イブキちゃんの聖書入門#63 「クリスチャンは酒飲まない?②」
⭐︎私はクリスチャンになって以来、あまりお酒を飲まなくなりました。
「クリスチャンは飲酒はNGなの?」
という質問が来るかと思いますが、決して、そんなことはありません。
聖書には「一滴も酒を飲んではならない」とは書いていません。
そもそもクリスチャンは定期的に教会に集い、イエス・キリストの十字架での犠牲、つまりキリストの裂かれた体、流された血を覚える為に、イースト菌で膨らませていないパンと共にぶどう酒を口にする聖餐式(教会によっては「パン裂き」とも呼ばれます)を執り行うことが新約聖書の中で命じられています。
(もっとも最近の教会では、飲酒運転防止などの観点から、ぶどう酒ではなくグレープジュースで代用するケースが増えていますが)。
またぶどう酒は聖書的には喜びの象徴です。
また冒頭で紹介した聖書箇所は、『カナの婚礼』と言われる場面で、そこではイエスご自身が水をぶどう酒に変えました。
もし酒(また飲酒)が罪であったなら、神であるイエスはそのようなことはしないでしょう。
むしろ母マリヤをはじめ、宴席にいた人々を叱責していたのではないでしょうか。
酒そのものは罪ではないのです。
ただ酒に溺れる、酒が偶像化してしまう危険性について聖書は戒めており、「酒に酔うのではなく聖霊に酔いなさい」と聖書はクリスチャンに命じています。
聖霊とは「神の霊」であり、「イエス・キリストの福音:恵みの福音」を信じた者には全員、無償で与えられます。
この聖霊による「酔い」は、この世のいかなる酒による酔いよりも喜びに溢れた上等、上質なものです。
私は本来、お酒は好きな方です。
しかし、聖霊が注がれクリスチャンへと変えられてからは、自然と飲酒から身を引くようになりました。
もし救いの喜びを持っている真のクリスチャンの中で、私のように酒を飲まないクリスチャンがいるのでしたら、その人は我慢しているのではありません。
「既に聖霊に酔ってる:わざわざアルコールで酔う必要性を感じられない」から飲まないのです。
飲まなくてもクリスチャンライフは十分に楽しいのです。