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私が日本語教師を続けられる理由

日本語教師の醍醐味

日本語教師をやっていると、日本語を教えるのって難しいでしょ?って言われることが多いです。

もちろん最初は難しいと感じていました。

自分でも「ら抜き言葉」※を使ってしまったり、思いもよらない質問が来てすぐに答えられないことなんて多々あるからです。
ら抜き言葉…可能を表す「れる」、「られる」表現の中で「見れる」「来れる」など本来であれば、「ら」を入れるべきなのに抜いてしまう表現。

でもある時から教えることに抵抗を感じなくなりました。

「難しい」ではなく「奥が深い」と自分の中で考え方を変えたからです。

例えば「わけ」という言葉の意味について生徒から聞かれたことがありました。
そう聞かれて私はそのまま「理由」という意味だと答えてしまいましたが、生徒から「じゃあ、『遊んでいたわけではなく、勉強していた』のわけはどういう意味ですか」と聞かれ悩んでしまいました。

これも元をたどれば「理由」の意味だと調べてみてからわかりました。
先ほどの文章の『遊んでいたわけではなく、勉強していた』は、その文章の前に例えば『宿題が全然終わってないじゃない? 遊んでいたの?』などの問いかけがあるはずです。宿題が終わっていないのは、遊んでいたことが(理由)ではない、ちゃんと勉強していた、と考えると意味がしっくりきます。

このように最初わからなかったことも、よくよく調べて答えに辿り着いたときは達成感を感じますし、またそのような知識を積み重ねて、生徒にパッと聞かれたときに答えられたらとても快感です(笑)

日本語教師はクイズに答えるだけが仕事ではないですが、これが私が日本語教師としての勉強を続けられる理由です。


日本語教師をやっていて良かったと思う時

日本語教師をやっていて良かったと思うのは、やっぱり生徒に日本語が面白いと思ってもらえた時です。

毎日ではないですが、日本語を教えているとたまに生徒から「へ~面白い!」っと言ってもらえることがあります。だいたいそういう時は日本独特の言葉や文化を教えているときです。


この前は生徒に「お世辞」の意味を教えたところ、学習者の出身地である中国では人を褒めることはあまりしないらしく、日本のお世辞文化は面白いと言ってくれました。

私はそうした「へ~面白い!」という瞬間を大切にしています。これが生徒の学習を継続させるきっかけになるからです。
私自身、中学生の時NZに短期留学してから、英語に熱中し大学も英語科に進みました。あの時NZに言ってから、日本と違う文化や考え方に触れ、世界にはもっと知らない世界が広がっているんだと実感しました。(特に留学初日に学生がマオリ族の伝統舞踊ハカを踊ってくれたのは今でも忘れられません(笑))


面白いと思うと、印象に残りますしどれだけ大変でも頑張ろうと思えると思います。
そう心がけて授業しているからこそ、生徒から「面白い!」といってもらえたら嬉しくなりますね。

おまけ

あと日本語教師をやっていて良かったと思うのは、世界中に知り合いが増えることです。
今の学習者はほとんど中国人なので、中国の地理に詳しくなりました(笑)
オンラインで教えているのでまだ会ったことはありませんが、コロナが落ち着いてお金が貯まったら、生徒に会いに行きたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!


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