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人吉球磨探究紀行(2)~竹筋コンクリート施工試験実施の巻~

どうも、シビックテッカーの西谷です!前回、竹筋コンクリート施工試験の現地下見についての記事を書きました。今回はいよいよ実施です!10月12日(土)~14日(月)の3日間に渡る作業の記録を、写真を中心にお届けします。ほぼ写真集みたいな感じです(笑)

前回の記事はコチラ↓

今回は「竹筋コンクリートと雨庭を組み合わせた駐車場」を作ります。竹筋コンクリートに負荷が掛かっても耐えられることを実証しつつ、その下に雨庭を組み合わせることで雨をゆっくり流す機能を持たせることにも挑戦します。

~1日目~

鹿児島空港に到着!展望デッキが気持ちいいですね。
空港でバスを待つ間にいただいた黒豚うどん。美味し!
ここを本日の工事現場とする!!左側に藁や竹、大量の炭が準備されています。場所・備品含め勇工務店さんに多大なご協力をいただいています!
っていきなり場所変わるんかーい!!勇工務店の緒方社長のご提案で、ご自宅前の車をよく駐める場所を使わせていただけることに。ここの方がよく負荷がかかって良いでしょうと。
竹割り器で竹を割っていきます。円の外に伸びている部分をハンマーで叩くのです!
割ったのを上から見たところ
こんな風に割れます。文字通り竹を割ったように!
これが竹割り器です。割りたい数によって刃の数が違います。
4つに割った竹をさらに半分にしていきます。とび出している節の部分もハンマーで落とします。
文明の利器を使った方が切りやすくてきれいなこともありますね…(笑)
工事開始!
お庭屋さんの法貴さんから、応援に来ていただいた県立南稜高校のみなさんに本日の流れを説明しているところ。
穴を掘り、掘った穴に杭を打ち、隙間に石と炭を埋めていきます。
1日目はここまでです!写真だけで書くと短いですね(笑)いざ飲み会へ!!


~2日目~

お世話になったゲストハウス鶴さんの朝食!沁みます…。
全部の穴に藁と石を詰め、さらに藁と石を敷いていきます。
藁の上にさらに細かい石を敷いていきます。
急遽、島谷先生の発案で水位計を入れるための穴を作ることに!そのためのステンレス棒を差しています。
石をならしていきます。
これはですね…「かっぽ酒」を飲むためのものです!お酒を入れて火のそばであっためるんですよ、、、今回のプロジェクトに関係ありますって!!!(笑)
石の上からさらに藁を敷きます。
併行して、昨日切った竹も組んでいました。あれ?昨日組んだんだっけ?
組んだ竹を敷いていきます。ちょっと分かりにくいですが、手前は1枚、奥は2枚重ねて敷きます。それも実験です!
中の構造が見えるよう、真ん中に細工をしております。
細工を真上から見るとこんな感じです。囲われた部分が見えるようにします。
2日目でここまで出来ました!写真でも1日目よりちょっと作業ボリューム多かった印象がありますね!

合間に、ちょうどいいタイミングで東京大学の藏治先生が講演される「サステナ・フォレスト」上映会が開催されていたので参加してきました。参加者との質疑応答の最後に竹に関する質問を取り上げて下さり、今回の取り組みにも触れて下さって、「このような取り組みをどんどん進めるべきだ」と仰っていただいたのには感動しました…!!


そして夜はBBQ!竹の器で温めたお酒もいただきました♡ものすごく美味しかったですが、酒は吞んでも吞まれるな!(笑)


~3日目~

ゲストハウス鶴さんの朝食!やっぱり沁みます…。
近畿大学の寺井先生から、本日の流れについてメンバーに説明しているところ。
炭を入れるための竹筒を入れていきます。背丈の低い竹はスペーサーの役割をしています。
コンクリートこねこね中。これが重労働です…!!
コンクリート入れつつ、のばしつつ、をひたすら繰り返します。
雨の中断もありつつ、お昼。からあげとご飯だけのシンプルなからあげ弁当!美味しい!
雨も上がり、コンクリート詰め終わりました!
ブラシをかけていきます。
手前の板の近くにも丸い形が見えますが、炭を入れた竹筒の蓋です。コンクリートが入ってしまわないようにしていましたが、詰め終わったので剝がしていきます。
3日目終了!ここまで出来上がりました!残りの蓋は剥がせるようになってから剥がします。水位計を通す管も切る予定です。

今回の一連の作業が素敵な動画になっています!寺井先生による解説付きですので、是非ご覧ください!

さて、次回作業は12月、「雨庭を学ぶ」シンポジウムのタイミングに合わせて作業を行ないます。今度は雨庭の庭園を作り、続いて竹筋コンクリートの橋も架ける予定です!年度内続く作業ですが、どんな素敵な空間が出来上がるか、是非ご期待ください(^^)♪

(文筆・文責 西谷友彬)

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