肛門筋だけはリラックスさせるな。 #失敗の履歴書

小学校3-4年の2年間だけだが、少林寺拳法をやっていた。
今、思い出しても恥ずかしい体験がある。

私の通っていた道場の練習は、地域の体育館を借りて
レベル別(帯の色で分かれている)に練習する。
毎回の練習は2時間で、小学生低学年から社会人まで
30〜40人くらいの道場生が参加していた。

練習の中間に、精神集中のための「黙想」の時間があった。
事件は、その時に起こった。

私も正座で、黙想して精神集中を試みた。

真面目な私は精神を集中することに全力を注いだ。
体がリラックスモードに入ったのだろう。


「ぷぅーーーーー。ぷっ。」


と甲高い音が、静寂の中に響いた。

私は肛門筋までリラックスさせてしまい
ホントに不意打ちで、屁をかましてしまったのだ!

「死んだ。。。」

小学4年生の思春期の真っ盛り、しかもシャイでカッコつけな少年。
運動も勉強も、そこそこ出来て、リーダー的な存在だった。
そんな奴が、静寂な中で放屁。
この狭い世界での社会的死を想像した。

黙想が終わると、大学生らしき道場生が笑いながら話しかけてきた。
「あれ、お前?笑」と。私は必死に「脇の下で音出すのを、、、ゴニョゴニョ」と言い訳をしていた。でも、ごまかしようがない。屁の音が高かったし、長った。。

翌日、学校に行くのがめちゃくちゃ億劫だったけど
行ってみたら話題にもなっていない。

ま、そりゃそうだ。道場に同じクラスの人はいなかったし、わざわざ他人の屁の話を、言いにくる人も多くはないだろう。

周囲の人は、自分が想像してる以上に、他人には無関心なのだ。

とはいえ、あの放屁の瞬間の恥ずかしさは一生忘れられないものとなった。

どれだけリラックスしても、肛門筋だけは緩めるな!という教訓になった出来事だった。


いいなと思ったら応援しよう!

中野修二/株式会社NOWMO 代表取締役/一般社団法人Good Try JAPAN 代表理事
キャリアを広い意味で「生き方」だと捉えて、どうやったら充実して生きていけるかをまとめる。Good Try JAPAN代表。キャリアコンサルタント。