なぜ組織でモノを創るのか?
全ての「良いものを創りたい」方へ。
なぜ人は組織でモノを創るのでしょうか?
「共創」というキーワードからこれからの組織でのモノづくりを紐解いていきます。
この内容は【オンライン開催】Cybozu UX Cafe 理想のデザイン組織について語ろうにて登壇発表したものです。
以下はスライドの抜粋になります。
歴史から学ぶ
これからの未来を見通すためには、これまでの歴史を知ることがその近道になります。
まず役割が生まれ組織になった
古代より人間社会では「社会的分業」が行われていました。
狩りをする者、道具を作るもの、子供の世話をするものなど、
30人程度の村の中でそれぞれの役割を割り当て合い、それを個別に果たすことで集団社会を発展させてきました。
工程を分業することでモノづくりの効率化が進んだ
モノを生産するにあたりその工程を1人で全てをこなすのは生産者に大きな負荷がかかります。
簡単なピン作りを1つとっても、素材を集め、針金を伸ばし、先を尖らせ、装飾を施す、、、といったさまざまな工程に必要な専門スキルを1人で習得し実行しなければいけないからです。
「素材となる鉄を集める人」
「針金を伸ばす人」
「先を尖らせる人」
といったように、工程を細分化してエキスパート化することによって、それまで1人では1日10本しかつくれなかったピンが、100本、1000本と大量生産できるようになりました。
効率よく物を創るだけでは生き残れない時代に
このような状況においては、同じものを効率よく作り続けているだけでは価格競争が激化しすぐに利益率が下がってしまいます。
故に常に新しい「意味的価値」を生み出していかなければいけなくなりました。
ユーザーに新しい感情や体験を提供し、新しい意味を見出してもらう「意味的価値」の構築は高い不確実性をはらんでいます。
端的にいうと「何を作れば喜ばれるか」がわかりにくくなっているということです。
これからの時代は「共創」が新しい価値を創る
ニーズが顕在化しにくいこの時代だからこそ、見たことのない新しいアイデアを生み出す共創が必要になります。
共創とは、役割を持つ様々なメンバーがコラボレーションし、もともと持っている能力以上の力が引き出されたり、エキスパートたちが対話や実験を通じて、誰も思いつかなかったようなアイデアを生み出されたりする状態です。
これからの共創の時代に必要なスキルセットは一様ではありません。
それぞれ別の強みを持つエキスパートとして自己を高めること。
そしてそれらエキスパートが高いレベルでコラボレーションする必要があります。
モノづくりは「組織づくり」から始める
これからの時代に、新しい価値を生み続けるためには、[モノづくり]からではなく、[組織づくり]と[組織の成長]に目線を合わせていくべきだと私は考えています。
参考記事
デザイナーがチームをデザインするための具体的な知見を知りたい方は、ぜひ下記をご覧になってください!
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