冷蔵庫に茶封筒
留守番してたある日、叔父が来た。
私がひとりなのを確認して
茶色の大きな封筒を出してきた。
相変わらず呂律がまわっていない。
何を言ってるかわからない私は
留守番中であること
母がもうすぐ帰ってくること
勝手なことすると怒られること
そのほかにも色々と叔父に言った気がする
叔父から発せられた言葉で
聞き取れたものは
「大事」
「お前にあげる」
「誰にも言うな」
「とても大切なもの」
「冷蔵庫にいれておけ」
そして叔父は冷蔵庫の上に
封筒を貼り付けて帰っていった。
そして帰宅した母がしばらくして
冷蔵庫の茶封筒に気がつき
ヒステリックに怒りはじめる。