鳴り止まない電話

小学2年生の頃

ある日20時頃、我が家の電話が鳴りました。

いわゆる黒電話の大きな音です。

父はお商売をしていて顧客からの注文が
家の固定電話にかかってくるので
いつもの事でした。


電話を取った母の様子がおかしい。

そして切った後にまたすぐ鳴る呼び出し音。

父が出る

10歳年上の兄と
9歳年上の姉が黙り込んでしまう

家の空気がおかしい

切っても切っても鳴り続ける電話

母が出て
「もうやめなさい」と言っても
父が出て何かを言っても

鳴り続ける

受話器をあげておこうと名案を父が出すも

今度は受話器があがってますよのお知らせ音が
鳴り続け

その日は電話を座布団でくるんで
寝ようということになりました。


電話の相手はあの叔父さんだということは
父と母の会話でわかりました。

そして深夜

いきなりすごい勢いで
インターホンが鳴り
誰かが苗字を連呼しながら
ドアを叩くのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?