手相シリーズ/運命線
こんにちは
手を開いてみてください。
手のひらのほぼ真ん中、
手首方向から中指の方向へ向かい、
縦に伸びる線がありますか?
もしあったなら、それが運命線です。
今日は、一つのエピソードと共に、
運命線のあれこれをお話ししようと思います。
【運命線は誰にでもある?】
運命線は、生まれた時には無くとも、成長するに従って現れ、10代後半くらいには殆んどの人の手に見られるようになります。
しかし、中には生まれてこの方、運命線など見たことがない、という人や、以前はたしかにあったけれど、気づいたら無くなっていた、という人もいます。無いからと言って心配は要りません。
【運命線は運勢の強さを計るバロメーター?】
運命線は、職業運や結婚運など、人生における境遇の変化や運の強さを表す線です。
しかし、単に運命線が出ているから運が強い、ということにはならず、
太陽線の有無が非常に重要となります。
※太陽線とは
薬指の付け根の下を縦に伸びる線。
成功、名誉、人望、金運などを表す。
運命線は「やる気線」と呼ぶ人がいるように、意欲だけで出ることがあります。
運命線だけが出ていて、太陽線が出ていない場合は、仕事面では意欲ばかりが空回りして努力が報われない、また、恋愛において出会いはあるものの、別れを繰り返す、気苦労の多い人生になってしまいます。
【運命線の位置】
運命線においては、手首を10歳、中指の付け根を80歳とし、中間の知能線と交わるあたりを30~35歳、感情線と交わるあたりを50~55歳と判断します。
例えば、手首と知能線のちょうど中間あたりから始まる運命線があれば、それはその人の20~23歳くらいの頃、大切な人との出会い、結婚、就職など、人生上の大きな出来事がある、あるいはあった、ということを示唆します。
【運命線を切る障害線】
運命線は、たとえ途切れ途切れであってもその先に上をいく線があれば良いのです。
これは、何度倒れても挫けない、という強さを表しているからです。
しかし、やる気の前には障害物が現れるものです。
運命線を直角に切る線を「障害線」と呼びます。
意欲的に生きる人の前に立ち塞がる、文字通りの「障害」を表す線です。
障害線は、その長さと線の強弱により、障害の程度が異なります。
在るか無しかの短いものから、生命線、知能線をも切ってしまうほど長く、強烈なものまで、様々です。
これらの障害は、事前に知ることが出来れば対策を講じ、被害を最小限に抑えることができますね。
【運命線の切れ目】
運命線が一旦途切れ、その先に再び出ているとき
途切れている間の、運勢の停滞を現します。
例えば、掌中央から出ていた運命線が知能線と交わるあたりで途切れ、感情線と交わる手前あたりで再び出ているとき、
20代後半から続いた順調な人生が、35歳前後で逆境となり、離婚、失職などを経験するも、47,8歳あたりで新たな仕事を得、盛り返す。――こうした流れを示唆しています。
【幸運を呼ぶ運命線】
手首より少し先から真っすぐに伸びた運命線が、知能線あたりで2本の支線を生じ、一本が薬指へ向かい、もう一本が小指へ向かって伸びるーー
運命線から太陽線と財運線が支線となって生じたもので、
人気、成功と財産を手にする、この上もなく素晴らしい手相です。
財運線が特に強く、勢いがある場合、これを「覇王線」と呼びます。
♦《エピソード》
ある日、一人の男子が母親に連れられて私の元へやってきました。
当時小学校5年生のA君です。
A君とお母さんは数年来のリピーターです。
お母さんにとってA君はただ一人の子供で、彼の進路について、度々相談に訪れていました。
A君の手相は、
力強く張り出した生命線と、短く水平に伸びる知能線が特徴で、
知力よりも体力の人であることを示しています。
その日、改めて彼の手相を観ると、
なんとも見事な運命線が知能線の下あたりまで伸びていました。
お母さんに話を聞くと、急にお医者様になりたいと言い始めたそうで、
私が本人に何故かと、尋ねると、
「病気で苦しんでいる世界中の人々を救いたいからです」A君は答えました。
きっぱりとした口調に微かな可能性を感じましたが、
この年頃は、夢や憧れが目まぐるしく交差する時期です。
A君の運命線は、彼の「やる気」に呼応して姿を見せたのでしょう。
太陽線は未だ出ていません。
しばらく様子を見ましょうか、ということになりました。
それから1年ほど後、彼の将来の夢は「野球選手」に変わっていました。
太陽線は未だ見えないものの、運命線は力強く上へ伸びています。
私は苦笑しつつ、頷きました。
「野球選手」は彼の適正に叶っていますし、
彼がその夢を追い続け、努力し、やがて手の中に太陽線が出てくれば、現実のものとなる可能性があるからです。
A君は、今年、高校生となり、野球部でレギュラー選手として活躍しています。彼の当面の目標は、大学の野球部に入ること、そしてその先は、プロ野球選手になる事、なのだそうです。
彼の運命線は、ますます上へ伸びて、感情線と交差するところ迄届き、薬指の下には太陽線が出ています。
プロ野球選手もアリウル!
私は今、そう思いながら、彼の成長を見守っています。
今日はこの辺で終わりたいと思います。
最後までお読みくださり、有難うございます♪