痛みを伴う
通過儀礼は痛みを伴うものが多いらしい。抜歯とか刺青とか。あと、痛い通過儀礼は加入する集団の評価をたかく認識させる効果もあるらしい。それはなんだかいやな話だなあと思う。
と書いたものの、今日のは何かの儀式のつもりではない。ただ、ちいさな虫を彫ってもらった。
結構痛かった。はじめてだったので、「ピアスとどっちが痛いですか?」なんて聞いたが、終ってみるとくらべるものではないなと思った。
種類としては注射や切り傷と同じ痛みだが、その時間が続くことや波があるのは虫歯の治療をされているときのようだった。意識を集中させて目の前がかすむのをなんとかおさえるみたいな。
参考までに、わたしのはまあまあ痛い部位で、時間はかなり短いほうらしい。
具体的なことを書けないのは少しこわいと思っているからだ。こわいというのはまわりとこの後のことだ。わたしはそういうのが気になる臆病者なのだ。これは乗りこえないといけない痛みなのかもしれない。はじめての体験だったから忘れないうちに書いておきたかった。
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