマーキングをしていた。良くこんなところで生活できるなって思った。
そのアパート(こんな人に貸す人がいるなんて、マイアミっていいところ?)も追い出されて、今は違うところにいるらしいが、そこでも、ほぼ同じ状態で生きている様だ。いや、もしかすると、もっとひどい状態で生きているのかもしれない。
おじさんにはお金がある。大体100K(一千万円)くらいの貯金があるらしい。夫は、だれか、掃除をしてくれる人を雇ったら?というが、頑固者なので、いろいろと理由をくっつけて拒否する。「おじさん、お棺にお金は入れられないんだよ!使い切りなよ!」って。夫は言うのだけどね。
おばさんが手術を拒む理由もわからない。義鼻をくっつけたら?という夫の言葉にも、ああだこうだ理由を言う。なんで?って思う私は横で黙ってた。私側の家族でないので発言は控えてる。
正直、また行きたくないので、私は家に居るかも。マイアミビーチは大好きなんだけど、おじさんたちのそんな姿が見たくないかも。しかし、60になるジジイ(夫)一人の運転で、マイアミまでっていうのも心配になる。(運転は上手いのだが、集中力と荒っぽい性格が心配)
夫に、「おじさんは、入隊歴があるのだから、VAのケア(ケアハウスに、ケアテイカー)を受けられるはずだろう?申し込ませたら?」というんだけど、年を取ってる人の気持ちは、自分の家で死にたい という事だという。あんな汚い環境で死にたいのか?が、私の疑問。私は断固、清潔でケアしてくれる看護士がいる病院で死にたいけどなぁ。
こういう老人の我が儘みたいのに、私はついていけそうもない。今回は、ハッキリ、物を言ってしまいそうなので、やっぱり今回は、マイアミに行ってもいいけど、おじさんたちには会いたくないかな。とはいってもそれもなんか変だしね。悩むわ。
おじさんは、形見分けのスライド写真や録画したフィルムがあるから取りに来いと夫に言ってるみたい。おじさんたちみたいにならないように、自分でコントロールできる範囲で我が儘言うもんだよな。と思うのであった。せっかくあの世へ行けるのに、悲しい気持ちでこの世を去るのは絶対に嫌だ。
生き方は、人、様々でいい。が、終わりを迎えてる時に、じたばたしない計画と覚悟は必要。そう強く思った。さて、どこに引っ越そう?笑 今年のテーマが決まったような気がした。