コミュニティ活性と団粒構造
コミュニティや場、もしくはクライアントが、話をしていく中で熱量を取り戻し、エネルギー値が高まっていくのを眺めるのがかなり好きです。
最近、「シン・自己組織化ワークショップ」に参加をしているなかで、その構造やプロセスのイメージがより見えたので書き留めておこと思います。
自然農
自然農といわれる有機農法があります。
雑草は抜かず、土は耕さず、肥料も与えない。
害虫もやってくるけど、益虫(害虫を食べてくれる)やその他の動物などの生態系バランスを調整しながら、畑の環境を保つ考え方です。
良い土壌があるから、"自ずと"良い作物が実る。
「意識的に」、「ロジカルに」、野菜を作っているわけではないところがこれからの時代に合うあり方な気がしています。
(バックキャスティング思考、エフォートレス思考についてもまたどこかで書きたい)
団粒構造
主にマメ科の根っこの周りで起きる現象なんだそうですが、根の周りに土が団子状にかたまります。栄養分がうまく循環しているサインなんだそう。
微生物、土の環境、虫やみみず、土の保湿ぐあいなどなど、さまざまな要因を満たせてきているサイン。
この団粒構造ってコミュニティの中でも自ずと起きるような気がしており。
活性化
コミュニティであれば、最初は反応が薄かった状況からしだいに発言やアクションが生まれてきて共通するテーマで人が集まってきます。
JSワークショップの田原さんは「バンド活動」という表現をしていますが、まさにその現象が起きていく。
これを自然に任せるだけでもいいんですが、私の場合、もう少し踏み込んで働きかけをしたいと思っています。
場全体をみたときに、この場で生まれるコアなトピックであったり、いま場としても大事にしたいと捉えられているトピックが扱われるようにする。
その限られた人たちの中で熱量をぐるぐる回して高まっていくと、それが外側(全体)にも飛び火して、全体の熱量も高まっていく。
熱量だけじゃなくても、緩みや安心感、プロジェクト、カルチャー。
同時多発的に他でも起きてくるのではないか、と考えています。(シンクロニシティを自分から起こしていくような感覚かも)
一方、これは個人の中でも起こせると思っており、その人の大事にしたいことを一緒に言語化したり整理していくと
「そうだ、私これが好きだったんだ」「大事にしたかったんだ」とわかり、熱量が高まっていきます。自ずと行動も変わり、現実も動いていく。
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シンJSWも残り4回の講座。どんな「意図以上」のものと出会えるかがとても楽しみです。