気管支鏡専門医とその試験 備忘録
2021年度の日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医試験に合格しておりましたので、試験後にメモしていたことを残しておきます。試験にでたことをメモしたものであり正答はありませんのでご容赦ください。
「・」が自身の記録したメモです。p.XXのようなページ数は気管支鏡テキスト第3版のページを指します。
・解剖
→解剖の問題は画像問題30問中最低でも5問、およそ10問近くは出題されていました。内科医であれば気管の分岐は大丈夫でしょうが、血管とリンパ節の部位や位置関係を問うものが多く出題されました。そのうち1題はp.131の「CT画像とCP-EBUS画像との対比およびリンパ節マップ」がそのまま出題されましたので覚えている必要がりました。
・電極板を必要としない処置はどれか
→おそらく対極板を必要としない処置のメモのミスだとおもいます。p.300のマイクロ波凝固療法の「4 手技」に「対極板は必要としない」の一文がありますが、それぞれの処置につき対極板の要・不要は抑えておく必要がありました。
・検体の固定方法
→p.171に細胞診検体は固定に「95%エタノールにを用いた湿固定」とありますがこのXX%のひっかけが出ていたと記憶しております。
・気管支鏡の洗浄液の種類
→p.30の表「高水準消毒液の特徴」がそのまま出題されていましたが、今年度は易しく種類を問うものだけが出題されたと記憶しております。
・EBUSでのリンパ節の見え方と解剖
→上記解剖の通りです。
・医療安全、タイムアウトはいつ行う、サインインサインアウトもでるかも
→選択肢に「タイムアウトは実施の直前に行う」といったものがありました。p.351に「実施の直前に、関係者全員により、・・・」との一文があります。
・EBUS-TBNAの針の太さ
→p.129に「現在市販されている専用穿刺針の太さは25G、22G、21G、19Gであり、」とあります。これだけを問う問題が出題されました。
・パナルジンの休薬期間は?ほか抗血栓療法の休薬期間など
→p.45の「抗血栓薬の種類と休薬期間」を問う問題です。選択肢にパナルジン(チクロピジン塩酸塩)があったのでメモしました。
画像:気道熱傷なのか吐血の誤嚥なのかただの誤嚥なのか声帯の画像
→p.279に準ずる問題が出題されました。この問題を正答できたか不明ですが、p.279の図V-26-4の画像がほぼそのまま出題されたとあとから確認しました。これは気道熱傷なのですが選択肢に「吐血」「誤嚥」といったものがあったと記憶しております。
全80問のうち、数問のメモしかありませんでしたし、合格した以上もう振り返りたくもありませんので、以上となります。参考にしていただければ幸いです。そらさじさんという呼吸器外科の先生の試験対策は自身かなり役に立ちましたので、試験に自信のないかたは購入しても損はないと思います。