卒業研究は教員と学生の思い出が詰まってる。
学生全員が発表を終え、教員1人ずつ感想を話す場面で、涙腺が緩くなった。
教員の言葉は確か、こんな言葉だった気がする。
『この1年間で卒業研究頑張ったと思う。ゼミの中で学生同士で支え合う場面があった。今日も学生同士がお互いの発表を温かい目で見ていて…。』
途中から言葉は忘れたが、話を聞いてヤバ泣きそう。と思い、我慢した。
ズームの画面を見たら、一人泣きそうな…というか、既に泣いている学生がいた。
私のゼミが一人。教員は、きついこと言うし、たまに何を言ってるのか分からなくて、分からないことを聞いても結局何を言ってるのか分からなくて、本当に困ったことがあった。頭の中はハテナだらけだ。
私は、卒業研究で動画制作をしながら、4年生で単位を32取らなきゃだし、将来のために児童学科の授業受けたり、障害のある児童の放課後デイサービスのバイトを始めたり、子供の触れ合うボランティア始めたり、英会話と中国語勉強したり…振り返ると大学4年生は怒涛の日々だった。
本当に辛かった。やらなきゃいけない課題に常に追われてた。
毎日が死ぬほど忙しかった。トイレ我慢しすぎて22歳にして尿漏れするし、運動不足で太るし、2段バラになったゾ。
睡眠不足で顔の毛穴開きまくりだし…。今の顔と体型が、不摂生と日々の疲れを物語ってる。もう本当に本当に辛かった。
夢で誰かに追われ捕まりそうになり、助けてって叫んで目覚める、そんな日々が1ヶ月続いたこともある。精神的にも追い詰められていた。
正直、自分の中の限界を超えたのだと思う。
でもどんな忙しくいときも課題が終わらない日も、明るくいること、元気でいること、前向きでいること、これだけは絶対守ろうと決意して、1年間やってきた。
私ともう1人の学生の涙腺をゆるくした教員の言葉は、それを一瞬で感じさせた言葉だった。
だから、泣きそうになった。
たかが学生の研究。そう言い切って仕舞うことが多いと思う。でも一つ一つの研究の背景にはそれぞれの学生と教員の物語が詰まってる。