「私らしい性」を形にする
私が自認しているXジェンダーをはじめ、「男性or女性の二択に当てはめない」という考え方に関わる言葉がいくつかあります。
性に関連するキーワードはカタカナで表されることが多いですが、ニュアンスが汲み取りづらかったり、覚えづらいと感じたりすることもありますので、この場をお借りして整理してみようと思います。
私は白黒ついたほうがスッキリする性格なので、モヤモヤした形のない自分の性に名前がつくことによって安心感を得ることができました。
しかし、あくまで名前は他人に伝えやすい記号であり、全部当てはまらなければ該当するとは言えない、名乗ってはいけないということはありません。読んでいただいた方にとって、自己分析のきっかけとなれば幸いです。
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結婚式でプロに撮影してもらった写真を
記事に採用させていただいたため
3つ目のテーマのみ
有料記事とさせていただいています。
「ランチほど満腹にはならないけど
ちょっぴり贅沢なコンビニスイーツ」
そんなエッセイを目指して綴りました。
小腹がすいたとき、口寂しいとき
気持ちを満たすことができたら幸いです。
ぜひお召し上がりください。
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男性・女性の枠に嵌め込まない「私」
「男性」「女性」というバイナリー(二つの異なる事柄から成るということ)に縛られない。それが性の考える上で大事なことです。
以前の記事で、性を決める要素が4つあるというお話をしましたが、その要素のうち、どれを指しているかによって当てはまる言葉が変わるようです。
今回言葉を読み解くのにポイントとなるのは、「社会的・文化的な性」にあたる性自認、性表現、性的指向の3つ。いわゆる「ジェンダー」です。
ポイント①
言及しているジェンダーの要素
・性自認
・性表現
・性的指向
ポイント②
ジェンダーバイナリーを基準としているか
・男性または女性寄りだと思う
・性別は存在しない、当てはまらないと思う
手書きで恐縮なのですが、私なりのまとめです。もし間違えてしまっているところがあれば、ぜひご教授いただければと思います。
Xジェンダーさんは、男性寄りまたは女性寄りという概念があり、性別の存在を肯定しています。
対してノンバイナリーさんは、性別の概念が存在しない「ジェンダーレス」を自身の軸にしています。
クエスチョニングさんは、性別がわからない、または決めないとしているので、ジェンダーレスに近い考え方かと思います。
どちらが正しい、ということではなく、クィアと呼ぶ仲間であり、ジェンダーフリーを願う一員と言えるでしょう。
もうひとつのアンドロジーンさんは、あまりセクシュアルマイノリティの中では使われないようですが、男女両方の特徴をもったファッションをされている方を指すようです。
ここで一緒に紹介したのは、私がアンドロジナスという価値観を知れて良かったと思えたからです。
性表現と、私らしさと、周りから見る私
私は服装を、会う相手によって決めることが多くあります。夫と出かけるなら良い妻になれるよう、おしとやかできれいめに。子供がいる友達と遊ぶときは、気負いしすぎず楽なスタイルで。ときにはフェミニンに。ときにはボーイッシュに。「今日のスタイルは、女性7割男性3割くらい」といった具合です。
話す言葉も相手に合わせることが多く、謙虚にしたり、フレンドリーにしたり、荒く砕けたりします。意識して行っているというよりは、一番気楽な空気感になるよう言葉をチューニングしているイメージでしょうか。
私が最初にアンドロジナスなアイテムとして選んだものは、ジャケットでした。サービス業で働いてきた私はスーツを着る機会がほとんどなく、憧れていました。しかし、レディースの私服用ジャケットでも小柄な私には大きいものばかりで、肩や袖が余ってしまい、理想の着こなしになりませんでした。
私が唯一服を定期的に購入するユニクロで、オンライン店舗ならXSがあることを知り、思い切って購入してみるとちょうどいいサイズでした。そこから「このジャケットに合うパンツを探そう」「どんな服にも合わせやすいトップスを揃えよう」とファッションに積極的になり、「今日の私のテーマ」をつくるようになったのです。
そのときは楽しんでいるだけで、なにかを解決しようという意識はありませんでした。ただ、服装を通じて自分を表現できるようになってからは、いつのまにか自身の性格のブレを気にしなくなっていました。
仮面をつけて踊る貴族のように、変身して強くなるヒーローのように、服が私の人格を彩ってくれていたのです。
今は心の持ちようが変わっても、必ずどこかに自分の軸が在り、それにさえ沿っていればいいと思っています。
どんな服も、どんな私も、自由に纏っていいんだよ。決まった「私らしさ」がなくても、心地よくいられるなら、それで大丈夫。
今でも掴めずにいるのは、自分磨きです。自分の見た目や、自分が周りにどう見られているかということに興味がなく、身体のパーツをより良い見た目にする美容部門にはなかなか手を出しませんでした。例えば無駄毛処理、髪のカラーやパーマ、ネイルなどです。
特に悩ましいのが、メイクです。
メイクアップが、いつか
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