私、カルナイ担じゃなかったっけ?〜スタツアを観た〜
こんにちは。
ここにたどり着いているみなさんは、『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEスターリッシュツアーズ』は既に観られているかと思います。
私は56回観ました。(12/9現在。これからも増える予定)
※私は美風藍さんのオタクです※
今作に担当アイドルは出ていないのに、56回みました。
本当によかったので。
最高だったので。
56回、いろんな劇場でみて音響やスクリーンについても思うところがあったので、その辺もそのうちまとめて公開したいです。
私とうたプリの出会いは2011年。
1000%のアニメを視聴したことから私とうたプリの10年以上のお付き合いが始まります。
1期をみていた時は四ノ宮那月さんが好きだなぁと思っていました。
フワフワな雰囲気と、人格が入れ替わった時の理不尽さの高低差にやられ、翔くんとのやり取りを愛おしく思い、主人公の作曲家から「6人でグループを」と言われた時も「いいですね!」と肯定する柔軟さと優しさに、メロメロ(表現が古いですね)になっていました。
アニメの最終話で「マジLOVE1000%」のライブを歓声ありで観た時はデビューできて良かったね……!幸せになろうね……!と思っていたのですが、
いやまて誰かわからん人達映っとるがな しかもひとりめちゃくちゃ好みのヤツおるな?
これが美風藍さんと私の出会いでした。
ここからうたプリ沼にドボンとしていくわけですが、それ以降は基本的にずっと美風藍さんを推していて、最初の名残で四ノ宮さんもすきだし、翔くんと3人のトラビ組は最高で、というのが私の基本スタンスでした。
グッズも基本美風藍さんのグッズばっかりだし、なんでも私の中心にいるのは美風藍さんでした。
それが、スタツアをみて、めちゃくちゃ四ノ宮那月さんの存在感が私の中ででかくなってきているので、その話をさせて下さい。
美風藍さんのオタクとはいえ、基本的にうたプリは箱推しでしたし、全作アニメもゲームもCDもアプリも(今はなき島も)基本的には通るようにしているので、今回の映画も公開前からすごく楽しみにしていました。
前作のキングダムも楽しすぎだったし、新作はST☆RISHだけみたいだから、キングダムほど通うことはなさそうだけど(16回でした)、楽しみだな〜位のテンションでいました。
事前上映アニメの「旅の始まり」は久しぶりに動いているアイドル達をみて泣いたり、突然の全裸ST☆RISHに爆笑したり、ハチャメチャなオーダーに一瞬で曲を作り上げる天才作曲家春ちゃんに感動したり、最後に新国立の外観と袖なのかステージ下の通路なのかで円陣を組むST☆RISHにテンションが上がりすぎて「この状態で1ヶ月待たせんの!?殺せ!!!いっそ殺してくれ!!!」ってなったり、感情が追いつかなくてくるしみました。
お盆のキングダムの上映の時もアイドル達の活躍を久しぶりに大画面でみて、やっぱり最高だなぁ〜映画楽しみ!ってなったり、待ちきれなすぎて震えたりしながら上映日を迎えました。
上映日は仕事が手につかないことが分かりきっていて、心が無理になっていたので一日外回りを決め込み、さらに定時退社しました。
理解ある職場に感謝しました(辞めましたが)。
そして初日の上映、トキヤさんからのコメント入りチケットを特典でもらい、コメントえっちすぎる……ってなりながら心臓を抑えて「初搭乗」をしました。
なんじゃこりゃ???????
正直初回は何も記憶がありません。
1曲目、『マジLOVEスターリッシュツアーズ』のド頭、息を吸うプリンス達の吐息(?)で泣いたことは記憶にありますが、気づくとエンドロールで、逆光を浴びたスターリッシュの絵がみえて、あ?こんなシーンあったかも……と思った記憶があります(このシーンはたしか予告でみてたからなんとか意識を取り戻せました)
よく分からないまま劇場を出て、最初の感想は本当に「訳が分からん……何?今私1時間何してた?よく分からない……1時間ドブに捨てたらしい……」でした。
よく分からないけれど、めちゃくちゃ泣いていた(これが一番よく分からない)。
本当によく分からないけれど、すごいものをみた。
それ以外よく分からないまま、次の日の朝一に大学時代から共にうたプリを追いかけてきた友人ともう一度搭乗するのですが、その友人(彼女も初日に1回みていた)と朝会った時の会話も「スタツア、よく分からなかったんだけど記憶ある?」「ないよ……」でしたし、終わったあとの最初の会話も「分からん……」「さっぱり分からん……記憶なし……」でした。
友人に至っては「分からんから多分キングダム程は通わないわ」と言っていました(当然嘘)。
よく分からないまま、その日の夕方の券をとった時は、それが沼の入口とは気づきませんでした。
それ以降、何度もスタツアをみるたびに、みおわると「もう1回みたい……」となっていく、スタツアにはなんらかの魔法がかかっているらしい……
1度みると次の予定を入れ、そして泣いて次の予定を入れ、としているうちに、こんなに回数をかさねてしまっていました。
そうして1週間くらいしてやっとスタツアの全貌が掴め始めた頃、公式からのアナウンス「Wアンコール追加」に激狂いしました。
何〜!?アンコールでやった新曲をそれぞれユニットでフルで披露しちゃったりする!?
過去曲やったりする!?
いっそもう1周頭からやらない!?(オタクのとち狂った発想)
そして狂ったまま迎えた2週目の金曜日。
この日も仕事にならない自分を奮い立たせ、なんとか確保したレイトショーに駆け込む。
Twitterはなるべくネタバレを踏まないように薄目ではやめにスクロールしながら感想を読む。
オタク全員死んでない?!
これはヤバいぞと覚悟を決めて座席に座り、震えながらアンコール終わりの映像をみていると、セシルくんが自分の銀テに手を伸ばす。
このまま続きなんだ!続きがあるだ!?と驚いているとひとりひとりからのコメントが届く。
そうよね。コンサートってそう。
推しからのひとことをもらって泣くのがコンサートよね。。。とひとりひとりのコメントも頭に入らないまま、目から情報を垂れ流しながら全員のコメントを聞いていたら、音也くんのコメント終わりで流れる音、1音目の衝撃で椅子から転げ落ちました(実話)。
アニメの1期1話ド頭の春ちゃんのモノローグ。
そのバックで流れていた音。
まさか……!?
きけたらいいな、なんておもってたけどまさか……!?
と期待と不安と驚きと苦しみとよく分からない感情が混ざりあったその先で、Are you ready?の声。
セシルくん……と思っていたら、
もう私達の耳には馴染みすぎた歌が流れてきて、もうそのまま生き返ることは出来ませんでした。
大好きな1000%、しかも「いっきますよ〜」「1、2、3、go!」のセリフも当時と同じメンバーが言うなんて……
四ノ宮さんの「いっきますよ〜!」に10年の歴史があって、でもあの日と同じように今日も「いっきますよ〜!」と声をかけてくれる。
そしてルレは変わらず目を合わせて歌うし、御曹司はあの頃より柔らかい表情だし、クラ組は相変わらず天使でお互いが大好きだし、セシルくんはニコニコみんなを見守るし……
感情が……
たしかに予告で歴史を振り返る的なのもあったし、ちょっと伏線もあったのかもしれない……けど、それでも、信じられなくて。
もうずっと泣きながら、帰りも涙を止めることもせず20分歩いて家まで帰りました。
そして9月と10月の金土日はすべてうたプリに捧げ、毎日泣きながらペンライトを振り、平日もスタツアのことを考えながら生活をしました。
私はたしかに美風藍さんが大好きで、これまでもこれからも、ずっと担当は美風藍さんです。
だけどやっぱり私のうたプリ人生の始まりはST☆RISHで、すべての始まりで、最高な人達なんだって改めて思いました。
おでこをだしてギターをかっこいい顔でかき鳴らしつつところどころ笑顔を振りまくソロ曲の音也くんも、
ドームの中で儚く消えそうになりながら何度もMCで永遠を誓ってくれる聖川くんも、
可愛いとかっこいいのギャップで攻めてくるソロダンスが光るUUUUで全ての人を殺す四ノ宮さんも、
初期には考えられないほどの柔らかさと安定の歌声で殴ってくる一ノ瀬さんも
すっげぇ長い足を惜しげも無く披露して自分の今までの良さと隠してた良さをバランスよくみせてくれたレン様も、
いつだって全力全開で、でも自分のかわいいの使い方も上手くなってきた翔くんも、
おちゃめな笑顔と高貴な美しさで全ての人を優しく暖かく包み込むセシルくんも、
みんなみんな最高でした。
ここで、四ノ宮那月さんの話をさせてください。
四ノ宮さん、ずっと生きにくくて、苦しい思いもしてきました。
それはみんなわかってるところかと思うんですが、
四ノ宮さんって、初期から楽曲が「自分の素材を生かしきった曲」だと思うんですよね。
ST☆RISHのほかのメンバーは「こういう歌が歌いたい!」「こういう風にみられたい!」というモチベで曲を作ったり、歌ったりしてたと思うんです。
翔くんがわかりやすい例で、絶対可愛い売りをした方が売れるのに、かっこいいって言われたい。
トキヤもおはやっほーより、七色のコンパスのような歌を届けたいとか、音也くんもまっすぐに気持ちを伝えたい!と思って歌を歌っているんですよね。
そんな中、四ノ宮さんは「かわいいものがすき」だけどそういう曲よりロックが得意だからそういう曲を作り歌う。
「曲はおほしさまが教えてくれたとおりにつくる」と言ったりしてるのですが、それは「他人からどうみられているかを意識してつくる」ということも含まれているんじゃないかってずっと思っていました。
いつかみたアイドルのように輝きたい、というモチベーションでアイドルをしている四ノ宮さんだからこそ、「どうみられるか」というのに敏感だったのかもしれません。
四ノ宮さんの二面性を示すのにもすごく合っていたと思います。
でもそれって、四ノ宮さん、苦しくないのかな?さみしくないのかな?ってずっと思っていました。
誰かが言ったことも全てまずは肯定する。
ST☆RISHを組もう、となったときも、誰かが苦しいと言った時も、主人公が何かを言った時も、まずは必ず相手を肯定する。
繊細で優しい四ノ宮さんだからこそ相手を傷つけない対応をする。
そうやって自分を殺したり苦しい思いをしたりしてきたんじゃないかなって、彼の、私から見えないところで流れていた時間を想いました。
そして誰かが寄り添ってくれていたらいいな、とも思っていました。
そうしてみんなが大人になって、アイドルをもう10年もして(うたプリ時空でみんながどのくらい歳をとったのかは分かりませんが……)。
大人になったみんなは「みられる」ということに慣れてきて、スタツアでは、自分のやりたいことと「どうみられているか」を意識してソロステージのパフォーマンスをしているようにみえました。
音也くんも届けたい思いがお客さんからどう見えるか意識した表情管理を徹底していたし、ファンサを信じられないくらいたくさんしてくれたトキヤさん、どうみられているかを意識した動きをする聖川さんと神宮寺はもう喧嘩はしないし、お客さんの喜ぶことをしてくれる。翔くんはかっこかわいいパフォーマンスも板について、セシルくんもお客さんがどうしたら喜ぶのか、分かってる動きをたくさんしています。
でも今回の四ノ宮さんのソロステージって、「四ノ宮さんのやりたいこと、好きなものだけを詰め込んだステージ」だったんですよね。
186センチもある男があんなにかわいい衣装をきて、上手ではない料理をして、自分の料理を食べてくれることが多いメンバーをサポートに着けて、みんなで楽しく歌って踊って……。
いままでの自分がどうみえるかを意識した楽曲、ステージではなく、「かわいいものがすきなんです。みんなみてください。」「せっかくライブにきたんだから、みんなで一緒に楽しくなりたいですよね。」ってのがものすごくみえる。
いままで「こんなことやりたかった」と思っていたものを、やっと四ノ宮さんが表現できるようになったんだな、そのくらいまで過去のことは克服できたんだな、と思うと、本当に四ノ宮さんが幸せそうで嬉しいです。
上上下下コマンドをやりながら、これが四ノ宮さんが見たかった景色だね、って思うと、本当に泣いてしまいます。(劇場でコマンド途中でたくさん泣きました。近くに座った方、怖かったらごめんなさい。)
それから翔くんとの関係も本当にいいままここまで来れているのが、本当にいい……
私が2人のシーンで1番好きなのが、アンコールで流れ星を見上げる翔くんをやさしいほほえみでみている四ノ宮さんのシーン。
「旅の始まり」で、キングダムで星をみた時は「願いは自分で叶える」と何も願いごとをしなかったという翔くんを聴いていたので、
今回もきっとなにも願わなかったんだろうなと思いながら、
それを見守る四ノ宮さんの翔くんへの暖かな思いが強く伝わってきます。
翔くんが何も願わなくても、四ノ宮さんが今回の流れ星に何を願ったのか、考えずにはいられません。
私はきっと「翔くんやST☆RISHのメンバーがいつまでも幸せでありますように」と祈っていたとおもいます。
流れ星を見た瞬間に翔くんをみて、そしてほほえむ。
一瞬、ライブ中だということも忘れているかのようなふたりのリラックスした表情に胸を掴まれてしまいます。
キングダムでは翔くんひとりでみあげた星空を、旅の始まりでみんなで見上げて、ペンライトという地上に光る星の中で、1本ライブをやり切って、大切な仲間とまた星を見上げる。
なんて美しい流れなんだ……とおもいました。
ST☆RISHって、星をモチーフにしたグループで、地球からみた星って恒星がほとんどで、つまり自分の力で輝ける星たちの光を、地球から私たちはみてるわけなんですが、こんなにギラギラ輝く人たちを、私はずっと追いかけられるって幸せだなって思いました。
1番大好きなのは美風藍さんだけど、これからもST☆RISHのことも、もちろんカルナイやヘブンズのことも、ずっとずっと大好きです。