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僕の弱点

僕の弱点の一つに、「高所恐怖症」と言うものがあって、
そうなってしまった理由と言うのもいくつかある。

一つは幼少期、父親に「たかいたかい」をされているときに、
どうやら手が滑って下まで落ちたと言う話を聞かされたことがある。

二つ目は小学校高学年の時、当時の遊園地の遊具で、
「タコ」の姿をした恐怖レベルBクラスの乗り物があった。
そのタコの足に備え付けられたボックスの中に4名ほど乗り込むのだが、
動き出した途端に安全バーが外れてしまい、そのまま地面まで見事に落ちた。
運良くタコの足が地面すれすれを通っていたときに落下したため、
落下のダメージは少なく、そのまま地面に伏せて頭上を通るボックスを避けつつ、
恐怖の数分間を過ごしたのだが、思いの外無意識に堪えていたようだ。

そして三つ目は、小学校の校庭に置かれていた「渡り棒」という名の遊具。
ある日、父が監督をしていたママさんソフトボールの練習に付き添いで、
夜8時頃まで小学校の校庭にいたのだが、渡り棒の上に座っていたとき、
ついうっかり眠ってしまった。そして、そのまま船を漕ぎながら落ちた。
そのときに左腕を骨折してしまったのだが、あの時の落ちる感覚がどうも体の感覚の中に染み付いているようだ。

そんなこんなで、僕は高いところに登ると、怖い。
それとともに、落ちる時の「フワッ」ってなるあの感じが、どうもダメ。

25才くらいの頃、地元からわざわざ遊びに来てくれた可愛い子ちゃんと「東京ドームシティ」へデートに行ったとき、その子が乗りたいって言うから、なんだかおかしな「傘の乗り物」に乗ったのだけれども、その乗り物の比較的ゆっくりした速さで上がっては降りてくるだけの単純な動きが、まぁ怖い。それも一度では終わらずに、おかわりがくるからなおヒドい。膝をガクガクさせながら傘から降りるほどのダメージを負ってしまった訳だが、その後、可愛い子ちゃんに介抱してもらったことは良かった。


僕は、君のお願いなら、大体のことは聞いてあげるけれど、
もし君が「傘に乗りたい」って言っても乗りません。
傘に乗れないくらいなのだから、ジェットコースターだって乗れないし、
タワー・オブ・テラーみたいなのも、絶対無理だから。




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押六ダンパ
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