脱･代打の神様を実行した友野一希があまりにも好きすぎる
こんにちは。
友野一希という人を知っているでしょうか。
この記事にたどり着いているということはご存知かとは思うのですが、日本の若き、ベテランの、かっこいいフィギュアスケーターです。
わたしは彼の表現、こうありたいという意思がすごく大好きです。
今日はそのことについて書きたいと思います。
彼を初めて彼と認識したのは、彼が初めて世界選手権に出場した時でした。
もちろん、その前から選手としては名前も知っていて、テレビで演技を見たことはあったし、楽しい演技をする人だというのもしっていました。
ただ彼が、本当の意味で「友野一希」として滑っているところをみたのはあの世界選手権が初めてだったと思います。
ゆづ君が何かのトラブルで世界選手権に出場せず(理由は忘れてしまいました、ファンのみなさんごめんなさい)第1補欠だった選手も引退するから「未来のある人が出た方がいい」と譲ってくれた世界選手権の出場枠。
「代打」として出場したその大会で、日本人選手2番目の6位につけ、日本の出場枠3を守ったのが、彼だったのです。
もちろん、初めて出るプレッシャーも、十分ではなかった準備期間も、彼にとって不安がなかった訳では無いはずなのに、楽しんで滑り切り、最高の演技で日本に帰ってきた彼は、とても輝いて、楽しそうで、みている人を幸せにするスケーターだと実感したし、そんな彼だから世界選手権もがんばれたんだろうと思います。
それから、私は友野一希の演技をみるのが楽しみになり、すっかりファンとして定着してきたなと思っています。
それから世界選手権だけでなく、いろいろな大会で代打だったり、正エントリーされたりできちんと結果を残してきた友野一希、各所で笑顔と最高の演技を残してくれています。
小さい頃からエリートとして育てられた訳ではない彼は、どんな小さなチャンスも掴み、努力を惜しまず、スケートが好きで、スケートにも愛された人だと思います。
滑ることが楽しい、滑るのが好きだと全身で表現する彼は、もしかしたら選手として滑るより、プロのスケーターとして生活する方がより生き生き滑れるのかもしれません。
それでもこうして大会に出て、氷上で、決められたルールの中で滑る彼は本当に輝いているし、かっこいいなと思います。
私は2022の四大陸に出た時、日本人選手3人が2~4位に並んだ時、一緒に出場した選手に声をかけた言葉が大好きです。
「日本に胸を張って帰ろう！」
彼らはみんな自分が思い描いた完璧な演技を出来たわけではありませんでした。
順位としてついたものにあまり納得していない部分も、正直あったはずです。
それでも、自分達はやれるだけのことはやった。
それなりに結果も出た。
自分たちを褒めて、がんばったことをみとめて、日本に帰ろう。
そしてまたがんばろう。
そんな彼の姿勢が、年下の2人の選手にも伝わったのを感じました。
友野一希は背中で語らず、並んで進んでいく先輩なんだと感じ、私も彼に寄り添いたいと感じた瞬間でした。
ミーシャの振り付けで滑るようになってからは、より彼の良さが引き立つようになったと感じています。
ミーシャの多幸感溢れる振り付けと細かな表現、そして友野の表情の付け方と努力を惜しまない姿勢は、スケートをどんどん素敵なものにしていると思います。
彼の魅力たっぷりのステップやコレオシークエンスは、何が来るかわかっているのに最高で、本当に見ていて惚れ惚れしてしまいます。
そうして「脱･代打の神様」を目標にしていた2022-2023シーズンの全日本でやっと表彰台に立ち、日本の代表として、きちんと「世界選手権代表」に選ばれた時は涙が止まりませんでした。
努力が全て報われるとは思いませんが、彼の努力は報われて欲しいと思っていました。
全力でたくさんの壁にぶつかる彼の美しさ、かっこよさ、泥臭さ、持ち前の明るさ、そして前向きな姿勢は、暗い世の中の希望になったと思います。
彼はファッション誌や報道媒体などでいくつか連載を持っています。
彼はこれだけ日本のトップを走るような素晴らしい選手にも関わらず、スポンサーもなく、活動が大変なのだと言っていました。
連載は彼にとって貴重な収入でもあり、気分転換にもなっていたのでしょう。
彼の独特なセンスは彼が撮る写真、彼が被写体になる写真、彼が書く文章、彼についての文章、記事流れる空気から伝わってきて、私もなんだか幸せにしてくれるような気がします。
日本選手権できちんと結果を出し、世界選手権でもまた日本の出場枠「3」を守れる仕事をした友野一希は、スポンサーやアドバイザリー契約をいくつか結びました。
きっと彼の選手生活を支えてくれる素敵な企業だろうと思っています。
彼がスケートを続けたいと思っている間は、彼がきちんとスケートを続けられますように。
その後もずっと健康で幸せに生きられますように。
今年もげんきにすごせますように。
25歳の誕生日の今日、彼の幸せを心から祈っています。
お誕生日おめでとうございます。
今年もあなたらしいスケートをみせてくれたら嬉しいです。