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暴力と言葉の暴力

上の写真は、うちのネギ坊主。花が開き始めた。オフィシャリーに、テキサスは春。

ウィル・スミスの例の件について、日本語の記事を今朝朝一で読んだ。どうやら、日本とアメリカでは、物理的な暴力や、言葉の暴力の対処の仕方に違いがあるらしい。私は絶対にアメリカ派。(流派じゃあるまいし)

まず、キ*スト教じゃないけど、目には目を、歯には歯をで、究極、あちらから先に暴力を振るわれて、命の危険が発生した時しか、暴力は使ってはいけないお約束になっている。言葉もそうで、言葉で、インソルト(侮辱)されたら、同じく言葉で制する。それ故に、アメリカ人は口が達者なのだ。仮に、それが暴力に発展したら、先にぶん殴った方が、豚箱に行く可能性があるという事。

これを理解してなければ、アメリカでは暮らせない。特に男の子がいる家庭では、小さい頃からこれを教えているはず。うちも例外ではない。日本人のこの件に関するコメントをすべて読んだわけではないけど、もし、ウィルのしたことを正当化する人がいたら、どう思うかは別として、アメリカでは、特別な理由がない限り正当化できないという事。

この件いついていえば、クリスはウィルを殴ってないので、特別な理由はなしという事になり、もし、クリス・ロックがそのつもりであれば、訴訟もできるという事。それくらい、刑事的な事件だったのだよね。周りの理解があったから助かったのだろうね。

で、それでも、私も人の子。ある記事を読んで、ウィルの気持ちが理解できた。奥さんである、今回、クリスのジョークのネタになった方は、そう遠くない過去に若い男と浮気をしていたという事。この時点で、ああ、そうだったんだね。とウィルの気持ちが分かった気がした。けど、それはそれ、これはこれ、家庭内で納めなきゃ!とも思ったけど。

それだけじゃなく、ウィルの人生において、過去にも、そして今現在にも、いろんな諸事情があったと思うし、留飲を下げるじゃないけど、あの一発でスカッとしたいというか、何処かそんな気持ちが、ふつふつとあの時湧き上がってしまった?と思ったりもするので、なんだかウィルが不憫に思えた。(クリスには悪いけど)

もっとかわいそうなのは、公共の場で、自分のジョークが問題で、ネタにした人の旦那に殴られた、クリスかな。(コメディアンとして)プロだからね。でも、大人対応できているクリスは、このまま時が過ぎるまで、沈黙を守ると私は思う。彼は、噂によると出来た人らしいから。彼を悪くいう人たちに言いたいのだけど、彼は悪くないよ。だってコメディアンで、ギリギリだろうが、笑いを取るのが仕事なんだから。

結果、ウィルだって、あのジョークで、はじめは笑ってたんだからさ。周りの皆もそう。あの奥さんだけが、苦虫つぶしたような顔してた。私なんか、「そうだよね!この人、見た目かっこいいから、GIジェーンの役似合うわ!」なんて、素直に頷いてしまったくらい。笑 クリスが想像してたリアクションって、たぶん私のリアクションと同じなんじゃないかな?とまで思った。

英語が理解できる人には、侮辱したジョークには聞こえなかったと私は思っている。が、彼女の事を、彼女の病気も含めよく知ってる人は、あらら!って思ったのだろう。が、クリス、I love you!Jade!と先に前置きして、僕は君に対して悪気はないから。と、あの、Love youは、そんな意味で言ったのかな?って感じるもの。

そして、まさか、ぶん殴られるって思わなかったから、ウィルが近寄っても動じなかったじゃない?いきなり、バシッて来て驚いた!って感じに取れた。少なくとも私にはそう見えたわ。でもそこは、大人対応できるクリス。ジョークでかわした。オスカーのヒストリーに残るシーン。と。さすが、コメディアン。ほんま、さすがやわ。吉本でもここま出来る人は、なかなかいないかな?笑 (横山やすしなら、最悪や!笑笑)

ウィルのTVシリーズ、Living Color の共演者で、コメディアンのジム・ケリーもインタビューで言っていたよね。話すのが仕事なら、話で何とか対処すべき。暴力はもってのほかと。その通り。

で、まとめると、ウィルは、夫婦生活やら人生やらで、いっぱいいっぱいだったから、あんな行動に走ったという事なんだろうけど、それは、人間として、理解できる。けど、ぶん殴ったのは、間違え だよね。だから、本人も謝罪したんだよね。

なので、ああいう行いが、男としてカッコイイ!と思ってる人は、もう一度よーく考えた方がいいし、真似することを私はお勧めしないな。彼は、有名人だから警察のお世話になってないだけだと思うし。有名なうえ、大変な人生を歩んでるからと言えばそうかもしれないけど、一般人なら、豚箱ってことを念頭に置かないとね。

そうそう、ウィルは、自分のした行いで、今とても苦しんでいることをお忘れなく。だから、今後はウィルとクリスが対処する問題として私たちは黙った方がいいのかもね。もう十分苦しんでそうだから。

っていうか、なんだか、今度は奥さんにムカついてきてしまう私がいる。これもよくないよね、人の家の話として聞かないとな。笑 ちなみに、彼女の悩む脱毛症は、黒人の女性に良くある話で、3人に1人はいるのだって。同じく、脱毛症で悩む人は沢山いたから、言葉の暴力 と受け入れられたのだろうね。それも理解できるな。

人として立派な人になるには、忍耐とスキルと経験 が必要なんだよね。それを手に入れるには、いろんな意味でうんと経験を積まないといけないな。そして、素直さは大事。反省する心がなかったら、前進はしないから。



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