「唱え」が増えると、業績が上がる?
今回は、人間力を高めるために毎日続けている「唱え」を紹介したい。
ぼくは毎日、自分ができていないことをできるように唱(とな)えている。
これは2020年10月からはじめ、いまでもコツコツ続けていて、唱える数は現時点で25個ある。
人間力を高めたい、成長したい、心配りができるようになりたい、という思いから、この唱えを毎朝、通勤時に(ブツブツ)呟いている。
ちょっと恥ずかしいが、すべて紹介しようと思う。
唱える数は現時点で25個
1.私は朝から笑顔でニコニコ機嫌がよい人です。
2.私は人に腹を立てない人です。
3.私は人の話を最後まで聞く人です。
4.私は人の話を「それでそれで?」と掘り下げる人です。
5.私は結論から先に言う人です。
6.私は「やっといて!」ではなく、「いついつまでにできる?」と聞く人です。
7.私はやる・やらないを声に出して言う人です。
8.私は世界一素直な人です。
9.私はPNNDする人です。
※Positive, Neutral, Negative, Dead:ぼくが考えた略語で、いつもポジティブなことしか考えていなかったので、よいことだけでなく、ネガティブな場合、さらに最悪の場合も考えておこうよといろんな方にアドバイスされ、そうできるように頭文字を繋げたもの
10.私は人のせいにせず、すべて自分のせいにする人です。
11.私は他人との認識にギャップがあることを認識する人です。
12.私はOFNRする人です。
※NVCという非暴力コミュニケーションの4つの要素の頭文字、Observations(観察)Feelings(感情)Needs(ニーズ)Requests(リクエスト)
13.私は腹から声を出す人です。
14.私は一つひとつの所作に心を込める人です。
15.私は感謝の気持ちを忘れず、謙虚であり続ける人です。
16.私は至らないところを常に探し改善する人です。
17.私は朝の唱えを、帰るときに振り返る人です。
18.私は、すべての人に対して心で正対する人です。
19.私は、人に会ったとき、前回のお礼から入る人です。
20.私はいますぐやる人です。
21.私は決めつけない人です。
22.私は何か伝える際、相手へ配慮をする人です。
23.私はアイデアを伝えた時に、○○さんはどう思う?と聞く人です。
24.私は正しさよりもやさしさを優先する人です。
25.私は復唱して確認する人です。
最初はスムーズに言えなかったが、毎日唱えるとすべて暗記できて、すらすら言えるようになった。数は日々増え、3年間で25個になった。
実は最初に唱えはじめた頃、「〜なりたいです」と唱えていた。
それをサウナで行われる役員定例で共有したところ「逆効果だよ!」とサディ(オシロの取締役・佐渡島)に言われ、すぐに今の形式(「〜です」)に修正した。あぶなかった(汗)
ポイントは、現在進行系で言うこと。
「〜〜する人になりたいです」といった願望ではなく、「〜〜する人です」と宣言する。そうすることで、潜在意識に働きかけ、理想の自分により近づける、と言われている。
きっかけは「親父の小言」
唱えるようになったのは、ある料亭の壁にかけられていた「親父の小言」を見たのがことがきっかけだった。
「機嫌をよくしろ」とか「人に腹を立てるな」といった格言がいくつか書いてあり、これはぼくに言っているようだ、と思える内容ばかりだった。
そして自分のできていないことを書き出してみようと、まずは8個ほど書き、毎日声に出して唱えるようにした。
おかげで客観的に自分を見つめることができている。
たとえば「私は人のせいにせず、すべて自分のせいにする人です。」というのがあるが、ぼくは人のせいにする癖がある。それが原因で辞めていく社員もいて、このままではだめだと反省し、自分の悪い癖を治すように意識した。
また「私は感謝の気持ちを忘れず、謙虚であり続ける人です。」でいうと、オシロのミッションは到底一人で達成することは難しい。そのためにも、仲間と一緒に力を合わせていかないといけない。
感謝の気持ちがない人なんて嫌だし、偉ぶった人とはチームワークなんてできない。協力も得られないだろう。みんながいるから自分が成り立つと考える。なにより傲慢であっては成長できないと思ったから。
まだまだ不完全だが、この唱えを公開することで「『私は人の話を最後まで聞く人です』ができていないですよ」などと指摘してもらうことになるかもしれない。ぜひ、指摘していただきたい。
唱える数が増えると、業績が伸びた
不思議なことに、16個唱えていた時期は、8個の時期から業績が倍になった。
そのとき、オシロの投資家で世界トップクラスのベンチャーキャピタリストである、GCP(グロービス・キャピタル・パートナーズ)代表パートナーの今野 穣さんとプリンシパルの野本さんから、「業績が2倍に伸びているけど、何があったの?」と聞かれた。
ぼくは「正直何がというのはなくて、毎朝唱えていて、その数が倍になったからかもしれません」と真面目に答えた。すると、今野さんは目を丸くされた瞬間すかさず、「じゃあ、ここから唱える数を倍にしたら、さらに業績が倍になるね」と言われて、ぼくは白目を向いた記憶がある(苦笑)
実際は唱えが効いているかどうかわからないのだが、業績が伸びているのは事実であり、何らかの効果があるようだ。
ありがたいことに今年(2023年)もOSIROのオーナー利用者は増え、来年(2024年)もOSIROによって熱狂的なファンをお持ちのコミュニティがより豊かな場になることを願って、これからも毎朝唱え続けるつもりだ。
次回は2023年最後の記事となるため、オシロとして2023年がどんな変化があったのか、またコミュニティの業界においてもどんな変化があったのかを振り返りたいと思う。
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