この光景を、presentしたかったんだ。（Debutトキヤ√感想）
一ノ瀬トキヤくんお誕生日おめでとうございました！
前回「特に申し上げたいことはない」と書いていたのは実は全く攻略していなかったため書けなかった。が正解でした。
このnoteで一番閲覧数が多いのがリピラブの一ノ瀬トキヤくん感想なので、書かないわけにはいかないよなあ！！？！
結論からいうとトキヤくんかなり好きです。
前作SS大恋愛エンドで人の倫理から外れた行為をし大きな衝撃を与えたトキヤくん、今回も「お菓子食べませんかと部屋に誘い、ハルちゃんがお菓子に手を伸ばすと抱きしめてお預けする謎行動」「桜をみて『紅潮した君の頬に似ている。とても愛らしく、そして扇情的です…』と官能小説しか読んだことがない人の語彙みたいな発言をする」と序章から飛ばしまくりです。
やっぱりトキヤくんはこれがないとダメですよね。トキヤくんが林檎ちゃんの物件（窓を開けると満開の桜並木！）に住むと毎日大興奮して眠れないんでしょうね。どうかトキヤくんは桜が近くにない物件に住んでほしいものですが、トキ春といえば桜なのはリピラブからずっとそうなので、ない物件に住んだとしても「植えてあの頃をいつでも再現！！」しちゃうかもです。トキヤくん、ちょっと怖いくらい思い出を美化する傾向があるので…。
音也ルートでは気さくだけど芸能界の厳しさも教えてくれる、本当にいいお兄さんだった嶺二、なんかトキヤくんルートでは比較的干渉してこなくなかった！？！？
トキヤくんをどうにか輪の中に入れたい、チームメイトとして仲良くしたいってのは伝わってたけど、トキヤくんの頑固が発動したら譲っちゃうところがあるっていうか…。
AS嶺二ルートの内容を踏まえると、愛音が失踪した仕事が前回お蔵入りになった「殺人考察」の映画で、愛音に性格が似ているトキヤくんがその「殺人考察」の主人公役を何としても欲しがってる…って状況だから、嶺二からしたら繰り返さないように慎重になっちゃう気持ちもわかるんだけど。
なんか…なんか！トキヤくんがあまりにも失礼なことばかり言うから、もうちょっと怒ったほうがいいのでは！？って思った。
そのくらい今回のトキヤくん社会不適合で疑心暗鬼なんだよ！！！
まるで私たちみたいだね♪YOU＆ME(読者のオタクと私）
まず序盤にやりがちな先輩の付き人をしている描写もないし、合同レッスンも来ないし、夏合宿でも本読んで役作りしてるし、嶺二が輪の中に入りやすいように「みんなでやったら早く終わるバイトやらなきゃいけなくて～」って言っても「私一人で大丈夫です！」して、教室に友達がいないオタク全員心当たりがある行動してる！！！！！！
でも嶺二はトキヤくんの行動を無理やり正そうとはしないわけ、ハルちゃんもトキヤくんが優しくて人一倍責任感があって頑張り屋さんなことは知ってるから、眉間にしわを寄せないでね私も一ノ瀬さんが休める場所になるからってささやかに祈る程度なわけ。
社長だけは怒りそうだったけど、もしかしたら夏合宿でカメラを回そうともしない様子を見て一回やらかさないと分からないって判断したのかも。
カミュが初夏の海に来た人とは思えない恰好をしているのに、カメラに収める余裕もないくらい単独行動しているトキヤくんが芸能界で生き残れるはずがないのに。
そんなんだからせっかく映画のオーディションに合格しても共演者に嫌われてハルちゃんと一緒にいる熱愛写真が流出しちゃいます！！！！
人と交流する気がない（厳密にはハルちゃん以外とまともに会話しない）トキヤくんが悪いのは大前提として、嶺二が最初から芸能界の上下関係をしっかり分からせて、みんなとおしゃべりしてみるのも楽しいよって気づかせていたら、ハルちゃんがもっと強く練習に参加するようにとか意見できていたら、こんな悲しき愛の化け物は生まれなかったのにもう少し器用に立ち回れたのに。起こるべくして起こった流出事件ですよ！！！！
もちろん単純に嶺二ハルちゃん側が呼びかけていればトキヤくんが素直に改心するとは思ってないですよ。ただでさえ九州男児で無駄にプライドが高いし、前事務所で先輩も含めギスギスして足を引っ張ることに熱心な人をたくさんみてきて、お前だけ竜騎士07thのキャラクターかってくらい簡単に人を信じることができないトキヤくんの事情は分かってますよ。ひぐらしのなく頃に～愛失し編～ですよ。
オーディションを受ける前、映画監督と嶺二がこそこそ話しているのをみて、実際はオーディションを受けることができるのは事務所からひとりという制限をなくしてほしいって掛け合ってただけなんだけど、嶺二が初動でごまかしたせいで、トキヤくんはずっと「寿さんはいい人だから信じたい/やっぱり信じられない」の間で揺れて情緒不安定になってて
そんなトキヤくんにいい加減苛立ったのか「寿先輩のこと信じなくてもいいですデビューすることを1番に考えてください」ってハルちゃんは声をかけて。
ねえ龍也さんやっぱり嶺二にはマスターコースの教官早かったんじゃないかな～！？
一ノ瀬トキヤくんという愛の怪物は、まだ親友から逃げている嶺二には手に負えないって私思うな……。
上下関係に信じられないくらい厳しい体育会系の美風藍先輩かカミュ先輩に預けられていたら、もしかしたら…。
でも嶺二が問題を放置した結果疑心暗鬼の化け物が生まれかけたけど、本来なら受ける資格もなかったトキヤくんがオーディションに参加できたのは嶺二のおかげだしね。どう見ても肌の露出が少なく生地もしっかりした服を着ているトキヤくんが「今は肌で感じてください。この私の喜びを」って言っちゃう感動シーンも嶺二がいないと見れなかったし。
それでこのルートのただただ後輩に慕われず疑われ、誰に褒められなくても後輩を助けた嶺二は誰が慰め助けてあげるんですか？
だいぶ嶺二の話に脱線してしまいましたが、流出事件が起こってハルちゃんはトキヤくんのために事務所を辞めます。ハルちゃんのために駆け回っていたトキヤくんも無力感から「守りたかった…」と漢泣きです。
聖川は一体何からハルを守っているのか分からなかった私でも、トキヤくんが守りたかったのはハルちゃんの「アイドルに曲を提供したい」夢だって分かります。
前半の嶺二とのいざこざは「どちらも悪意を持っていなくてもすれ違ってしまうことがあるよ」って内容だったんですけど、ここでも「トキヤくんにデビューしてほしい、きらっきらのスーパーアイドルになってほしい」ハルちゃんと、「春歌の歌をうたいたい、春歌の歌でデビューしたい」トキヤくんのすれ違いが起こるのが美しいな～～～！テーマが一貫してるのは良いですね。
それにしても今回トキヤくんがずっと焦っているのって「自分のせいで春歌まで悪口を言われる状況を変えたくて、誰にも文句を言わせない実績が作りたかった」なんですけど、つまり始終ハルちゃんのためにトキヤくんは駆けずり回ってたわけで、そんな彼の苦労を近くで見ておきながら「事務所辞めてきた（事後報告）」って、ハルちゃんかなり自分勝手なんだよなあ～～～
そんなハルちゃんのことを許して、それでも手放したくないってまだまだ駆けずり回るトキヤくん、これは性欲じゃなくてやっぱり愛なんだよなあ。
性欲のでかさをところどころで見せつけてくれるけど、それ以上にでかい愛もあって、だからトキヤくんの「愛してる」って説得力ある～～～。
多分トキヤくんの中では去ったハルちゃんを「許した」感覚さえなくて、もうハルちゃんが何をしても愛が揺らがない段階に来てるんだよね。
メインヒーローだよな～～～～～～～～！！！！！！そんな大きな愛！！！！！！！！！
裏でトキヤくんが何をしていたのかはわかりませんでしたが、デビュー曲自体は無事に世に出され、大きなフェスにでるので見にきて！！！！！ってハルちゃんの実家に手紙を送ってきます。
大盛況のフェスをハルちゃんは見届けましたが、事務所に戻ることはなかったある日、トキヤくんが事務所寮の鍵片手に、あの出会いの桜の下ハルちゃんを迎えに来て、「では、当然あの歓声も聞いたでしょう。あれは君の歌への賛辞です」
さらにあの時計台に移動して「トップアイドルになって君の曲を歌い続けたい、より大勢の人にこの歌を届けたいと、心から願ったのです」って
もうこの世に稼働しているゲームがひとつも残っていない、私の大好きなアイドルの話をします。
アイドルマスターSideMの舞田類くんです。アイドルなのに将来の夢は総理大臣の変な人です。
彼にはたくさんの言葉をもらいました。忘れられない言葉のなかに、こういうものがあります。
それは彼のデビューCDに付属していたモバエムで使用できるカード（ST@RTING LINE）のセリフです。
「ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰちゃん､俺に任せて?両手いっぱいのyell､presentするから!」
「みんなのyell､聞こえる?この光景を､presentしたかったんだ｡」
アイドルに向けられた歓声って、ステージに立っているアイドルだけのものだと思うんですよ。そりゃ新曲を聞いて「こんな素敵な曲を生み出してくれた作曲家のみなさんありがとう」って感じるファンもいると思うけど、ライブステージに向かった「キャーーー！」だけは絶対アイドルのためのものじゃないですか。
「キャーーー！」はプロデューサーのためのものじゃない。ボイトレやダンスの先生のためのものじゃない。スタイリストさんのためのものじゃない。作曲家のためのものじゃない。裏方にいる人たちが受け取るものじゃないんです。
でも、裏方にいる人たちが必死につくりあげたアイドルが、こんなに大勢の人に愛されて「キャーーー！」って言われている光景をプレゼントすることならできる。たくさんのファンの期待に応えたくて歌うんじゃなくて、自分を裏で支えてくれるたった一人のため、あなたが作ったアイドルがたくさんの人に愛され、求められている姿を示すために歌う。
舞田くんがデビューして、みんながyellをくれている光景をあげたのと同じように、トキヤくんもまたハルちゃんの歌でデビューして、たくさんの人からの歓声をうける自分を手紙とボレロと一緒にプレゼントした。
だってハルちゃんは、トキヤくんの誕生日にハルちゃんをプレゼントしてくれたから。それならお返しはトキヤくんが道理だよね？
こんなに裏方にいる人に向けて的確に刺せる言葉、ある！？！？！？みんなに愛されるアイドルと、あなただけのために輝き歌う私を両立させることができる魔法の言葉、ある！？！？
作曲家のハルちゃんを呼び戻すために、作曲家に確実に響くイベントを起こしている！！！！！！！トキヤくんすごすぎるよ。
大学生の頃、死ぬほどつまらない音楽概論で「よりたくさんの人に伝えたいことがあるなら、あなただけに教えたいというスタンスで語りかければいい」って、情報商材売ってる詐欺師みたいなこと先生が言ってたけど、本当にその通りだよ。
みんなに歌を聴いてもらいたいなら、たったひとりのために歌わないといけない。みんなに愛されたいなら、たった一人の特別なあなたへの愛を貫かなきゃいけない。矛盾することが成り立つんです、矛盾してるから輝くんです、舞田くんとトキヤくんならね！！！！
だって私、私だけのために輝く舞田類くんのことも大好きだし、また一ノ瀬トキヤくんに惹かれてる。
桜の木下で「ただ、君がほしい」って言い出した時、SS大恋愛のトラウマが蘇ったけど。
お医者さんごっこにドン引きしたけど。
夏合宿中お疲れのトキヤくんがスイカを運んでいると思ったら、レンちゃんに絡まれているハルちゃんを見て「春歌が困惑している！！」って迷言を残してくれたけど。
音也くんのデビュー曲の収録があまりにもハイレベルすぎて、お礼や感想も言わず宝塚記念のジェラ○ディーナもびっくりの汗を流しながら去る姿がおもしろかったけど。
時間ないのにトキヤくんのメンタルコンディションの問題で録音やめとこ…になる状況が何度もあって、リピラブからなんも成長してねえと思ったけど。
引っ越しの時「寂しくないです、会いたくはなるかも」って言ってたのに、最後のほうは慢性的に寂しいです…状態になってて呆れたけど。
SSの大恋愛エンドでプロポーズしてるのに、ハルちゃんの「私ももらって」発言を受けて「新手のプロポーズですか？笑」って返したら「違っ…」と否定されてしまったのが可哀想すぎて笑ったけど。
一人で集中できなくて困ってそうだったからベッドルームを貸したら「顔が赤いですね。ご要望とあれば私はいつでも構いませんが？」と人の好意をなんだと思ってるんだ発言してたけど。
でも、情けないところもダサいところも自分1人で辛い道を歩こうとしてるのに結局1人になりきれないところもすぐ人に嫉妬するところも、全部トキヤくんの大きな愛とかっこいい背中の前ではどうだってよくなる。トキヤくんが自分の弱さを受け入れたように、私もトキヤくんの弱さを受け入れたくなってしまう。
こんなにうわっ、なんて愛想がないんだ…と思ってるのに、嶺二かわいそうって何度も言ったのに、一ノ瀬トキヤくんかっこよかったなーって心の底から思ってる。
やっぱりトキヤくんがパケ男でセンターでハルちゃんの王子様なんだなって、今何度も何度も噛みしめています。
やっぱり大好き！！！！！！！！！！
あとね！！！途中でけんけんぱっしたり影踏みして遊ぶイベントがあって、ハルちゃんを抱きしめて影が一つになるところがあるんですけど、
ここがちゃんとハルちゃんを連れ戻すときの伏線になってるのもよかった！！！私の夢はあなた、あなたの夢は私。私の居場所はあなた、あなたの居場所も私。私はあなたという太陽の光を受けて輝く惑星。あなたは私のたった一人のパートナー。
lemonの歌詞か？
それだけ強く「七海春歌は一ノ瀬トキヤの半身なんだ」と言われてしまえば、「繋いだこの手を離さない。永遠にともにいると誓います」なんてわざわざ言わなくてもそうなんだってわかるよね。
言葉はいらないってこういうことなんだよ聖川
本当に今、トキ春というカップルが大切だな……という気持ちになっているので、ASASがとても怖いですね。
でもまたトキヤくんが嫌になっても、Debutをやり直したら好きになれる気がします。
性格キッツい男さいこ～～～～～～～～～～～～！！
感情も魂も過去も自分自身さえ燃やし尽くしてしまう攻略対象が、主人公の前でだけ穏やかでいられるのってイイって、乙女ゲームをプレイするたびに思ってる。
大丈夫。沖田さんが育てた乙女ゲーマーだよ♡
トキヤくんの芋焼酎代とハルちゃんのオレンジジュース代にします