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てんきあめ
またの名を、
「きつねの嫁入り」
という。
公私にかかわらず、
私が神様事に関わる際、
比較的起きる現象。
一昨日、とある神社にお伺いをしたのだけれど、
そこは長い間、人の手が入っていないかのようで、
本殿、拝殿、舞殿、それぞれが、
程よく痛み、傾き、神様が降りてこられるには、
少々難しい印象。
ただ、土地や自然の様子をしばらく感じていると、
この場を整えて欲しいとの願いが、我が身に流れ込んで来る感覚があったもので、
拝殿前に立ち、祓詞奏上、
その際、先ほどまで厚い雲に囲まれていた太陽が、
突如、岩戸開きのように、雲を裂き、光がシャワーとなって、
我が身のみを、まるでスポットライトのように照らすのである。
「時ぞまさに、今のいま、この瞬間にこそ」
見えない世界からの采配に、大いなる神からの後押しを感じて、
龍笛にて式神楽奉奏。
すると、山の上から麓に向けて、その場を払うような一陣の風が吹き、
季節にそぐわない熱量の太陽が煌々と輝く中で、
場を清めるような天気雨の礫。
いうなれば、ただの気象現象であるが、
そのことを踏まえてみても、偶然という名の必然を感じてしまう。
これもまた、いち龍笛吹きの、天気の取り扱い方法の一つである。
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