地方出身看護師で良かったこと・悪かったこと
結論
地方出身(他県)看護師は良かったと思う場面が多いです!!
しかし全てが良いというわけではないので,今回良かったこと・悪かったことををそれぞれ挙げていきます。
ちなみに私は沖縄県出身(沖縄の方言:ウチナーンチュ)で,新卒からすぐに千葉県の急性期病院で働いています。
地方看護師で良かったこと
1つ目:患者さんとのコミュニケーションに役立つ
患者さんは年齢層もバラバラですが,すごいおしゃべりな人もいれば,無口で返事すらもしない人もいます。さらに,入院生活で不安や寂しさを感じている人や何をするにしても怒ったり声をあげたりする人もいるなど様々です。
その中で看護師は患者さんとの信頼関係を築く必要がありますが,その際に必要なのことがコミュニケーションです。相手の思いや訴え,症状の把握をするにもコミュニケーションが大切ですが,全ての人とスムーズにコミュケーションがはかれるわけではありません。その際に地方看護師で良かったこととして,コミュニケーションの掴みのネタとして活躍します。
例えば「今日寒いですね。ここに来るときコートを着ている人もいましたよ。沖縄出身の自分にとっては朝起きるのでも大変ですよ」というと,そこから「沖縄からきたの?遠いところからきたね」「沖縄は1回行ったことあるね。水族館行ったよ」「一度は沖縄に行きたいんだけど,おすすめのとこととかある?」などの返答が返ってきます。
実際にあったことですが、入院中で不安が強く涙を流す患者さんが九州出身であることを知り,「〇〇さん福岡出身なんですね。自分は沖縄なので同じ九州ですね」と話ていると,隣の患者さんから「私も九州出身なのよ」と声をかけられ途中から3人で会話はじまりました。そこから患者同士が仲良くなり始め,会話する機会も増え互いに励まし合って、いつしか涙を流すことがなくなりました。
患者さん全員に言っているわけではありませんが,「(出身地)の男の子」「(出身地の看護師」などと覚えてくれる人も多く,あまりコミュニケーションが得意ではない人でも最初の掴みとして役立つと思います。
他部署や他職種の人に覚えてもらいやすい
病院には様々な職種の人がいますが,患者さんや同僚の看護師から他部署や他職種の人に話が伝わり,出身地に関して声をかけていただくことがあります。普段そこまで関わらない人でも,声をかけてただき話す機会が増えることで,話しやすい関係を作ることができます。直接関わることがなくても,00病棟で〇〇出身の看護師として覚えてもらえることが多いです。
覚えてもらえることで会話しやすくなり,何か聞きたいことや疑問点を気軽に質問することができます。
同じ地方出身同士の親近感
私の部署には偶然沖縄出身看護師が3人もいたり,近くの九州出身の人が数人います。他県にいるのに同じ地方出身がいるとそれだけで親近感が湧きますし,地元の話をすることができるので会話も弾みます。
少し怖い先輩でも同じ地方出身だと声をかけてもらうことが多く,少し優しくされているように感じがします。後輩の場合には他の人よりも話を共有することができるので,無意識的にでも声をかけることが増えます。
また、他部種や他職種でも同じように声をかけてもらえるので、地方出身ならではの話をすることができます。
地方看護師で悪かったこと
患者さんの住所が分からない
患者さんとの情報収集する際や会話の中で「(住所)で(建物)の近くに家があるの』など住所のことをいうが、正直どこか分からないことが多いです。少しづつ分かる範囲が増えてきて〇〇市ならまだ分かりやすいが、〇〇区や〇〇駅の近くはもう分からないです。
住所が分からないと、特に急変時などで家族が到着する時間の予想することができないので、その都度覚えていくしかありません。
田舎者扱いされる
地方といっても全ての県が当てはまるわけではないですが、「大きい病院ってあるの?」「マックとかスタバとかあるの?」「ショッピングセンターとか自然以外で遊ぶとことあるの?」と田舎者扱いされる時があります。
ほとんどは分かっててイジっていること多いが、時に本気で聞くことがあり、地方には何もないと思っているのかと感じることがあります。
簡単に地元に帰れない
土日祝日・ゴールデンウィーク・年末年始も仕事があるため連休をとることが難しいです。地方出身となると地元に帰るためにはまとまった休みは必要なため、夜勤明けから休みを取るなど工夫する必要があります。また、現在住んでいる地域から遠い分だけ出費も増えるとともに、移動時間も取られるため簡単には帰ることができないです。
例:千葉から沖縄
出費:電車代+飛行機代+バス代 =2万円〜3万円程度
時間:電車(30〜1時間)+飛行機(待機時間1時間30分+フライト時間3時間前後)+バス(30〜1時間) =6時間〜7時間程度
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