
放送大学への入学を検討している
通信制大学、あるいは社会人になってから学ぶ場として有名な大学といえば放送大学だろう。最近は他の通信制大学も増えており、いくつか検討してみたものの、放送大学がやはりこなれており、学べる範囲も幅広いと感じる。
というわけで、放送大学への入学を検討している。しかし、色々悩むポイントが有り、自分の中の思考整理の目的でnoteにしたためてみることにした。
どういうバックグラウンドの人が書いているか
放送大学を選ぶ人が本ページを参考にできるように、私のバックグラウンドを書いておこうと思う。自分自身を顧みるのも重要だ。
30代
奈良高専の情報工学科、本科卒である
ソフトウェアエンジニアリングとしてプログラミングとかをしてご飯を食べている
金はない
学力という視点で、少し詳細に述べるなら
高専を不可Aを取りながらもどうにかこうにか進学したレベルの勉強の出来である。高専の中でも学校によって異なるらしいのだが、60点未満は不可Aとなり5教科あるいは11単位以上の不可Aを取ると留年、40点未満の不可Bは留年、というものである。要するにギリギリだったのだ
中学までの数学はちょろいが高専の数学は終わっていた、というレベル感。留年しなかっただけ偉い、そうだろう?
上述の通り、数学は得意ではない。高専の数学はカリキュラムが高校などと異なり専門で使うものから学ぶため、学びやすさとかは多分かなり無視していると思うが、それにしたって酷かったと思う
英語も酷い。よくこれでソフトウェアエンジニアが務まるなと思う
不思議とずっと触れているコンピュータ周りの英語は読めるし、英語のドキュメントは英語のニュースより全然読めるから不思議だ
TOEICを受けたことはあるが、300点代とかだった気がする
あまり書くと母校の品格を損ねかねないのでこのぐらいにしておこう。プログラミング、ネットワークあたりの専門科目はそれなりにこなせたのですがね
社会人になってからの学びへのモチベーション
社会人になってから数年は、とにかく生き延びるために仕事をしていたので学びへのモチベーションは低かったと思う。自由にゲームし放題だ、休日に復習とかしなくていいんだ、という開放感さえ、生きるのに必死で得難いものになっていた。
劣等生が必死こきSIerになっても、そんなものである。酷い思いもしたとはいえ、最終的には恵まれた境遇にあった。しかし、転職してしばらくして酷い環境に置かれたり色々あり(詳細は割愛するが)、メンタルをやられた期間があった。しかし見切りをつけることに成功し今は回復し、色々おもしろい学びコンテンツを接種できるぐらいまで回復した。
下記のnoteでも書いたのだが、私のここ数年の学びコンテンツはどうしても「仕事のため」に学んでいる物が多い。プログラミングのHow Toであったり、ベストプラクティスであったり、仕事論、組織論といったものだ。この手の知識は水物になりやすいものも多分にあるだろう。
上記記事でも触れたように、ゆる言語学ラジオは気軽に学びを得る機会を与えてくれ、積読チャンネルは読書の機会を増やしてくれた。これらのコンテンツは、リハビリとしてかなり有効に機能したと思う。一方で、自分の見聞の狭さも自覚させられた。得た学びを面白いコンテンツとして消化するのもいいが、もっと学びたいという気持ちが強くなった。その気持ちを満たしたいと思う程度には、勉強のことは好きらしい。
なぜ放送大学なのか
先述の通り、金がない。働かざる者食うべからずというが、働かないと食っていけないだけである。したがって、仕事を辞めて大学に編入みたいなのは選択肢にない。なので通信制を選ぶことにはなりそうである。働きながら通う人も中にはいるようだが、私にそこまでの体力はないだろう。
次に、スクーリングはしなくていいならしたくない。移動時間はどうしても無駄になりやすい。予定を合わせるのも楽ではない。なら、自宅から学べる方が良い。なので慶應義塾大学の通信課程のようにスクーリングが必要な大学は除外することになる。放送大学の場合面接授業もあるのだが、オンラインで受けられるようだ。
あとはシンプルに学びたい学部があるかどうか、である。放送大学の場合学部は一つであり、その中でコースが分かれる形になる。
卒業したらどうしたいのか
入学して学びたいのはわかったが、卒業してなにかメリットはあるのだろうか。先述したポッドキャストのように、学ぶだけならコンテンツがいくらでもある。ソフトウェアエンジニアリングのスキルも独学で身につけた部分もたくさんある。
放送大学は心理系の資格などを取れるが、これはコースによる。私の場合、なんとなく成果が目に見える形で付与される学びの場があると楽しそうだな、という動機だけで放送大学を検討しているので、資格はいらない。コンピュータサイエンスの資格があるなら取っても良いだろう。しかし、この手の資格は税理士や臨床心理士とは違って学部の専攻や卒業などは要件にないことがほとんどだ。
なので、正直に言うと卒業はそこまで重視していない。一つのマイルストーンとして存在してくれるだけで、私のような怠惰な人間には価値がある。
悩んでいること
ここまで書いておいて、実は悩んでいることがある。コースだ。先述の通り、私は高専の情報工学科を卒業しているので、順当に行くなら情報コースを選ぶことになると思う。
高専の情報工学科、少なくとも私の通っていた時代のカリキュラムはかなり電子制御工学科と重なる部分があった。要するに、電気工学であったり、電磁気学であったりそういったものを学ぶ。その反面、データサイエンスや映像、グラフィックなどの分野について全くと言っていいほど学ばなかった(劣等生の言うことであるから、忘れていたら許してほしい)。一応、数学でデータサイエンスで使うような統計などは学ぶのだが、僕の中ではあまり情報工学と結びついていない。したがって、そういった分野をカバーするのに情報コースは有益だろう。しかし、必ずしも高専の情報工学科で学んだことの焼き直しにはならないとはいえ、かなり重なってしまう部分はありそうである。そして、どうやら奈良高専は単位認定を受けられないようだ。少なくとも、「データ構造の基礎」や「C言語基礎演習」などは消化試合になりそうだ。どの単位を取るのか?にもよると思うが、導入科目は少なくともうける必要があるはずだ。
とはいえ、新しい学びに挑戦したいというモチベーションを満たしたいのであれば、過去に在籍した学部とは違うコースを選ぶほうが目新しいものには触れやすい。特に最近接種している学びの類の延長線にあるコースとしては、「人間と文化コース」や「社会と産業コース」はかなり楽しそうだ。
あとは覚悟だけだろうか?
ここまで書いておいて、実はまだ申し込みをしていない。そろそろやらないとまずいのだが……覚悟が決まらない。失うものは現金と時間だけではある。入学金だけなら本当に数万円である。しかし、私は大学に行っていないので、放送大学です!と言われてもわからないところが多いのだ。
必要なことは覚悟だけだろうか?というのを調べながら、わかっていることを整理するためにこのnoteを書いた。4月にどうなっているかは、まだわからない。
いいなと思ったら応援しよう!
