生きる価値
私の友人は、去年の4月から障害者の面倒を見る仕事をしている。
障害者と一括りにしたが、ここでは極端に言語が喋れない人、強い行動障害の人を指す。
彼は、一般人からすると非常識な障害者の行動を沢山話してくれた。
トイレの水をトイレットペーパーで詰まらせて、床を水で溢れさせ、全裸で泳ぐ?そうだ。
外に出たら、落ちている空き缶を拾い、中に入っている飲み物を飲むそうだ。彼は頻繁にお腹を壊すそうだ。
路上での性的な行為、嘔吐物を撒き散らす、自分の服や他人の服を破る、机をぶん投げる、人の髪の毛を引っ張る、サンドバック、
そんな話を聞いた。
これを踏まえ、彼に聞いた。
その人たちは生きる価値があると思う?
彼は答えた。無いと思う。
またこうとも言った。
もし自分の子どもが、障害者だったら嫌だ。どうしようかと思うよ。と。
もう1人看護師に同じ質問をした。
彼も全く同じことを答えた。
障害者と接点のある福祉•医療従事者がこう答えたことは事実だ。
これは何を意味するのか、私達はこの答えを聞きどう思うのか、なぜそう思うのか、改めて考えなくてはいけない、そう強く思った。