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次のステージへの切符。#キナリ杯後夜祭

昨日、キナリ杯と言うコンテストの受賞発表式がありました。このコンテストは岸田奈美さんと言う28歳の作家さんが、給付金10万円の使い道として一人で始めたもので、「岸田さんがおもしろい文章を読み、岸田さんが褒めちぎりたいがために、岸田さんが開催する文章コンテスト」。主催は岸田奈美、運営は岸田奈美、審査は岸田奈美、共催は岸田奈美さんと言う頭のおかしな企画でした。更にそれに賛同したかっこいい大人たちがハイパーバブル協力をして下さり、なんと賞金総額は10倍になり、結果的に応募作品は延べ4240作品に上り、その内の53名が受賞。何ともまぁ、巷ではモリモリに盛り上がったのでございます。

しかも、発表方法がまたおしゃれでした。このリモート時代にフェスみたいにしたいと、なんとも可愛らしい(個人的意見)発想で、6月3日(水)は事前にタイムテーブルが発表されると、14時から順々と受賞作品が発表され、更に参加者を湧かせました。そして私も昨晩は仕事を終えた22時からのフィナーレ&講評の生放送を拝見していました。

生配信では、岸田さんの人柄が届いてくるような、心温まるメッセージと、これだけのビッグイベントをやり切った彼女は、本当に疲れただろう事が手にとってわかるような、本当に、本当に素敵な笑顔をしていました。

しかし、その画面の反対側で、私はと言うと、

その清々しい笑顔とは相反するように

ガックリと肩を落とし落ち込んでいました。

布団の上で、抱き枕をぎゅーぎゅーに抱え、生配信にこれでもかと明るいコメントを打ちながら、めっちゃ落ち込んでました。下手するとちょっと目が潤んじゃうんじゃないかって程にです。

そう。私は今回キナリ杯で受賞することが叶いませんでした。

私は、圧倒的敗者でした。

あちら側とこちら側。それは全く景色の違うものでした。

私はとても不器用な性格で、人生で自分から賞をもぎ取った事は一度もありません。でもこの歳になってようやく本気で頑張る事を恐れない大切さを知り、今回キナリ杯に出展する目標はただ一つ。完全無敵に賞を取るために参加しました。

私は賞が欲しかった。(わがまま)

どうしても、賞が欲しかった。(駄々っ子)

絶対に賞が欲しかった。(図々しい)

だって、私は、自分に自信がを持ちたかったから。

こんな不器用な私でも、本気でやれば願いは叶うんだって。

そういう経験が人生に1度欲しかったから。

だから私は本気でやった。

でも叶わなかった。こういう時、人は絶望の淵に立たされます。

皆さんもありますか?

こんなに虚しい思いをするなら、本気になんかならなきゃ良かったって。そう思った事ありますか?辛いですよね。苦しいですよね。本気でやったんだから当たり前だよ。お疲れ様。ナイスファイト。いくら慰められても、きっと、その人にその言葉が届くのは後の話で、同じ時間軸で届く事はないと思います。この悔しさから立ち直ることができるのは、紛れもなく自分自身の強い心で、次の目標が見えた時。きっとその人は立ち上がれる。

私はこれを、次のステージへの切符。そう呼んでいます。

本気でやった人にしか手に入らない切符。

キナリ杯は来年も開催が決定されました。来年は応募数が1万作を超えるんじゃないかと言われています。このコンテストは、書き手のイベントにしたい。と言う、岸田奈美さんの思いが本当に素晴らしいのです。ただ、正直私がまたこれに参加するかどうか、今はわかりません。その時までコツコツと文字を書き続けていられたら、きっと参加すると思います。だけど私は、何よりも演劇で賞を取りたいなぁ。と、その思いが強くなりました。

岸田さんは言いました。漫画、映画、動画。たくさんのコンテンツが世の中にあふれているど、私はあえて「おもしろい文章を書く人」たちと、一緒に前に進んでみたい。

素敵。彼女には信じる物がちゃんとある。

私も昔から本が好きで、活字の世界に愛を持っています。自分が書く側であり、読む側でもあるからこそ、どんな文章も物語も、人がゼロから作り出したものに対するリスペクトも大きいのです。今回、長らく一つの記事と向き合って、再びライターとして作品を綴りたいかもと思うようにもなりました。

でも私はお芝居の世界の方が長いので、

やっぱり次に賞を狙うなら演劇がいいなぁ。

私が歩みたい人達はそこにいる気がしました。

オソサキカイ

お芝居を愛し女優として小劇場をお仕事にしています。 笑顔を作る酒好き。普段は会長と呼ばれています。執筆時はたまに”オソサキカイ”。西野亮廣エンタメ研究所サロンメンバー。追記マナブ教。Twitter

最後になりましたが、これだけは絶対に言わなくては。私の出展作品にスキをくださった皆様へ心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!また記事書きます!そして、また楽しいイベントには参加して、一緒に盛り上がりましょう!

キナリ杯出展作品【アラサー記】~拝啓。独身の皆様へ

私がキナリ杯に出る理由

6月14日(日)まで後夜祭やってます!↓


劇団員たちと、うまいもん食って、旅行行きたい!毎月、楽しく暮らすいろんなことに使わせてもらっているので、頂いたサポートは活動費として大切に使わせて頂きます!