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スタートアップを志す方へ。”なぜ、あなたのアイデアは資金調達できないのか”_調達できない人の特徴編_
約3年間、スタートアップ起業家のリサーチやソーシングを行なってきて、大体月に300〜500事業案くらいを見ています。
私が主にターゲットとしているのは、資金調達を初めてする起業家さんがメインです。資金調達のノウハウがいまいちまだよくわかっていない段階の起業家さんが多く、時には、フィードバックやメンタリングを依頼されるようになりまして、大体月に20名くらいの方とお話しする機会があります。みなさん、「スタートアップとして挑戦していきたい!」「この課題を解決しないと!」と自身の事業愛に溢れる方ばかりです。
その中でも、「資金があれば!」という方が数多くいます。資金調達ができれば大きな挑戦できるのに、という感じです。
資金調達はむやみに調達すればいいと言うことはなく、タイミングや計画も重要です。
それがわかっていても多くの起業家ができていません。調達できない人の多くは同じような課題に直面しているなと言うことも感じるので、これらの課題を要素分解して”なぜ、あなたのアイデアは資金調達できないのか”ということをテーマごとに分けてまとめてみようと思います。
今日、まずは心構えの部分と調達できない人の特徴をまとめました。
調達できない人の特徴ってどうなんだろう?とも思いましたが、結構こういう人が多いよなというちゃんと経験してきてのまとめなので、これから投資家周りをしていきたいとか、なんで投資家の反応が悪いのかよく分からない人なんかにおすすめします。
毎回テーマごとに、経験談を経ての自論になりますがまとめたいと思います。
この記事はこんな人におすすめ
資金調達をしたいがうまくいかない、いっていない
なぜ調達できないのかよくわからない
VCや投資家の反応がいまいち
今後大きな事業に挑戦していきたい
はじめに_資金調達を目指す人へまず伝えたいこと
資金調達ってすごいいい響きですよね(笑)
最近は「スタートアップ」という言葉を至る所で聞くようになりました。そして多額の調達のニュースが飛び交い起業家はキラキラして見えます。
スタートアップとは?という疑問はこちらの表の説明にとどめます。この表は、スモールビジネスとスタートアップの違いを理解する上で超大事な表です。
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よくわからない…という人は勉強不足なのでまずは学びましょう(笑)よくわからない状態で資金調達を目指すのは危険です。(これは愛情)
スタートアップは自分のビジネスプランを明確にし、投資家にとって魅力的なビジネスモデルを提供する。そのために、事業の目的、ビジョン、ミッション、およびビジネスモデルを定義する必要があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1679883023958-I2sNsoDo1n.png?width=1200)
そして投資家にとって魅力的なビジネスモデルを提供するためには、市場調査、競合優勢性、さらに、自分のビジネスが将来的にどのように成長するのか、どのような収益性が見込めるのかを示すことが必要です。
これらの要素を明確にすることにより、投資家から資金調達をすることができます。下記にスタートアップの資金調達において留意すべきポイントを10項目にまとめました。
スタートアップの資金調達における留意点を10項目まとめ(Chat GPTより)
資金調達の必要性を正確に把握すること(←イマココ)
投資家に対して理解しやすいビジネスモデルを構築すること
資金調達前に事業計画を十分に練り上げること
パートナーシップの構築を重視すること
自分たちの強みと弱みを正確に把握すること
資金調達に必要な書類を整備すること
資金調達に必要な情報を明確に示すこと
投資家との対話を大切にすること
長期的な視点で事業を展開すること
資金調達後も継続的な報告を行うこと
スタートアップは、投資家から資金を頂戴する代わりに自社の株を渡し、将来的に大きなリターンを投資家へ還元します。投資家は、事業の成長=リターンに期待しています。「そんなお金ばかり」という人もいますが、根本的にはこの期待をしているから投資します。
リターンを望めなければ寄付なので。
起業家は、投資家へアプローチする際はこれらを頭に置いておかなければいけません。投資家へ対しての礼儀と言いますか、スタートアップ起業家の基礎・前提条件だからです。
初期の調達がうまくいかない人の特徴①
これは、人格を否定するものではありません。メンタリングを通して資金調達ができない人は、大体同じ課題に直面しているということです。
主には、こんな方です。
課題やニーズがニッチ(特定のニーズを持つ規模の小さいマーケット)
なぜあなたがこの事業をやるのかが不明確
単に流行りに乗っている感じがする(悪いわけではない)
大体こんな感じです。
その事業は何のために、なぜ今、それをあなたがやるのかを明確に答えられないのは、やっぱり調達できないなと思います。
これは、今まだ事業の解像度が起業家自身も低い状態にあるので、磨き上げが必要だと思います。
上記の中で、課題やニーズがニッチ(特定のニーズを持つ規模の小さいマーケット)の部分はまた違う機会にまとめたいと思います。ここが超重要なのに、多くの人ができない、考えきれない、どう情報収集したらいいか分からない部分だと思うので。
単に流行りに乗ってる感じがすると言うのは、その人自身の強みが事業に反映できていないと思うからです。
創業ストーリーがなめらかじゃないというか、急にハンドルを切ってる感じがしてこれまでの経験が生きないなと言う感じがします。
特に初期の調達で投資家が見るのは「なぜあなたがやるのか」と言うバックグラウンド、あるいは「人格」の部分だと思います。
私自身は経験していないのですが、会社を成長させていくってめちゃくちゃ大変だと思うんですよ。それをあなたは諦めずにやり切れるのか、を多くの投資家が見ています。これは多くの投資家が言っていますね。
初期の調達がうまくいかない人の特徴②
さらには、こんな発言をする人も調達できていないなと言う印象です。
競合がいない革新的なビジネスアイデア!と言う
こだわりが強すぎて、超頑固
調達するべきか他人に聞く、そもそも迷ってる
魅力は何だと思うか?聞いてくる
発言に関しての正直なアンサーを下記にまとめます。
競合がいない革新的なビジネスアイデア!と言う
ブルーオーシャン=市場がないと見られてしまう。
代替え品は必ずある(エクセルでも何でも現場が使ってる代替え品やサービスは必ず(大体)ある)
課題は◎だが、事業を通しての実現性が見えない(解像度、実現性が低い)
こだわりが強すぎて、超頑固
課題を永遠と語るだけで、何で解決するのか不明確
アドバイスに対して、否定的な返しをする
ずっと自分の話をしてる(愛が深いとも言える笑)
調達するべきか他人に聞く、そもそも迷ってる
この事業案は調達できるでしょうか?と聞く(あなたの事業なのであなたの志次第)
いくら調達すべきでしょうか?と聞く(あなたの事業なのであなたの計画次第)
安易に投資家を紹介してと言う(私にも紹介責任があるので、迷ってる人を紹介したくないなあ)
魅力は何だと思うか?聞いてくる
競合優位性を語れない
何が革新的なのかはっきりしない(既にでっかい競合がいる)
事業の実現性が見えない(解像度、実現性が低いと見られる)
投資家目線になって考えてみようね
調達ができない人の特徴をまとめました。
先ほども言いましたが、これは人格的な部分を否定しているのではなく、まずは、心構えや基礎的な準備をしていないと、投資家が求めていることも理解できずに調達できたとしても失敗する恐れがありますよ、と言うことです。
スタートアップの成長フェーズに応じて、調達する資金の額も大きくなる=事業の成長が大前提です。初期のスタートアップ起業家には、そのための基礎的な知識は必要ですし、特に事業の解像度が低いうちは壁打ちや事業の磨き上げを徹底的に行う必要があります。
メンタリング、相談会も行っていますのでこちらからお気軽にどうぞ。
まとめ
そもそもなぜ私がスタートアップ起業家にリサーチをしているかというと、エンジェル投資家コミュニティの運営メンバーとして活動しているからです。
毎月2回ピッチイベントを開催しており、優秀な起業家を投資家へ繋ぐために起業家の動向(イベントや独自のリサーチ方法によって)を常にウォッチしています👀
イベントでは月に約15-20名の起業家に登壇いただいているのですが、そのためのリサーチ数が300-500ほどになると言うことです。
全てのビジネスが調達に至るわけではないですが、やっぱり調達できる人とできない人には特徴があります。調達ができない人は、この記事を通して自分の足りない部分を補うために生かしていただけたら嬉しいですし、もっと明確なフィードバックが欲しいと言う方は気軽にメンタリング予約してください◎
多くの人が、スタートアップに挑戦したいという思いが嬉しい反面、成功するためにはやっぱり正しく伴走できるメンターも必要です。
ここから私の役割として、目利きとフィードバックが的確にできる人材にならなくてはいけないなあと思っています。挑戦者が増えた一方で育てられる人ってあまりいないので、これまで、感覚や自分が持ってる情報、事業例など用いてのフィードバックしかできていなかったので、理論的に、起業家が思い描く未来や成功の再現に一歩近づけるための知見を身につけていきたいと思います。
今日は3900文字を超える内容になってしまった(笑)
では、また
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